【北海道・円山】実力派パティシエの美しいケーキにうっとり… 『Cest BO et BON (セボーエボン)』

　美しいケーキに香ばしいパン…良質な素材の味わいを最大限に引き出した商品が並ぶのが、今回紹介する『Cest BO et BON』です。こちらは、本場フランスでの修業経験を持つ“実力派シェフ”が満を持して、札幌・中央区に開店したお店です。色彩・香り・食感・味わい、そのすべてが理想的で、思わずうっとりしてしまいますよ。経験豊富なオーナーシェフ藤井さんのケーキにかける思いや人気商品、開店秘話など、お店の魅力を詳しくご紹介します。

経験豊富な藤井シェフのパティスリー

　2016年９月21日にオープンした『Cest BO et BON』は、ケーキと焼き菓子、パンを販売しているパティスリーです。オーナーの藤井 俊輔さんは、北海道・北見の出身で、数々の有名店で修業した経験を持つ“実力派シェフ”です。高校時代はパン職人を志していましたが、就職活動中、恩師に「ケーキ屋さんを受けてみたらどうか」とアドバイスを受けたことを機に、北海道内の洋菓子店へ就職。本格的なパティシエの道へ進みました。その後、埼玉のフランス菓子店を経て、“より本格的にフランス菓子を学びたい”と単身フランスへ渡り、世界的に有名なパティスリーで２年ほど修業したそうです。帰国後は、“パティスリー界のピカソ”と呼ばれるピエール・エルメの青山店で製造統括責任者として活躍していました。

　“40歳までには自分のお店を”と目標を掲げていた藤井シェフ。北海道へ帰ってきたのちは、札幌市内のパティスリーで働きながら、本格的に開店へ向けた準備を重ね、2016年、当時39歳だった藤井シェフは念願の同店をオープンさせました。

美味しく美しいケーキたち

　店名の『Cest BO et BON (セボーエボン)』とは、フランス語で“美味しく、美しく”という意味です。その名の通り“美味しくて美しい商品”が、店内にはズラリと並びます。ショーケースのケーキは、季節のフルーツやエイディブルフラワーと呼ばれる食べられる花で彩られたもの、光沢感あふれるチョコレートでコーティングされたもの、どれも飾って眺めたいほどの美しさです。もちろん味も絶品で、一口食べれば本場フランスの味わいを堪能できますよ。

　中でも、オープン以来１番の人気は“ミルフィーユ”です。フランスでも歴史のあるミルフィーユの最大の魅力は、その食感です。バターを織り込み、幾重にも層になったパイ生地が、サクサク・パリパリと楽しい音を立てます。このパイ生地に合わせた濃厚なクリームも相性抜群で、一度食べたらファンになる方が多いのも納得です。
　「見た目の華やかさはないものの、お客様から１番のご好評をいただいている、根強い人気のシンプルなケーキです。」と藤井シェフも太鼓判。来店したら是非試してほしい逸品です。

　藤井シェフのケーキを食べる際は、“香り”にもご注目ください。例えば、春の新作“ジャルダン”は、ジャスミンのムースとバナナのコンポートのケーキです。華やかで上品なジャスミンの香りがふわっと口の中に広がる、爽やかなケーキに仕上がっています。このほか、バラの香りを加えたバタークリームを使用したケーキや、ラム酒が決めての大人のチョコレートケーキなど、香りまで意識しながらいただくことで、一層美味しさが増します。

売り切れ続出！パンも人気

　パティスリーでは少し意外に思えますが、同店ではパンが売れ筋です。お店では、クロワッサンやパン・オ・ショコラといった“ヴィエノワズリー”と呼ばれる、甘さが特徴のパンを販売しています。フランスでもヴィエノワズリーの勉強をしていた藤井シェフの焼くパンは、午前中ですべて売り切れてしまう人気ぶりです。
　「初めは、陳列棚のスペースを埋める目的でヴィエノワズリーを売り始めたのですが、人気に火がつき、今では売れ筋の商品になっています。パンを目的にいらっしゃる方もいて、もう辞められませんよね。」と藤井シェフは笑います。

“上質なお菓子をお試しあれ”

　ホテルのような格式高い外観も、上品な内装も、日常のちょっとした“特別感”を演出してくれます。昔ながらのケーキ屋さんとは少しイメージの違う、洗練された空間と商品は、まるでフランス・パリにいるかのような錯覚に陥るほどです。
　「上品でちょっと珍しいフランスのお菓子が食べられるお店です。是非みなさんも足を運んでください。」と藤井シェフ。
　
　札幌・円山公園近くにある『Cest BO et BON』で、みなさんも実力派シェフのケーキとパンを是非お試しください。