【北海道・札幌】のどかな街で実直なパン作り。毎日通いたい優しいお店『Bakery LUCE』

石狩市の近く、札幌の中心街から離れた静かな場所にある『Bakery LUCE(ベーカリー ルーチェ)』は、店主の片桐さんが今年5月12日にオープンしたお店です。近くには茨戸川が静かに流れ、高齢者施設や保育園、小学校などがあるのどかな街並みが続きます。そんな和やかな街の風景が似合う同店は、焼き立てパンの香ばしい匂いが漂う明るい店内で、いつでも訪れる人を迎えてくれます。

難しくも楽しい、パン作りへの愛

昔から食べ物を作るのが好きで、仕事にしたいと考えていた片桐さんは、ベーカリーで働き始めて経験を積みます。そして、ついに念願叶えて独立を実現。自宅兼店舗としてこちらに『Bakery LUCE』をオープンしました。
 パン作りに携わる中、片桐さんは“パンは生き物だ”ということを実感したそう。「毎日作っていても、微妙に焼き上がりに変化があります。生地の発酵の状態も、気温や湿度によって左右されますから…。だから、どんな季節でも同じ美味しさに焼くのは難しいけれど、すごく面白いんですよ。」片桐さんの瞳は、パンへの素直な愛でいっぱいです。

静かな土地で、のどかにパン作り

札幌の中心部や最寄駅から離れたこちらの場所を選んだのは、“競合店の少ない静かな土地で、のどかにパン作りをしたい”という思いがあったからだと片桐さんはいいます。お客様の層は地元の主婦をはじめ、お年寄りなどいつも和やかな面々。オープンから約半年、すでに『Bakery LUCE』は地域に無くてはならないパン屋さんとして愛されているのです。近くには高齢者施設が多いためか、お散歩がてらパンを買いに来るおじいちゃん、おばあちゃんもたくさん顔を見せてくれるそうですよ。

温かい光に包まれる店内

ドアを開けると、キッチンから漂う香ばしくてほっとする香りが、私たちを迎えてくれます。子供の頃、お母さんに手を引かれて入った近所のパン屋さん。パンの焼ける甘い匂いに、どうしようもなく心が躍ったあの時が蘇ってきますね。木のショーケースに、綺麗に塗られた白い壁…ナチュラルで温かい店内は、ほとんどが片桐さんの手作りなのだとか。

ステンドグラスのモザイクが可愛いこちらの照明も、片桐さん自身で設置したものだそうです。都市部のおしゃれできらびやかなブーランジェリーではないけれど、自分の家のように帰ってきたくなる、心が安らぐ不思議なパン屋さんです。ケースに並ぶパンたちも、一つひとつが個性豊か。もっちり、ぱりっと、ふわっと、毎日色々な顔がお目見えしています。眺めているだけで、思わず笑顔がこぼれますね。

窓からは外の緑が見え、小鳥の歌声が聞こえてきます。店名の“LUCE”とは、フランス語で“光”という意味。その名の通り、柔らかな光がいっぱいに差し込む店内に並ぶパンたちは、どこか誇らしげに並びながらお客様の来店を心待ちにしています。

愛情込めて焼き上げるパンの数々

それでは、『Bakery LUCE』が贈る美味しいパンをいくつかご紹介します。まずはこちらの“レザオノア”。パリッとした皮と、しっかりした生地が自慢の、ハード系パンの代表選手です。フランス語でレザン=レーズン、ノア=くるみ…の名の通り、レーズンとくるみがたっぷり入った、ほんのり甘くて食感も楽しいパンです。ハード系は他にも“クランベリーカシス”、“いちじくくるみ”など、ドライフルーツやナッツの自然な甘みが楽しめるラインナップです。経験をもとに生地と具材の量のバランスを調整し、試作を繰り返した片桐さんの自信作です。

サクサク、ふんわり、みんなが大好きな“クロワッサン”(手前、140円)は、バターの折り込みにこだわりぬいた一品です。頬張れば、バターの香ばしい風味が口いっぱいに広がる至福の時間が訪れます。温かいコーヒーを淹れて、目玉焼きと一緒に…そんな和やかな朝ご飯の時間が頭に浮かびますね。奥にあるのは、“パン・オ・ショコラ”(180円)。こちらもバターが香る生地の中に、チョコレートが入っています。

こちらの“クロックムッシュ”は、9月の終わりから登場した新作のパン。ジューシーなカリカリベーコン、まろやかなベシャメルソース、たっぷりのチーズの取り合わせがたまりません。まるでグラタンを食べているような満足感のある惣菜パンなので、朝食にもランチにもぴったりです。

惣菜パンは他にも“照り焼きチキンマヨ”、“アボカドと海老のパン”(ともに180円)、“彩り野菜のパン”(200円)など聞くだけで心が躍ります。菓子パンは甘さ控えめで人気の“クリームパン”、“メロンパン”(ともに100円)、こしとつぶが選べる“あんぱん”(130円)など、オーソドックスでほっとする品ぞろえ。どれも街のパン屋さんらしく、お財布に優しいのも素敵です。

お客様の喜ぶ顔に背中を押されて

毎日4時過ぎには起き、30種類ほどのパンの仕込みをこなす片桐さん。「朝早いのには慣れているし、自宅だから起きてすぐ作業に入れるし、きつくはないですね」と微笑みます。パンの一つひとつには、それぞれファンがついてくれているのだそう。「“色々なところで同じパンを食べたけど、あなたのお店が一番美味しかったわ!”とお客様に喜んでもらえた時は本当に嬉しかったです。レシピから全て僕が作って、やっとお店に並んだ思い入れの深いパンばかりなので、感動も大きいですよね。」そんな喜びとやりがいを胸に、今日も生地の発酵をじっと見守ります。

地域密着のお店としてあり続けたい

今後も地元の方に愛されるお店として、この場所でパンを作り続けたいと片桐さんは話します。手間暇かけて焼き上げるパンは、一つひとつは小さいけれど、食べた人を幸せな気持ちにしてくれる作り手の想いがギュッと込められています。

お店の近くには緑も多く、茨戸川沿いの道は晴れた日のお散歩にぴったりです。みなさんも、『Bakery LUCE』に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。優しくて、美味しくて、あなたに幸せな時間を運んでくれるパンを、お気に入りの場所で頬張ってみて下さいね。

【店舗情報】

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