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  • はじめての美容室・サロン開業 お店を開くために必要な7つのステップ
     美容業界で働く人にとって、自分のサロンを持つことは誰しもが抱く目標のひとつではないでしょうか。たとえば美容師の場合、アシスタントとしての長い下積み期間を経て、スタイリストとしてデビューした後に、「そろそろ自分のお店を持ちたいな」と考える方も多いでしょう。  しかし、実際に動き出すとなると、漠然としたイメージではなく、より具体的なコンセプトや事業計画が必要になります。  今回は、開業までに必要なポイントを、分かりやすく7つのステップにまとめました。開業までの道筋を把握して、着実に目標達成に向かって歩いていきましょう! サロン開業までの「7つのステップ」  「独立開業して、自分の美容室を開きたい!」そう考えたら、次のとおりに店舗開業への道を歩みだしましょう。   Step①自己資金を貯める Step②店のコンセプトを考える Step③物件を探す Step④事業計画書を作成する Step⑤物件の申し込みをする Step⑥融資の申し込みをする Step⑦営業準備をする  大まかな流れは上記になります。  では、一つひとつをみていきましょう! Step①自己資金を貯める  サロン開業には、一般的に約1,000万円の開業資金が必要と言われています(面積から試算する場合は1坪約100万円)。ただし、マンションの一室や自宅で開業可能な職種であれば、平均100~300万円程度で済む場合もあります。  とはいえ、その後の営業のことを考えると、自分の貯金のみで開業するのは難しいところ。そこで必要なのは金融機関からの融資です。金融機関は開業資金だけでなく、開業後も長くお世話になることができる心強い味方です。まずは、金融機関に融資をお願いする際の説得材料となる自己資金を用意しましょう。その額は、開業資金に必要な額の1/3以上を用意するのが相場と言われています。1,200万円の開業資金が必要であれば、用意する自己資金は400万円以上というわけです。  自己資金が多ければ多いほど、開業後の経営は楽になります。自己資金を貯める期間も、サロンでの下積みを経験したり、経営に関わる会社で働いたりと、開業に有利なスキルを磨きながら過ごしましょう。 Step②お店のコンセプトを考える  開業資金を貯めながら進めていきたいのが、コンセプトづくりです。  このコンセプトは、後述の事業計画書を作成する際にも重要になるので、具体的に綿密なコンセプトを立てる必要があります。  業種・業態、出店エリア、ターゲット、セールスポイント、客単価、店舗規模、家賃、営業時間、定休日、従業員数、メニューなど具体的なモデルを細かく計画しましょう。 Step③物件を探す  コンセプトが固まったら、物件を探しましょう。  自己資金を貯めながらの物件探しは時間がかかるものです。候補がいくつか見つかったら、近隣の土地柄、最寄りの交通機関からの利便性、通行量、ターゲット層の人数などを研究しましょう。  店全体の規模が業務形態に適しているか、提供するサービスと合っているか、コンセプトに掲げた店舗運営が可能かどうかをよく吟味することが重要です。  アイラッシュサロンやネイルサロン、エステサロンなどの場合は、空きテナントだけではなくマンションの一室もチェックしておくのがおすすめです。毎月の経営に大きく関わる賃料を抑えることができます。 Point.業界に強い税理士と契約する  物件探しとあわせて探しておきたいのが税理士です。このタイミングで税理士の力を借りることで、資金繰りに悩むことなく開業準備をすすめられます。資金計画書など、煩雑な書類作成を任せることができるため、銀行からの融資も受けられやすくなるでしょう。自力で頑張ることもできますが、節税に有効な対策や必要のないコスト削減アドバイスをもらえるので、はじめての美容室開業であれば、税理士との契約を結んでおくのがよいでしょう。 >>「美容業界に強い税理士」をお探しの方は、お気軽にご相談ください Step④事業計画書を作成する   ここからは金融機関や役所に提出する書類をたくさん作成していくことになります。  まずは、事業計画書の作成です。事業計画書とは、①創業計画書、②事業概況、③売上高・人件費予測、④損益計算書、⑤資金繰表、の5つの書類をさします。  この書類は金融機関ごとにフォーマットはさまざまですが、内容はほぼ同じです。開業の動機、どんな商品やサービスを扱うか、経験の有無、資金調達の内訳、売上高予測・事業の見通しなどを細かく記載することになります。  コンセプト作りをする際にまとめておくと、よりスムーズに作成できるでしょう。 ★あわせて読みたい記事はこちら★ 繁盛サロンを目指した事業計画書の書き方~初めての美容室開業~ Step⑤物件の申し込みをする  ここまでくると、かなり具体的な営業モデルが見えてきます。いよいよ物件を申し込み、工事に入りましょう。  開店ポータルBizでは、ここまでのステップをトータルでサポートしています。自力で頑張れないこともないですが、プロの手を借りながら進めるのもひとつの方法です。  スピーディーに開業したい場合には、事業継承や事業委託をうけるかたちでお店をはじめるのもよいでしょう。 「事業継承・事業委託について詳しく知りたい」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< Step⑥融資の申し込みをする  「このタイミングで?」と疑問を持つ方がいるかもしれませんが、原則として、融資の申し込みは物件契約後にするのが通例です。  金融機関に事業計画書を持ち込み、融資の相談をしましょう。融資には大きく分けて2つの種類があります。銀行など民間の金融機関によるものと、政府系の金融機関によるもの。  未経験からのスタートの場合、銀行などの融資は受けづらいのが現実です。その場合、政府系の金融機関の方が積極的に支援してくれるので、環境に合わせて融資先を選定しましょう。書類の不備があると作り直しになるので、開業の半年前までには申し込みを済ませることをおすすめします。この段階で、利用できる助成金や補助金があれば、申請しておくのも良いですね。 ★あわせて読みたい記事はこちら★ 【2020年】美容室・サロンが活用すべき助成金まとめ【相談無料】   Step⑦営業準備をはじめる  店舗が完成するまでに、メニューや営業形態に問題がないか、入念に準備をすすめましょう。レジやビジネスフォン、インターネット回線やウォーターサーバー、防犯カメラなど美容室運営に必要な機器を手配するのもこのタイミングです。とはいえ、複数業者とのやり取りはめんどうですよね。開店ポータルBizでは、これらすべてのまるごと導入サポートをおこなっています。お気軽にお問い合わせください。    内外装が完成したら、開業届を提出して営業許可証をもらいましょう。開店日をむかえる前には、プレオープンをするなどして、なおすべきことが無いかどうかチェックするのも大切です。  このタイミングで紙媒体に広告を打ったり、SNSアカウントをつくって情報発信をはじめることも忘れずに。そうすることでオープン日の集客も期待できますよ。 美容室・サロン開業の悩みは、開店ポータルBizにおまかせ!  開業のために最低限必要なのは、開業資金の1/3以上の自己資金、コンセプトづくり、事業計画書、開業資金、物件、綿密な経営モデルの計算であることがわかりました。  ここで厳しい現実も見ておきましょう。新規開業したサロンのほとんどが、3年以内に閉店するというデータがあります。やっと手にした自分のお店を手放さないためにも、事前の計画は時間と費用に余裕をもって立てましょう。  長い準備期間を乗り越えて、辿り着くことができるサロン開業。そこがスタートラインです。あなただけの素敵なサロンを作って、多くのお客さまに愛されるお店づくりをしてくださいね。 ★あわせて読みたい記事はこちら★ 美容室開業マニュアル 独立開業時の注意点・オープンまでの流れをまとめてみた  開店ポータルBizでは、美容業界に強い税理士探し、店舗運営にかかるコスト削減のほか、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2020/04/01
  • 美容室・サロン開業 事業計画書に必要なコンセプト・売上計画の作り方
     全国には、コンビニの約4倍もの美容室やその他サロンがあるといわれています。美容業界はまさに飽和状態。新しくオープンしたサロンのうち、3年後まで生き残れるのは1割以下という厳しい現実があります。  その一方で、リピーターをつかみ、お客さまに愛されながら営業を続けているサロンもあります。そんな繁盛店の土台となっているのは、サロンのコンセプトや方向性、売上計画などをまとめた事業計画書です。  事業計画書は、経営上のトラブルを解決し、お店を発展させていくための大切な書類です。本記事では、美容室やその他サロンの事業計画書において、特に重要な2つのポイントについてご説明します。 ライバル店に埋もれない美容室・サロンを開こう  主要駅の周辺などでは、近い範囲に多くのサロンがお店を構えています。「右を見ても、左を見てもライバル店」という状況におかれたお店も多いでしょう。そんなときにオーナーがすべきことは、他店との差別化をはかる戦略や売上目標を、しっかりと事業計画書に掲げておくことです。  事業計画書を作成するときには、つぎのポイントをおさえておきましょう。 事業計画書において重要な2つのポイント  事業計画書において特に重要な2つのポイントがあります。   1.コンセプト 2.売上計画  この2つは、美容室やその他サロンの事業計画書において、特に重要なポイントです。  一つずつ見ていきましょう。 1.美容室・サロンのコンセプト  「お客さまがこのサロンを選ぶ理由」となるコンセプトは、なによりも重要です。  コンセプトが確立していないと、あなたのサロンだけが持つ価値がお客さまに伝わらず、「ほかのサロンと変わりばえしない」と思われてしまいます。   ①ターゲット層  コンセプトを決める際は、はじめにターゲット層を設定しましょう。  アプローチするお客さまの年代、性別、職業などが見えてくれば、施術メニューや内装の方向性も固まります。 ②空間のアピールポイント  ラグジュアリー、ワクワク、ホッとする――など、あなたのサロンはどのような空間が「売り」でしょうか。  次の例にあるように、具体的に設定しましょう。 ・アンティークのチェアやミラーが並ぶ空間で、ノスタルジーに浸れる ・白と青をメインにした海辺のような空間で、リゾート気分が味わえる ・あたたかな木の家具に囲まれて、自分の家のようにリラックスできる  長い施術の間もリラックスできる店内は、お客さまが再来を決める重要なポイントです。  ターゲット層に合わせた、居心地のよい空間づくりをおこないましょう。 ③心をつかむサービス  プラスアルファのサービスを設け、他店との差別化をはかりましょう。  人気サロンでは、プロカメラマンによる施術後の写真撮影サービス、お年寄りや子どもに優しいバリアフリー設計のシャンプー台など、心にくいサービスを用意しています。  もちろん、カラーやシャンプーなどの基本メニューにこだわるのもOK。しかし、どんなに素晴らしい商材を使っても、そのままではお客さまに伝わりません。ホームページやSNS、店内POPなど、どのような方法でアピールしていくのかということも、事業計画書に明記しておきましょう。 2.売上計画  売上計画は、サロンが将来のビジョンを実現するために、毎月こつこつとクリアしていくべき目標です。売上計画を立てるさいは、はじめに以下の手順を踏んで、客数と客単価を求めておきましょう。 Step1:客数の設定  まずは、 月間技術客数 (ひと月に施術を受けるお客さまの人数) 月間店販客数 (ひと月に物販商品を購入するお客さまの人数) に分けて、客数を求めます。 ①月間技術客数 【技術者(スタイリストやカラーリストなど)の数×一人あたりの月間施術客数】 または、 【セット面(スタイリングチェアやシャンプー台など)の数×一台あたりの月間稼働数】 で求めます。  技術者一人あたりの月間施術客数、セット面一台あたりの月間稼働数は、サロンの規模や技術者のスキル、アシスタントの人数などを参考に設定しましょう。 ②月間店販客数  通常であれば、物販商品を購入するのは、施術を受けたお客さまです。よって、施術を受けたお客さまのうち、どれくらいの方が商品を購入するのか(店販購入率)を考え、 【月間技術客数×店販購入率】 で求めます。 ★あわせて読みたい記事はこちら★ 美容系サロン開業時に持っておきたい資格には何がある?【開業相談受付中】   Step2:客単価の設定  次に、 ①技術単価(カットやカラーなどの施術メニュー) ②店販単価(サロンで販売しているスタイリング剤などの各アイテム) に分けて、以下の式で客単価を求めます。 ①技術単価  各メニューの金額に、来店したお客さまのうち、そのメニューを利用する方の割合(利用比率)をかけて求めます。 メニューごとの技術単価=メニュー金額×利用比率 →メニューごとの技術単価の合算=技術単価(合計) ②店販単価  各アイテムの金額に、物販商品を購入するお客さまのうち、そのアイテムを選ぶ方の割合(購入率)をかけて求めます。 アイテムごとの店販単価=商品単価×購入率 →アイテムごとの店販単価の合算=店販単価(合計)   Step3:売上高を参考に収支計画を立てる  Step2までで求めた客数と客単価を使って、次の式で月間売上高を求めます。 月間技術売上高=月間技術客数×技術単価(合計) 月間店販売上高=月間店販客数×店販単価(合計)  さらに売上高から、賃料、水道・光熱費、人件費、備品購入費などのランニングコストを差し引いて利益がいくら残るかを計算し、収支計画を立てます。クロスやタオルなどの消耗品はなるべく安く調達し、利益に対して費用が大きくなりすぎないようにしましょう。 「資金繰りがよくわからない…」 「使える助成金、補助金について教えてほしい」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 事業計画書の作成で悩んだら、開店ポータルBizに無料相談しよう  全国に星の数ほどあるサロン。キラリと光るコンセプトやサービスで差別化をしなければ、お客さまはあっという間に他店に足を向けてしまいます。  「お客さまにキレイになってほしい」、「おしゃれのお手伝いをしたい」という想いだけでは、美容業界で生き残ることはできません。施術メニューや空間、サービスにおいて何を売りにするのか、どのように売上を増やしていくのかを記した事業計画書を、サロンの土台に据えましょう。そうすることで、トラブルや経営不振に悩んだときも原点に立ち返り、何度でも経営の軌道修正ができるのです。 ★話題の集客ツール!ミラーロイドって知ってる?★ サロン集客 鏡をデバイスに!ミラーロイドの仕組み・導入メリットを解説  開店ポータルBizでは、美容業界に強い税理士探し、店舗運営にかかるコスト削減のほか、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2020/03/27
  • 美容室開業マニュアル 独立開業時の注意点・オープンまでの流れをまとめてみた
     独立開業を目指す美容師は、ほかのサロンで働きながら経験を積むことが一般的です。お客さまから指名されるようになり、技術に自信がつくにつれて、「独立したい」という想いはますます膨らんでいくのではないでしょうか。    とはいえ、技術があっても、どんな流れで開業準備を進めるべきなのか、各段階で何をしなければならないのか…といった知識がなければ、途方に暮れてしまいます。  本記事では、美容室開業までの大まかな流れと、各手順で注意したいことについて触れていきます。 年間8,000軒が廃業!?飽和状態の美容業界  2019年現在、全国には25万軒以上の美容室があり、業界は飽和状態です。毎年およそ1万軒の美容室がオープンし、8,000軒もの美容室が廃業しているという現状は見逃せません。  毎年これほど多くの美容室が閉店しているのは、経営者としての知識を十分に身に着けないまま、開業に踏み切ってしまうオーナーが多いからです。  ライバル店がいくらでもいて、かつ人手不足の傾向がある美容業界では、ベテランオーナーですら自分のお店を維持していくことに苦労しています。美容室の開業を目指す方は、夢や勢いだけではやっていけない業界であることをまず知っておきましょう。  カットやカラーの技術に加え、経営者としての知識とノウハウを学んでいること。そして、開業準備でどう動いたらいいか、気をつけたいポイントなどについて押さえていること。それが、生き残るサロンをつくるために欠かせないことです。 美容室開業までの流れ  美容室の開業を決めると、コンセプトやメニューの決定、出店エリアの決定と物件探し、内装工事、設備や什器の調達などたくさんのタスクが待っています。  ここでは大まかにまとめましたが、これらの項目はほぼ同時進行で進めると考えてください。特に開業資金については、独立開業を決めた時点で貯めはじめるようにしましょう。 ①準備・計画編 1.コンセプトを決める  ターゲット層、サロンの強みとなるメニュー、内装の世界観など、サロンの具体的なイメージをつくります。  コンセプトは、数ある美容室の中から、お客さまに自店を選んでもらう決め手となるものです。これがあいまいだと、自分たちの強みが何なのかわからず、ホームページやブログで発信すべきものがわかりません。つまり、集客やリピーターづくりができなくなるのです。  メニューやサービス、接客マニュアルなどは、コンセプトさえ決まれば自動的に決まっていきます。美容室をはじめるときの第一歩は、お店の土台となるコンセプトづくり。これを覚えておきましょう。 2.出店候補地を決める   コンセプトが決まったら、商圏分析をして出店エリアを絞ります。商圏分析とは、お店のターゲット層や提供したいメニューと、地域の客層やニーズがマッチしているかを確かめる作業です。たとえば、「家族3代で足を運んでもらえる、アットホームな美容室」を開きたい場合。この場合はオフィス街に出店しても集客は難しく、ファミリー層が多く住む住宅街などが適しています。  地元に戻ったり、新天地に引っ越して開業するオーナーも多いでしょう。その一方、お客さまのニーズがあるからと、現在働いている美容室と同じエリアで開業する方もいます。お世話になったお店のライバルになり得る場所に出店する場合、トラブルを避けるためにも、もとのお店のオーナーと話し合いを重ねましょう。 3.事業計画を練る  事業計画書は、融資の申し込み、補助金や助成金の申請などで必要な資料です。オーナーの経歴、なぜ美容室を開こうと思ったのか、提供するメニューやサービスの内容、開業にかかる資金の内訳、売上計画…。ほかにもたくさんの項目があります。  「補助金や助成金の申請をしないなら、事業計画書はいらないのでは?」と思いがちですが、これは大きな間違いです。経営経験のないオーナーにとって、武器になるのは美容師としての技術だけ。経営を続けていく上で不可欠な、オーナーとしての知識やノウハウがありません。  お金の動きや売上計画などが数字で示された事業計画書があることで、自分がオーナーとしておこなっていく経営のあり方を、客観的に眺めることができます。トラブルが起きたときや売上が落ち込んだときにお店の目指す方向を照らし、経営を立て直すための道しるべとなるのです。 4.開業資金を集める  開業資金は、スタッフ1~3名ほどの小さなサロンでも、余裕を持って1,000万円は用意しておきたいところです。200~300万円で開業できる場合もありますが、選べる物件が少なくなります。お店づくりの選択肢を増やすためにも、自己資金は大いに越したことはありません。  自己資金で足りない部分は、日本政策金融公庫の融資を利用するオーナーが多いです。銀行と違い、経営実績がなくても融資を受けやすいため、新規開業する人に向いています。ただし融資を受けたら、毎月の返済が待っています。借入金額が大きいほど、月々の返済の負担も大きくなるでしょう。  そこで、政府や地方自治体が用意する補助金や助成金の利用を考えてみてください。満たすべき申請条件はあるものの、支給されるお金は基本的に返済不要です。ただし、補助金も助成金も原則として後払いです。先にお金を受け取って、経費の足しにするという使い方はできないので注意してください。 >>開業資金の調達について開店ポータルBizに無料相談しよう<<   ②活動編 1.物件を探す  出店エリアが絞れたら、物件を探しはじめます。居抜き物件(前のサロンが使っていた設備が残されている物件)と、スケルトン物件(設備や内装を取り払った状態の物件)のどちらを選ぶかで、必要な開業資金が変わります。  居抜き物件の場合、内装工事や設備の購入が必要ありません。そのため初期費用は抑えられますが、設備を譲り受けるための「造作譲渡料」が発生することも。また、万が一機材が故障していて使えなくても、修理費用を持つことになってしまいます。  一方スケルトン物件は、天井や床、壁のデザインはもちろん、どんな設備を入れるかまで、自分の思い通りにお店づくりができます。自由度は高いですが、内装工事の費用がかかり、工期が長引くほど空家賃の負担も大きくなります。予算やコンセプトに合わせて、居抜き物件とスケルトン物件のどちらがいいのかじっくり検討しましょう。 2.内装工事をする  物件が決まったら、設計会社を探し、デザインの打ち合わせをします。内装のコンセプトをはじめ、必要なセット面やシャンプー台の数などしっかり伝えましょう。設備や内装で「こうしたい」という希望が多くなるほど、費用も高くなるので注意が必要です。設計図やデザインが固まってきたら、設計会社の紹介で施工会社を決め、内装工事に着手します。坪数にもよりますが、工期は約2~3週間、長くて1か月ほどかかります。  設計会社選びでは、美容室の内装工事をおこなった実績がある(美容室の設備や什器、オペレーションに関する知識がある)ことがチェックポイントです。おしゃれな空間に仕上がっても、スタッフにとって使い勝手が悪く、オペレーションがスムーズでないようでは意味がありません。施工会社選びについても、複数の会社から見積もりを取り、適正な価格で工事ができるようにしましょう。 「地域の安い業者を紹介してほしい!」 >>開店ポータルBizに内装業者一括見積りを依頼する<<   3.設備や什器を調達する  内装工事と同時に進めなければならないのが、設備の調達です。美容室に欠かせないシャンプー台は、お客さまの横に立って洗髪する「サイドシャンプー」と、シャンプーボウルを挟み、お客さまの頭の先に立って洗髪する「リアシャンプー」があります。シャワーヘッドの改良によって頭皮の汚れが落ちやすくなったり、シートの角度を自由に調整できるようになったりと、シャンプー台は進化しています。求める機能やお店にマッチするデザイン、水道の配管の位置などを考慮して選びましょう。  シャンプー台の水圧は、最低でも2.0気圧は必要です。水圧が弱いと、カラー後の薬剤や汚れが落ちにくくなるため洗髪に時間がかかり、お店の回転が悪くなります。2階以上の空中階に出店する場合、階数が上がるほど水圧が弱くなりがちです。水圧については、事前に確認するようにしましょう。場合によっては、管理会社や大家さんに相談の上、加圧ポンプの導入をすることもあります。 4.商材を仕入れる  施術に使う、または店頭で販売するシャンプーやスタイリング剤、カラー剤などの商材は、メーカーや美容ディーラーから仕入れます。お店のコンセプトに合ったものを選ぶことが大切ですが、修業していた美容室で使い慣れていたもの、知名度の高いもの、メジャーではないけれど効果があるものなど、商材を選ぶ基準はオーナーによってさまざまです。  商材の仕入れ先は、美容ディーラーがおすすめです。ディーラーはシャンプーやスタイリング剤、カラー剤といった商材だけでなく、シャンプー台やヘアアイロン、パーマロッド、ミラー、椅子などさまざまなものを取り扱っているからです。また、ディーラーは流行のカラー剤や、低価格で質のよいヘアケア製品の提案をしてくれるため、商材選びに迷いません。施術に常に流行を取り入れることができるのがメリットです。美容師向けのセミナーを開いているディーラーも多いので、技術を学ぶ姿勢を忘れず、経営に役立てることができます。 ★美容室の最新集客方法はこちら★ サロン集客 鏡をデバイスに!ミラーロイドの仕組み・導入メリットを解説 「店にあった集客方法を教えてほしい」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< ③開業間近編 1.商標登録をする  商標登録は、ビジネスをはじめる上でとても大切な作業です。お店のブランディング、そして「他の美容室に同じ名前を使わせない」という意思表示、ふたつの意味合いがあります。商標登録をすると、自店のブランドとして、店名を独占的に使えるようになります。万が一、ほかの美容室に同じ(類似した)店名を使われた場合は、店名の変更を求めることができます。  商標登録は、営業年数にかかわらず、「先に申請したお店」に登録が認められます。たとえば、あたらしくライバル店がオープンし、自分のお店と同じ(類似した)サロン名を商標登録してしまいました。そのときに自分が商標登録をしていないと、ライバル店から「商標権の侵害だ」とみなされ、店名を変えなければならなくなります。場合によっては、損害賠償を請求されることも。「小さなお店だから」と油断せずに、サロン名はきちんと商標登録しておきましょう。 2.各媒体で集客をする  集客ツールは、チラシやダイレクトメールといった紙媒体と、集客サイトやホームページ、ブログといったWEB媒体に分けられます。スマートフォンが普及した現代、集客ツールとしてはWEB媒体がメイン。とくに、『ホットペッパービューティー』などのポータルサイトでは24時間予約が可能なため、幅広い客層に利用されています。オープン間もないサロンも認知してもらいやすいでしょう。  ただし、ポータルサイトからの集客は、再来店につながりにくいというデメリットがあります。初来店のお客さまに対してクーポンを付けていることが多く、お得さだけを求めて訪れる人を増やしてしまうからです。ポータルサイトやホームページを通じて新規のお客さまがやってきたら、メンバーズカードや再来店クーポンを渡して再来店のためのはたらきかけをする。そんな具合に、WEB媒体と紙媒体をバランスよく使ってリピーターをつくりましょう。マンツーマンサロンの場合は「オーナースタイリストの〇〇です」と名刺を渡し、お客さまに親近感を持ってもらうのもいいですね。 ★コストをかけない集客方法★ 美容サロン集客 コストをかけないプラスアルファのサービスでお客様満足度UPを狙おう >>集客について開店ポータルBizに無料相談しよう<<   3.賠償保険に加入する  お客さまとの間に次のようなトラブルが生じ、損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。そのときに備えて、必ず賠償保険に加入しておきましょう。 ・カラー剤が垂れて、洋服にシミを付けてしまった ・受付で預かった手荷物を紛失してしまった ・カット中にハサミが耳や顔に当たり、ケガをさせてしまった ・ヘアアイロンでセットをしているとき、やけどを負わせてしまった ・販売しているシャンプーやスタイリング剤で、頭皮に炎症が起きた  誤って「理美容行為不担保」の賠償保険に加入している美容室も多いので、注意しましょう。理美容行為不担保とは、簡単に言うと「カットやカラー、シャンプーといった施術中のトラブルに関しては、保険金が下りない」ということです。お客さまが店内の段差につまづいて転倒・負傷した場合など、理美容行為によるものでないトラブルに対しては保険金が下ります。賠償保険に加入する際は、その保険が「理美容行為不担保」ではないことを確認してください。  「カラーの明るさがイメージと違う」、「伝えたとおりにカットしてもらえなかった」という仕上がり不良のトラブルもありますが、こちらは客観的な判断が難しいため保険の対象にはなりません。 4.保健所の営業許可をもらう  お店が完成したからといって、すぐに美容室として営業をはじめられるわけではありません。店内の構造や設備などの基準を満たしているかを保健所にチェックされ、営業許可が下りることで、晴れて営業を開始できます。  保健所の手続きには、次の書類に加え、2万円前後の開設手数料が必要になります。 開設届 保健所で入手。開設者の氏名や住所、お店の所在地、店名、開設予定日などを記入 施設の構造設備の概要 保健所で入手。作業面積、セット面やシャンプー台の数などを記入 施設平面図 施工会社から入手 スタッフ一覧 保健所で入手。美容師免許を持つすべてのスタッフの氏名と、美容師免許の取得年月日、番号を記入 医師の診断書 スタッフ全員分(発行から3か月以内のもの)を用意。結核や皮膚疾患がないことを証明するもの 登記簿謄本(法人の場合) 外国人登録証明書(外国人の場合) 登記簿謄本は発行から6か月以内のもの、外国人登録証明書は有効期限内のもの  「施設の構造設備の概要」については、「作業室面積が有効面積13㎡以上あること」「客待ち場所はケース、ついたてで作業室と区画すること」(東京都港区の場合)など、保健所によってさまざまな規定があります。開業エリアを管轄する保健所に問い合わせて、確認しておいてください。 ★開業届の書き方についての記事はこちら★ 美容室・サロン開業 税務署に提出する「開業届」の書き方を知ろう【相談無料】 新規開業、店舗運営の悩みは開店ポータルBizに無料相談しよう  今まで雇われ美容師として働いていた方も、独立開業すればひとりの経営者。広告宣伝、スタッフの採用・教育、税務関連の手続きなどをすべてこなしながら、お客さまを第一に考えたサロンをつくっていく覚悟が必要です。開業時にやることは数えきれないほどありますが、一つひとつ確認し、漏れのないようすすめていきましょう。  開店ポータルBizでは、新規開業をまるごとサポート!税理士探しにお悩みの方、インフラ周りのコスト削減、集客・業務効率UPにご興味のある方は、お気軽にご相談ください。専任のコンシェルジュがあなたのお店にとって最適な方法を無料でご提案いたします。
    開店ポータル編集部
    2020/03/24
  • 美容室・サロン開業 税務署に提出する「開業届」の書き方を知ろう【相談無料】
     サロンの開業時、税務署に提出しなければならない開業届。複雑な書類のように感じる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。  開業届は、提出をしなくても罰則はありませんが、提出をすると、お店名義の銀行口座がつくれたり、青色申告ができるようになったり、補助金や助成金、融資を受ける際に取引先からの信頼を得られやすくなるなどのメリットがあります。  開業届は、書き方さえわかれば、簡単に記入することができます。本記事では、開業届の書き方をご紹介します。 開業届はどこで手に入る? 国税庁 HP:http://www.nta.go.jp/    開業届は、国税庁のホームページからダウンロードすることができるほか、税務署で用紙を受け取ることができます。開業届の提出期限は、開業日から1ヶ月以内です。  それでは、開業届の書き方をみていきましょう。 ★あわせて読みたい記事★ 美容系サロンの開業時に持っておきたい資格には何がある? 開業届の書き方 ★①開業をまるで囲む  一番上、個人事業の開業・廃業等届出書と記載されている箇所の、開業を○で囲みます。 ★②税務署名と提出年月日を記入する  店舗のある地域を管轄している税務署名と提出年月日を記入します。 ★③納税地の住所・電話番号  サロンの場合は、まず、事業所等にチェックを入れます。つづいて、お店の住所と電話番号を記入しましょう。  上記以外の住所等には、自宅の住所を記入します。 ★④氏名・生年月日  氏名、生年月日を記入します。   ★⑤個人番号  マイナンバーを記入します。 (※税務署に開業届を出す際は、マイナンバーの確認と同時に免許証や保険証などで本人確認が行われます) ★⑥職業と屋号  職業の欄には、美容師やネイリスト、セラピストなどを記入しましょう。屋号には、お店の名前を記入します。 ★⑦提出の区分  開業を丸で囲みましょう。 ★⑧所得の種類   サロンの場合、事業(農業)所得にチェックを入れます。 ★⑨開業・廃業等日  開業に○をつけて、お店のオープン日を記入します。オープン日が定かではない場合、開業準備期間に設定しても問題はありません。 ★⑩開業・廃業に伴う届出書の提出の有無  青色申告をする場合は、有にチェックを入れます。  消費税に関しては、開業には関係ないので無にチェックを入れましょう。 ★⑪事業の概要  ここには、どのようなサロンなのかを記入します。たとえば美容室ならば「美容室・ヘアカットやカラー、パーマ、スパなどの施術をおこないます。」など、簡単な概要を記入しましょう。  給与等の支払い状況に関しては、従業員について記入します。1人で営業する場合は、無記入で問題ありません。  専従者とは、家族従業員のことをさします。使用人は、アルバイトなどを含む従業員にあたります。給与の決め方は、月給、日給、時給のどれかを記入しましょう。  源泉所得税に関しては、月額88,000円未満ならば無にチェックを。月額88,000円を超える場合は有にチェックを入れます。給与支払いを開始する年月日は、最初の給与支払日を記入してください。   「お店で使える助成金・補助金について知りたい!」 >>開店ポータルBizに無料相談する<< 新規開業のお悩みは、開店ポータルBizに無料相談!  冒頭でお伝えしたように、開業届の提出を怠ったからといって、罰則を科せられることはありません。しかし、開業届を提出することで、お店の銀行口座がつくれたり、節税ができたり、補助金や助成金、融資を受ける際に取引先からの信頼を得られやすくなるなどのさまざまなメリットを得ることができます。開業届を提出して、円滑にお店のオープンを進めましょう。 ★こちらの記事もおすすめ★ サロン集客 鏡をデバイスに!ミラーロイドの仕組み・導入メリットを解説  開店ポータルBizでは、新規開業や店舗運営をまるごとサポート!税理士探しにお悩みの方、インフラ周りのコスト削減、集客・業務効率UPにご興味のある方は、お気軽にご相談ください。専任のコンシェルジュがあなたのお店にとって最適なツールやサービスを無料でご提案いたします。
    開店ポータル編集部
    2018/05/26