【北海道・札幌】住宅街に現れた異国の風『アジャンタインドカリ店』で、長年愛される旨辛スープカレーを♪

札幌市民に長年愛されているスープカレー。その草分け的店舗のひとつが『アジャンタインドカリ店』です。移転を繰り返す中、店主の南さんが“最後の地”として現在の場所にお店を構えたのは、2017年5月28日のことでした。
 74歳にして「一生現役でいたい!」と語る南さんに、お話を伺いました。

スープカレーの始まりは、ご主人と営んでいた喫茶店

40年前、ジャズ喫茶のマスターと結婚した南さん。出産・育児を経て、学生向けの喫茶店を始めることにしたそうです。始めてみて分かったことは、コーヒーなどのドリンクメニューだけでは、学生向けにはなかなか難しいという現実でした。そこで、チキンカツやサンドイッチなどのフードメニューを始めたそうです。
「ただ、フードメニューが多いと仕込みや仕入れが大変でしょ。主人と相談して、メニューを一つに絞ろうということにしたんです。」
そんな時、たまたまご主人が参加したマハラジャツアーで、インドに魅了され、それがきっかけでメニューをカレーに決めたのだとか。
ご主人が亡くなってから10数年経った今でも、ご主人の残した味を改良しながら継承しているそうです。同店の雑貨やインテリアも、ほぼ前店と同じもの。味だけでなく、空間も受け継いでいるのですね。

「最後までキッチンに立ちたい」

お客様から“ママさん”と呼ばれる南さんは、笑顔が素敵な74歳。
「生涯現役でキッチンに立ちたい。最後までキッチンに立って、鶏肉を片手に倒れられたら」と話します。ご主人が亡くなった後も、おいしいカレーを作り続ける南さんの、強い意志が感じられますね。
 そんな南さんが愛するキッチンはアイランドキッチン。カウンターとの距離が近いので、南さんやスタッフとお客様のコミュニケーションも盛んです。
また、現在の立地が住宅街にあるため、道に迷ってしまう方も多いのだとか。「そんな時は、スタッフが外へ出てご案内します!」とのこと。そんな気遣いも嬉しいですね。

“また食べたい”と思うカレー

『アジャンタインドカリ店』のカレーは、まさにシンプル!一番人気という1,100円の“とりカリ”は、柔らかく煮込まれたチキンレッグ、蒸したニンジンとピーマンという、シンプルな見た目。鶏ガラを中心に6時間煮込んでいるという深みのあるスープと、スパイスのバランスが最高で、ご飯が進みます。味はすっきりとしていますが、舌には旨みの後味が残ります。
「毎日1時半に起きて、仕込みをしています。旨みを凝縮したスープが“また食べたい”と思わせる秘訣なんですよ。」と南さん。
辛い物がお好きな方には、テーブルに置かれているマサラスパイスをかけるのもおすすめです。

今日は食べられる!?レアメニューは“時々あります”

“ラム筋カリ”は不定期で登場するレアメニューです。「何曜日に作るかは、決めていないんです。メニューのとおり、時々あります。」しかし、不定期ながらもお客様の間では大人気!ラム独特の風味がシンプルなカレーにマッチしているそうです。
こちらのラム筋カリは、スープカレータイプではなく、ご飯にカレーがかかっているタイプ。お店を訪れた時に、ラム筋カリがあったらラッキーですね。

お客様には、いつも感謝を

最後に南さんはこう語ってくださいました。
「何度か移転をしてきましたが、その度に新しいお店を探して来てくださる常連さんもいます。うちのカレーを食べるために、見つけにくい場所でも探し当てて来てくれることに感謝しています。常連さんだけでなく、新規のお客様も、わざわざ来てくれて感謝。毎日、一生懸命作ったものを、おいしく食べてもらえることに感謝。自然の流れで続けてきたお店なので、特に苦労を感じたことはなく、お客様への感謝の気持ちでいっぱいです。」

店主の“感謝の気持ち”が、長年に渡り札幌市民を虜にする、スープカレーの隠し味なのでしょうね。

【店舗情報】