【神奈川・横浜】コク深い醤油豚骨スープが空腹に染みる!『横浜家系らーめん 夢家』で酔いしれるこだわりの一杯

鶏油の香る醤油豚骨スープやほうれん草のトッピング、パリっとした大判の海苔が特徴の“横浜家系ラーメン”。総本山からのれん分けした多くのお店が、横浜市内に名を連ねています。今回は、2016年11月末にオープンした『横浜家系らーめん 夢家』に取材にうかがいました。味の要となる醤油豚骨スープは、開店以来つぎ足しながら使われる唯一無二の味わい。コクがありながら重くなく、お酒の〆にもぴったりな一杯です。
ラーメンとの偶然の出会いが人生を変えた

京急本線・子安駅から徒歩3分ほど。第二京浜国道を川崎市の方向に歩くと、『横浜家系らーめん 夢家』の看板が見えてきます。
インタビューに応えてくれたのは、ラーメンと向き合い続けて16年目の店主・松尾さん。寡黙な人柄とは裏腹に、胸にはいつもラーメンへの情熱をたぎらせています。
「もともと、飲食関係の仕事がしたかったんです。居酒屋でも、レストランでもね。だから、最初から“ラーメン屋になろう”とは思ってなかった。たまたま横浜家系ラーメンのお店の求人に出会ったのが、ラーメンの世界に飛び込むきっかけでしたね。」

横浜家系ラーメンのお店で働いて十数年目のある日、松尾さんの頭にある考えが浮かびます。それは、“自分が本当においしいと思うラーメンを、自分のお店で食べてもらいたい”ということ。
「雇われの身だと、“ん?”って思うようなラーメンでも売らなきゃいけないじゃないですか。僕はそこに疑問を感じるようになって。だったらお店を開いて、自分の納得する一杯をお客様に味わってほしい。そう思って独立を決めました。」
基本形からインスパイア系まで、お店によって味が違うのが横浜家系ラーメンの面白さ。松尾さんも『夢家』という舞台で、自信をもって渾身の一杯を届けています。
飲むたびに虜になる、唯一無二の醤油豚骨スープ
『夢家』のラーメンに欠かせないのは、つぎ足しながら使う醤油ベースの豚骨スープ。色は濃い目でコクがあるけれど、塩味はまろやかです。
「同じ具材の量と同じ手順で作っても、毎日同じ味にはならないんですよ。気温とか食材の状態でダシの出方が変わるし、火を止める時間が1分ずれても変わりますからね。」と松尾さん。毎日必ずスープを味見して、風味のブレ幅が小さくなるよう努力しているのだとか。

▲のりラーメン(800円)
同店に来たら、まずは基本の“ラーメン”(700円)を味わいましょう。コシのある中太ストレート麺は、東京の『丸山製麺』と協力し、『夢家』のスープに合うよう試行錯誤して作られています。ラーメンは、スープと麺が絶妙に絡むからこそおいしくなるもの。どちらかの風味が負けてしまわないように、マッチさせることが大切なのです。
ところでラーメンのトッピングの海苔といえば、細長いものが1、2枚というイメージですよね。しかし横浜家系ラーメンでは、海苔はとても重要な存在。大判の海苔が10枚“これでもか!”と載せられた“のりラーメン”は圧巻です。スープを吸った海苔でご飯を巻いて食べるのもお楽しみです。のり増し(7枚、100円)もできますよ。このほか『夢家』のチャーシューは大きめでしっとりと柔らかいのが特徴です。あらゆる世代のお客様に愛されるトッピングだといいます。

▲辛ラーメン(800円)
“ネギラーメン”(850円)には、国産の新鮮なネギがたっぷりと使われています。フランチャイズ店などで一般的な外国産のネギとは、シャキシャキ感も辛味のキレも全く違うそうですよ。

▲キャベツラーメン(800円)
密かに人気を集めているのが、こちらの“キャベツラーメン”。スープのコクとキャベツの甘みのベストマッチを実感できる一杯です。野菜不足も解消できそうですね。スープのベースがしっかりしているので、野菜がたっぷり入っても味がぼやけることがありません。
もっとボリュームがほしいときには、“キャベチャ”(100円)のトッピングがおすすめ。シャキシャキの甘いキャベツと、ゴロっとしたぶつ切りチャーシューがうれしいですね。お値段に勝るボリュームなので、追加しない手はありません。
各種トッピングのほか、カウンターに用意されたすり胡麻やおろし生姜などでお好みの味に調えることも可能。中盛り(+100円)、大盛り(+200円)への変更もできますよ。
“味に自信を持って、実直に歩んでいきたい”

「オープン以来まじめにやってきたおかげで、味はそれなりに認めていただけています。だから、あとは場所の問題をなんとかできればいいですね。」
同店には駐車場がなく、近隣のコインパーキングも小さいため、車で来店したお客様にいつも不便な思いをさせてしまうのだとか。松尾さんは、そのことに心を痛めているそうです。
「もう少し目立つように外観を整えたり、しっかりしたメニューブックを作ったり…車をたくさん駐められるところに移転もしたいですね。でもそのためには、もっとたくさんの方に来ていただいて余裕をつくらないといけません。」
これからの課題は多いけれど、自分の信じる味をお客様に喜んでいただける毎日に、松尾さんは心からやりがいを感じているそうです。
「常連さんが定着してくれるのは、やっぱりうれしいですね。ラーメン屋は他にもたくさんあるから、本当にうちの味が好きじゃないと何回も来てくれないですし。初めてのお客様、券売機が壊れてるから、オーダーのときは声をかけてくださいね!」
みなさんも店主のまっすぐな魂がこもったラーメンが味わえる『横浜家系らーめん 夢家』に、お腹を空かせて訪れてみてください。

店舗名 | 横浜家系らーめん 夢家 |
---|---|
住所 | 神奈川県横浜市神奈川区七島街127 |
|
|
電話番号 | 045-717-8339 |
アクセス | 京急本線子安駅から徒歩3分 |
営業時間 | 【月~土】11:00~15:00(LO14:45)/18:00~24:00(LO23:45) 【日】11:00~15:00(LO14:45) |
定休日 | 不定休(日曜日は昼のみ営業、もしくは休み) |
ホームページ | https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140211/14066153/ |
店舗詳細はこちら |