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  • 飲食店 働く意欲を高める独自のハウスルールを作ろう
     ハウスルールは、「従業員の働く環境」をより良いものにするための、お店ならではのルールのことです。  「雇っても従業員が長続きしない…」と悩んでいるお店が多いですが、ハウスルールによって、働く環境が改善されれば、従業員の働く意欲を高めることもできます。ハウスルールは、従業員にとってはもちろん、雇用主にとっても意義のあるルールなのです。 ハウスルールの必要性  ハウスルールとは、それぞれの飲食店がもうけるオリジナルルールのことです。従業員が共通の認識を持ち、一定のサービスを提供するための店の指針として採用されています。「仕事中に携帯電話を使用しないこと」などの具体的なルールから、「心をこめて接客をすること」といった抽象的なものまでさまざまです。  予約やオーダーのとり方、料理やドリンクの提供の仕方を記したマニュアルとは異なり、ハウスルールがなくても飲食店を営業できます。それでも、ハウスルールを活用することで、従業員の仕事に対する意識が高まり、質の良いサービスの提供に繋げることができるのです。また、やりがいを持って働けるようになることで、従業員が辞めにくい環境づくりも可能になります。  では実際に、どのようなハウスルールを作ると良いのか見ていきましょう。 ハウスルールを作る上でのポイントは?  ハウスルールを作る上で気をつけたいのは、なるべくシンプルにするということこと。  伝えたいことはたくさんあると思いますが、膨大になりすぎると読んでもらえません。また、膨大なハウスルールを前に、やる気がなくなる人もいます。  店の経営理念や目的、心がけ、身だしなみ、禁止事項などを多くても10項目迄にまとめるのがベストです。  せっかく、ハウスルールを作っても、従業員に認識されなければ意味がありません。スタッフルームのよく見える位置に貼るとよいでしょう。  また、ハウスルールは、定期的に見直して、改善していくものです。話し合って定めたルールであれば、実践しようとする気持ちも高まります。働く環境もさらに良いものになるでしょう。 ホテル&テーマパークから学ぶ「ハウスルール」の真髄  ハウスルールは、飲食業界に限ったものではありません。ホテルやテーマパークなど、さまざまな業界で活用されています。具体的には、どのようなハウスルールがあるのでしょうか。  リッツ・カールトンホテルとディズニーランドを例にあげてみましょう。 ①リッツ・カールトンホテルのハウスルール  リッツ・カールトンホテルでは、クレドと呼ばれるハウスルールが書かれたカードをスタッフが常に携帯し、いつでも確認できる体制が築かれています。 「リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。  私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだそして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。 リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。」 HP:http://www.ritzcarlton.com/jp/about/gold-standards  こちらはホテル向けのハウスルールではありますが、飲食店にも応用できるものがあります。来店客が、心からくつろぎ、店の雰囲気を楽しむために、自分は何をすべきか。来店客が、言葉にしていないニーズをどのように察するか。自ら考えて行動することで、質の高いサービスが生まれます。   ②ディズニーランドのハウスルール  ディズニーランドでは、ハウスルールとして絶対にやってはいけないことを規定し、違反のないように徹底して指導しています。 ・出退勤時間を守らない ・欠勤が度重なる ・上司の指示に意図的に従わず勝手な行動をとる ・ディズニールックに違反する ・アルコール類を会社に持ち込み、又は、アルコールの影響を受けて出勤する ・会社の許可なく、会社の施設、機械及び器具などを撮影、模写する。もしくは、他人にさせようとする ※一部抜粋  小松田勝「人の心に魔法をかける ディズニーランドの教え」かんき出版,2010年,p.91  これらの項目に関して、すべて“当たり前だ”と感じる人も多いはず。しかし、人によって常識は異なります。あえて禁止事項としてハウスルールを作ることで、やってはいけないことが明確になり、従業員それぞれの常識に左右されない基準を設けることができます。  特に最後の項目は、飲食店のハウスルールを作成する際に特に参考にしたいものです。店のイメージが損なわれるような写真や、考案した新作メニューなどが許可なく公開されることのないように、写真や動画の撮影については、認識を統一させる必要があるでしょう。 モチベーションを高めるハウスルールを作ろう    店の経営理念や目的、心がけ、身だしなみ、禁止事項などを示すものがハウスルールですが、オーナーの人柄がにじみでるような、ユニークなハウスルールもあります。「従業員はドリンクが一杯無料」「まかないの感想をリポーターになりきって伝えること」「毎週決まった曜日にお菓子を買ってみんなで食べる(お金は店長が支給)」…このように、ハウスルールは基本的に自由に作ることができます。従業員の働く意欲が上がるような楽しいルールを盛り込むとよいでしょう。  飲食店に限らず、ホテルからテーマパークまで、さまざまなハウスルールがあります。ただ食事をスムーズに運ぶだけでなく、人の目には見えないサービスを提供するのもまた、飲食店従業員の大切な仕事です。サービス内容は、飲食店の個性でもあり、その店で働く面白さにも繋がります。従業員がやりがいを持って働けるようなハウスルールを作りましょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/17
  • 飲食店 最新決済方法「QRコード決済(スマホ決済)」って一体なに?
     外国人観光客の増加や2020年の東京オリンピックの開催によって、重要となってくるキャッシュレス決済。    キャッシュレス決済とは、キャッシュ(現金)を使用しない支払い方法のことです。クレジットカードや電子マネー、ICカードなどがこれにあてはまります。  そして、最近よく耳にするのが、QRコード決済です。QRの読み取りだけで決済を完了できる手軽さが特徴で、導入を進める飲食店が増えています。  本記事では、利用率の高いQRコード決済サービスや導入方法などについてご説明します。まだ導入していないお店は、ぜひ参考にしてみてください。 急増しているQRコード決済利用者   決済方法が多様化してキャッシュレス化が進む現在でも、日本で最も多く利用されている決済方法は現金です。そしてそれに次いで、クレジットカードとなっています。「QRコード決済、スマホ決済という名前は聞いたことがあるけれど、よく知らない」という声が多く、QRコード決済をおこなう人の割合はまだ現金やクレジットカード派には及びません。  しかし、「QRコード決済を利用することでポイントとして還元される」など、お得なキャンペーンの実施が多いこともあり、利用者数は徐々に増えているのも現状です。  また、イトーヨーカドー(約150店舗)やヨークマート(約80店舗)など大手スーパーを運営する株式会社イトーヨーカ堂が、2019年9月1日からQRコード決済の導入を行いました。これを皮切りに、QRコード決済を導入する大手企業が続々と増加していくことが予想されます。  では、QRコード決済とは、いったいどのような決済方法なのでしょうか。 「QRコード決済」とは?  QRコード決済とは、スマートフォンでお店のQRコードを読み取るもしくは、お店の人(読み取り機)にQRコードを読み取ってもらうことで決済を完了できる決済サービスです。  ユーザーのスマートフォンと店舗専用のQRコードもしくは読み取り機で簡単に決済を行えるため、従来の会計をより簡易に済ませることができます。 飲食店での利用率が高いQRコード決済サービスとその特徴  飲食店では、どの決済サービスがよく利用されているのでしょうか。  現在日本で利用率が高いのは、楽天ペイ、Pay Pay、LINE Payの3つです。  どれも、飲食店をはじめ、コンビニやドラッグストア、アパレルショップ、家電量販店などで広く導入されています。  それぞれの特徴を見ていきましょう。 ■楽天ペイ 楽天ペイ公式HP: https://pay.rakuten.co.jp/detail/?l-id=second_view_detail_top  楽天株式会社が2018年10月27日にサービスを開始した楽天ペイ。ユーザーは支払い金額に応じて、楽天スーパーポイントを貯められるのが特徴です。  導入費が無料となっているため、負担なく利用開始できるというメリットがあります。特別に機器を用意する必要はないので、維持費の負担もありません。決済手数料は3.24%です。  また、楽天ペイは口座を楽天銀行にすることで、振込手数料無料・売上翌日に自動入金が可能です。それ以外の金融機関の場合は、入金依頼をおこなえば210円の手数料で翌営業日に入金されます。  楽天ペイは、QRコードを読み込むアプリ決済以外にもクレジット決済、電子マネー決済といった決済方法もあります。 ■PayPay Pay Pay公式HP:https://paypay.ne.jp  Pay Payは、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合同会社・PayPay株式会社が提供しているサービスです。100億円キャンペーンや、ポイント還元をおこなうワクワクペイペイなど、お得なキャンペーンの実施で注目されています  初期導入費、決済システム利用料、入金手数料が無料となっており、負担なくはじめられます。  ただし無料の対象となるのは、お客様にQRコードを読み取ってもらう支払いの場合のみで、決済システム利用料は2021年9月30日までと期間が定められています。また、入金手数料の無料期間は現段階では2020年6月30日までですが、ジャパネット銀行利用なら永年です。  入金のタイミングは、ジャパネット銀行は月末の締め日の翌日、その他の金融機関であれば翌々営業日となっています。累計決済金額が10,000円以上の場合は、締め日に関係なく入金してもらうことが可能です。 ■LINE Pay LINE Pay公式HP: https://pay.line.me/jp/intro?locale=ja_JP  LINE Payは、コミュニケーションアプリLINEを利用した、QRコード決済のサービスです。LINEユーザーならすぐに利用できるため、はじめやすいのが特徴です。  LINE  Payには、据置端末、プリントQR、店舗用アプリ、StarPay端末、POS、オンライン決済といった6つの決済方式があります。決済手数料や導入費用、月額費用がそれぞれ異なるので、予算やお店のスタイルにあわせて選べます。  入金は、翌月末となっています。ただし、申請をすれば基本的に申請日の翌営業日までに入金を完了してもらえます。一回につき240円の手数料がかかりますが、売上金がすぐに手元に欲しい時にはおすすめです。  現在、据置端末、プリントQR、店舗用アプリを利用し、事業者規模の条件を満たしていれば、2021年7月31日まで決済手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。 楽天ペイ・Pay Pay・LINE Pay それぞれの導入方法  それぞれのQRコード決済がどのようなサービスかわかったところで、次は導入手順についてご説明します。 ■楽天ペイ  楽天ペイの公式HPにある申し込みフォームから簡単に申し込みができます。  入力情報をもとに審査が行われ、問題なく通れば専用アプリをインストールして利用開始です。  なお、クレジット決済や電子マネーにも対応させる場合は、カードリーダーの購入が必要となります。 ■Pay Pay  公式HPの専用フォームで必要事項を入力して送信後、申し込み案内メールの入力を済ませれば申し込みが完了となります。  その際には審査書類が必要となるため、事前に準備しておきましょう。無事に審査が通ればPayPayコードキットが届くので、初期設定を済ませて店頭に設置したら準備完了。申し込みから約一週間で利用できます。 ■LINE Pay  LINE Pay公式HPの加盟店申請フォームより、申し込み情報の記入と必要書類を提出のうえ申請をします。  審査を通過して申請が承認されたら、マイページ画面からログイン。決済システムの接続を完了させて利用開始となります。 決済方法の対応の幅を広げよう  サービスによって多少の違いはあるものの、QRコード決済は思い立ったらすぐに導入できるものばかりです。  これからさらに需要が高まっていくことが予想されるQRコード決済。2020年に開催される東京オリンピック時には、キャッシュレスに慣れた訪日外国人客の増加が予想されます。様々な決済方法に対応できるように、いま話題のQRコード決済を導入して体制を整えておきましょう。   開店ポータルでは「あなたのお店にあったQRコード決済サービス」を無料でご提案しています。お気軽にこちらからご連絡ください。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/12
  • 2号店のオープンで倒産リスクを回避!飲食店多店舗展開のメリットとは
     念願叶って開いたお店が軌道に乗り、うれしく思っているオーナーの皆さんの中には、次なる目標として多店舗展開を考えている方も多いのではないでしょうか。  店舗展開は、経営者なら誰もが抱く大きな目標。でも、それだけではありません。2号店、3号店があれば、本店が経営不振や人手不足に陥ったときも、サポートすることができます。  本記事では、店舗展開をすることのメリットについてまとめました。 お店の可能性を広げる店舗展開  「売上を増やしたい」「新しい業態にチャレンジしたい」と、オーナーが店舗展開を決める理由は様々です。オープンからしばらく経ち、経営が軌道に乗ると、視野に入れはじめる方も多いでしょう。  2号店、3号店をオープンするときには、本店と同じかそれ以上の資金が必要となるため、決して失敗はできません。でも成功すれば、販路拡大や新しいお客様の獲得、ブランド力の強化などのメリットがもたらされ、倒産リスクの回避につながります。  では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。 店舗展開のメリットは? ①お店の認知度を上げ、商圏を拡大できる​​​​​​  同じ屋号やブランドで店舗展開をすることで、その地域での認知度を上げ、新規のお客様を獲得することができます。  1店舗だけだと、どうしても商圏が限定されてしまうもの。2号店、3号店をつくると、現在の商圏の外にいるお客様にもお店を知ってもらえるので、ブランド力の向上が期待できます。 ②環境の変化による経営不振に対応できる  開通した道路にライバル店が続々オープンしたり、新しくできたショッピング施設にお客様を取られてしまったり。お店の周辺の環境は、いつどのように変わるかわかりません。  店舗展開をしておけば、万が一本店が経営不振に陥ったとしても、2号店、3号店の売上でカバーすることができます。また、ある店舗で人手が足りなければ、別の店舗からヘルプに駆けつけることもできるでしょう。売上不振や人手不足など、経営上のリスクを分散できるのが心強いところです。 ③スタッフのキャリアパスが明確になる  お店がひとつしかないと、役職はアルバイトとパート、そしてオーナーのみという場合が多く、長く勤めてもキャリアアップが見込めないこともあるでしょう。  店舗展開をすることで、2号店、3号店のマネジメントをおこなう店長が必要になります。スタッフからリーダー、店長へと進むキャリアパスや昇給制度を設定すれば、スタッフのモチベーションも高まります。アルバイトにも社員登用のチャンスがめぐってくるので、やりがいにつながります。 ④仕入れ単価が下がる  同じ食材でも、仕入れる量が少ないより、多いほうが単価が下がります。店舗を増やすことで仕入れの量が多くなると、食材の原価が下がり、利益率を上げることができます。  それは食材に限らず、文房具や掃除用具などの備品、制服のレンタル料なども同じです。営業を続ける限り継続的に仕入れるものなので、コストカットができるのはありがたいですね。 店舗展開に踏み切るその前に…  店舗展開に踏み切る前には、次のことを確認しなければなりません。  タイミングを誤ると、経営が立ち行かなくなり、本店と共倒れになってしまう可能性もあります。  ①本店は繁盛しているか  ランチやディナーなどのピーク時に満席であったり、お客様が並んでいる状態であれば、繁盛しているといえます。  これは、本店の名前が知れ渡っていて、展開先での需要も期待できるということ。2号店、3号店をオープンすれば、「こっちにも〇〇ができたんだ!」と、たくさんのお客様に喜んでもらえるでしょう。  新しいお店が軌道に乗るまで、多少の不安はあるかもしれません。ですが、本店が繁盛していれば、そちらの利益で支えることができるので安心です。  ②お店を任せても安心なレベルまで、スタッフが育ったか  店舗展開をするには、オーナーに負けない経営への熱意と、スキルを持ったスタッフが必要です。オーナーひとりで、複数の店舗の管理をするのは難しいからです。  教育の行き届いていないスタッフにお店を任せると、2号店でトラブルがあった際、オーナーが対応に追われることになります。その結果、本店の経営が手につかなくなり、営業継続ができなくなるおそれも…。そんな事態を避けるためにも、安心してお店を任せられるスタッフを育ててから、多店舗展開に目を向けましょう。 ③店舗展開にかける資金はあるか?  本店をオープンしたときと同じように、店舗展開をする際にも、数百~数千万円の費用がかかります。  金融機関から融資の許可が下りれば、手元に資金がある状態でオープンできます。しかし、そうでなければ、今あるお金を削りながらのチャレンジになります。  本店をオープンしたときの借入金の返済が残っているなら、それも足かせになるでしょう。追加で借り入れをすれば、二重の借金に苦しむことになります。  追加の融資を受けることはできるのか、2号店、3号店のオープンにかかる経費や借入金の返済が利益を上回らないか、よく考えたうえで決断しましょう。 タイミングを見極めて、新店の準備に着手しよう  資金繰りが大変になる、スタッフの確保や教育にコストがかかるなど、店舗展開にはデメリットもあります。  しかし、販路を広げられる、ブランドイメージを強化できる、店舗同士で支え合えるといったメリットを考えると、取り組む価値は十分にあります。  決断のタイミングを誤らなければ、店舗展開は倒産リスクを回避するためのベストな選択といえます。新店を任せられる心強い人材と、業務のマニュアルを計画的につくっていきましょう。  開店ポータルでは、インフラ周りのコスト削減、集客のご相談を無料で承っています。お気軽にこちらからご連絡ください。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/11
  • 飲食店開業の手引き タイミングと開業準備で押さえるポイント
     飲食店を開業するにあたっては、様々な手続きや準備が必要になります。 そのため、一般的には開業を決意してから、約1年間かけて準備をすすめるのが妥当だと言われています。  勢いや思い付きだけでお店を開いても、長続きする繁盛店となれる可能性は低いでしょう。開業を決意したら、まずは開業のタイミングを見定め、準備段階から繊密な計画を立てることが重要になります。  本記事では、独立開業を目指す方向けに、開業のタイミングと開業準備のポイントについて説明していきます。 開業するにあたって最適なタイミングとは?  開業を希望する人が、まず最初に悩むのが開業のタイミングではないでしょうか。  漠然と「いつかは独立したい」と思っているだけでは、いつまでも現状のままです。「何歳までに」「この資格を取ったら」「何年下積みを経験したら」など人によって目標は様々あり、そのタイミングも重要です。  それらにプラスして、押さえておきたいタイミングの見極めポイントを見ていきましょう。 ①開業のタイミングの見極めには「自己資金」が重要  開業後に苦労することとして、運転資金の問題があります。自己資金が不足していると、運転資金にも影響が出るうえ、金融機関からの融資も受けづらくなります。  一般的には、開業資金の3分の1は自己資金で補えると良いとされています。勢いや熱意だけで開業しても、長続きしなくては意味がありません。  経験を積みながら自己資金の貯まるタイミングを見極めて、開業日の設定をしてみましょう。 ②飲食店開業に「ベストな月」を狙う!  実は飲食店を開業するにあたって、時期的に最適なタイミングがあります。それは9月から10月。プレオープン含め、最初の2~3か月はお店を周知させ軌道に乗せる期間、仕事に慣れるのに必要な期間として考えましょう。その期間は新店舗に興味を持ったお客様で最も賑わいます。そんなお試し期間を越えるとお店は落ち着きだし、一部の常連さんだけが通う店にシフトしていくのです。  そして、そんな閑散期を乗り越えるために利用したいのが、季節イベント。世間はクリスマスや忘新年会のシーズンを迎えます。そのため、12月から1月は飲食店が最も忙しくなります。  お客様の立場からも予約が取りにくく、宴会やパーティーができる飲食店を探すのに苦労する時期で、お店にとってはまさに書き入れ時。この繁忙期に不慣れな接客でお客様をお迎えするのは避けたいですよね。そこで逆算すると、やはり開店時期は9月~10月に向けて準備を進めるのがベストと言えます。  タイミングを見極めて開業したとしても、すぐに繁盛するとは限りません。そんな時は、気力や体力も必要です。タイミングを待つばかりに、気力や体力が衰えてしまってからの開業では、営業に支障が出る可能性もあります。精神面や体力面においても不安のない状態での開業を目指しましょう。 開業準備で押さえておくべきポイントとは?  いざ、開業に向けて準備を始めようと思うと、次から次へとやらなくてはいけないことが出てきます。  何をいつまでにおこなえばいいのか、そして資金はいくらかかるのかなどきちんとした計画を立ててスケジュール通りに進めることが肝となります。  一般的に言われている1年間を準備期間とし、いつ何をするべきかのポイントを押さえていきましょう。 開店日を迎えるまでの流れを確認しよう ―――【1年前~】―――  ■コンセプトを決めて事業計画書を作ろう!  飲食店を開業するためのはじめの一歩は、店のコンセプトづくりです。トータルイメージから客層、メニューや価格帯など、それぞれについて明確にしていく必要があります。コンセプトに近いお店を訪ねてイメージを膨らませつつ他店との差別化を図り、自店の売りを考えることが重要です。  そして事業計画書を作成する際に、そのコンセプトが実現可能かどうかを検証しましょう。この時点の事業計画書は、完成形ではありません。準備を進める中で段々と詳細をつめていくことになります。 <Point1:看板メニューを作る>  リピーターを獲得する要素として、料理がおいしいことは必須です。自信のある料理メニューの中でも、看板メニューを必ず準備しましょう。看板メニューを目当てに訪れるお客さまは多いものです。 <Point2:コンセプト作りは“5W2H”から>  コンセプトを作る際は“5W2H(=なぜ、いつ、なにを、どこで、だれに、どうやって、いくらで)”について、詳細を固めていくと良いでしょう。   ―――【6か月前~】――― ■物件探しを始めよう!  ターゲット層や価格帯など、コンセプトに沿った集客が見込めるエリアで物件を探します。不動産屋に足を運ぶだけでなく、居抜き物件などを検索できるサイトなども活用し効率的に進めましょう。  物件探しには時間も労力も必要です。なかなか理想の物件と巡り合えないこともあるでしょう。ただし、内外装の施工なども考えて3か月前には、不動産契約書を締結しましょう。 <Point:適正家賃を念頭においた物件探し>  飲食店を経営するうえでの適正家賃は、収益還元法という計算式から求めることができ“想定売り上げ×10%”が適正家賃とされています。  つまり、“家賃は売り上げの1割以下に抑えるべし”ということです。 ■資金調達の計画を立てよう!  開業時には莫大な資金が必要になります。自己資金や親族から借りるなどして賄うのが理想ですが、それだけでは足りないということがほとんどです。  その場合は、何らかの形で資金調達をする必要があります。資金調達の際は、物件取得費用、設備資金、運転資金(最低でも3か月分)を考えましょう。 <Point:賢い資金調達を>  民間の金融機関からの借り入は、ややハードルが高めと思っておいたほうが良いでしょう。実績が重視されるので、初めての開業の場合は融資をしてくれない可能性があるからです。  一方、公共の金融機関である日本政策金融公庫は民間の金融機関に比べると通りやすい傾向にあります。ただし審査には時間がかかります。そのタイムラグも頭に入れて計画に組み込む必要があります。また、返済義務が発生しない補助金や助成金の取得も視野に入れて賢く資金調達をしましょう。 ―――【3か月前~】――― ■店舗の施工設計をおこない、施工着手!  物件の契約が済んだら、店舗の内外装の施工をおこないます。最近では、自身でDIYをする方も多く、施工費用の削減も可能です。プロの手を借りる場合は、複数の施工業者から相見積もりを取ることをおすすめします。  あらかじめ予算を組んで、その範囲内で実現可能なデザインを考えてもらうことが大切です。 <Point①:保健所への事前相談も忘れずに>  店舗デザインが決まったら、施工開始前に図面を持参し保健所に相談しに行くことをおすすめします。完成してから「あれはダメ、これもダメ」となっては手遅れです。営業許可がおりる条件をクリアしているかどうか、事前の確認を怠らないようにしましょう。 <Point②:施工時からお客さま獲得のチャンス>  施工開始する際には、事前に大家さんや隣接の方々へのあいさつはもちろん、施工スケジュールなども共有をしておくとスムーズに作業を進めることができます。近隣の方々への第一印象は重要です。開店後は常連さんとしてのお付き合いが待っているかもしれませんよ。   ―――【2か月前~】――― ■開店準備にとりかかろう!  厨房機器やインテリア、販促物などの準備を始めましょう。また、従業員を雇う場合は、この時期から募集をかけると良いでしょう。開店日までに接客などの教育をおこなうことも考えて採用時期などを逆算していきましょう。 <Point:販促活動の重要性>  開店日から安定した集客をするためには、販促活動が重要です。ホームページ・SNS・チラシなどを駆使して、応援してくれる方々を事前に捕まえておくことをおすすめします。  販促活動を開始する数週間前には、開店記念クーポンや広告物などが準備できている状態が理想です。   ―――【1か月前~】――― ■各種役所への申請を確実におこなう!  飲食店を開業するには、飲食店営業の許可を受けるために保健所への申請が必要になります。深夜営業をおこなう場合は、警察署へ申請する「深夜における酒類提供飲食店営業の営業開始届出」が必要となります。  そのほかにも自店に必要な申請が何かをきちんと調べて、滞りなくおこなえるようにしてください。  開店日まで1か月を切ったら、最終的な確認や決定をおこなっていきます。営業内容の打ち合わせやメニューの最終決定、仕入れ品の発注などをおこないましょう。開店前にスタッフだけでリハーサルをおこなうのも良いでしょう。そして、関係者を招いてのプレオープンを経て、いよいよ開店となります。 仕事は辞めずに経験と資金を蓄えながら準備を進めましょう!  本記事で挙げた以外にも、開業のために押さえておきたいポイントはたくさんあります。まずは、開業にベストなタイミングを見極めることが大切です。  ここで重要なのは、現在お勤めのお店や会社を簡単に辞めないこと。資金と経験を蓄えるためには必要なことだからです。開業資金の融資を受ける際も、無職で申請をすると審査に不利になってしまうこともあります。融資を受けて本格的に開店準備に取り掛かるギリギリまで、お店や会社を辞めずに並行して準備を進めましょう。  大変なのは開店までのステップだけではありません。お店を維持するには、さらなる困難が伴います。そのためにもベストな開業時期を見定めた入念な準備が必要です。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/10
  • クレンリネスの習慣化!飲食店に必要なマニュアルとチェックリスト
     飲食店が大切にしなければならないクレンリネス。クレンリネスとは、清掃で綺麗にした清潔な状態を維持し、汚れや細菌が発生するのを防ぐことです。  清潔感を保つために、定期的な清掃をする必要があることをわかっていても、どう行動すれば良いのかがわからず、悩まされている方もいるのではないでしょうか。  そんな皆さんにおすすめしたい、クレンリネスを習慣化させる2つのポイントをご説明します。 「クレンリネス」と「クリンネス」その違いは?  クレンリネスとは、清掃で綺麗にした清潔な状態を維持し、汚れや細菌が発生するのを防ぐことですが、クレンリネスのほかにクリンネスという言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。  どちらも清掃に関する言葉ですが、重きを置いているところが異なります。クリンネスは清掃をして綺麗にすること、クレンリネスは清掃をしたうえで、その状態を保つことです。  たとえば、落ちているゴミを拾ったり汚れを落とすことはクリンネスにあたり、汚れていなくても清掃したり殺菌消毒で細菌の発生を防ぐことはクレンリネスとなります。 クレンリネスの徹底は、食中毒を未然に防ぐ  日常から、目に留まるゴミを拾う、コップの汚れを落とす…など、スタッフ全員でクリンネスを意識することも大切ですが、一見汚れが見えない冷蔵庫の取っ手やドアノブ、机・椅子の脚などを習慣的に清掃し、クレンリネスを徹底することは非常に大切です。  飲食店を経営する上で、何よりも気を付けたい食中毒。「クレンリネスの習慣化」は、食中毒の予防につながります。こまめに除菌、殺菌につながる清掃をすることは、食中毒の原因となる細菌の増殖を防ぐことができるのです。  クレンリネスを習慣化させるためのポイントは2つ。マニュアルをつくること、そして、チェックリストをつくることです。  一つずつ見ていきましょう。 ポイント① マニュアルにして、スタッフ全員で共有する  クレンリネスを習慣化させるための大前提として、まずは一人ひとりが正しい清掃方法を把握していなければなりません。ここで登場するのが、マニュアルです。  従業員が全員で同じ情報を共有できるように、マニュアルを作成しましょう。冊子にしてお店に置いておくのがおすすめです。いざという時、すぐに確認が出来て、いつでも正しい方法で清掃に取り掛かれます。マニュアルがあれば、新しく従業員が入った時にも、しっかりと伝えることができます。  マニュアルの作成時に、載せるべき項目は3つあります。 ①使用する道具  まずは清掃に使用する道具です。ふきん一つでも、床用やテーブル用と清掃箇所によって異なるため、混同しないようにどれを使うのか記しておきましょう。道具自体にも何用か書いておくと間違えにくくなります。 ②清掃工程  そして、効果的な清掃のためには、正しい順序で行うことが大切です。床掃除の場合にも、“箒で大きなゴミや砂利を掃いてから、水拭きを行い、最後に乾拭きを行う”という順序があります。  飲食店には、製氷機やグリストラップなど、“飲食店ならではの設備”もあり、不慣れな清掃作業も多くなります。そのため、正しい順序でわかりやすい説明書きをすることが重要です。ポイントや注意点もあわせて記載しておきましょう。 ③理想の清掃後の状態  工程を完了しても、綺麗になっていなければ清掃の意味がありません。清掃後、“どのような状態になっていれば、清掃が完了なのか”、理想の状態を示すことで“ただこなしただけ”という無意味な清掃をさけることができます。  上記の3項目は、清掃箇所ごとに、しっかりと記載しましょう。文字だけではなく、写真を一緒に貼っておくとわかりやすくなりますよ。 ポイント②チェックリストの活用で、清掃を習慣的なものに ▲チェックリスト例  次は、実際に行動に移すためのポイントです。清掃方法を把握しても、どこから手をつけて良いかわからないという方は、清掃すべき項目をまとめたチェックリストを作ってみましょう。  清掃には、毎日清掃すべき箇所、週に1回清掃すべき箇所、月に1回程度の清掃でも問題がない箇所があります。清掃が完了したらその項目にサインをすることで、未完了の項目を一目で把握することができます。  清掃にあたる従業員をしっかりと決め、“○日の清掃は誰がおこなったのか”を確認できるようにしましょう。清掃が不十分だったり、清掃方法を間違えている従業員がいた場合は、その問題点に気付き改善に導くことができます。  覚えておかなければならないのが、チェックリストはあくまでも毎日の清掃を習慣化させるための補助だということ。  一度清掃したら、その後はしなくて良いというわけではありません。チェックリストに左右されず、ゴミや汚れを見つけた場合は、都度清掃を心掛けていきましょう。トイレなどの特に汚れやすい場所は、こまめなチェックが重要です。 継続することで癖づけていこう  最初はチェックリストを活用して、意識的に清掃に取り組みましょう。続けていくうちに、自然と気付けるようになってくるはずです。余裕ができてきたら、チェックリストには無い細かな箇所にまで目を向けられるようになります。  クレンリネスを習慣化して、清潔な店内を保つことができれば、細菌の発生を防ぐだけでなくお客様からの印象もぐっと良くなります。従業員一人ひとりが、日々の清掃をしっかりと意識し、お客様が過ごしやすいお店づくりをしていきましょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/10
  • アニマルカフェ開業に必要な動物取扱責任者ってどんな資格?
     ここ数年、人気沸騰中のアニマルカフェ。よく見かける猫カフェだけではなく、ウサギやフクロウ、犬、小鳥などさまざまなアニマルカフェが見られます。  起業をこころざす人の中には、アニマルカフェを視野に入れている人も多いでしょう。  アニマルカフェを営業するには、「動物取扱責任者」を配置しなければなりません。動物取扱責任者とはいったいどのようなのものなのか、確認していきましょう。 >>【動物系カフェ開業】“アニマルカフェ”を開くためには資格や許可が必要って知ってた?<< 動物取扱責任者とは?  アニマルカフェを始める際、店舗を第一種動物取扱業として自治体の登録を受ける必要があります。  第一種動物取扱業の登録申請をする際には、店舗ごとに専属の動物取扱責任者を選任しなければなりません。常勤の従業員であれば誰でもなることができますが、他店との掛け持ちは禁止されているので、注意しましょう。 動物取扱責任者になるためには?  動物を取り扱う仕事にも販売、保管、貸出、訓練、展示、競りあっせんなどさまざまな種別があります。  猫カフェやフクロウカフェといった、個体の販売や貸出等を目的としないアニマルカフェの場合には、展示にあたる場合がほとんどです。責任者は次の3つのうち、いずれかの要件を満たすことが求められています。 ①申請したい第一種動物取扱業の種別についての、半年以上の実務経験があること ②申請したい第一種動物取扱業の種別についての、専門学校・スクール(一年以上)を卒業していること ③申請したい第一種動物取扱業の種別についての、民間が営む独自の資格を有していること 動物取扱責任者の役割とは?  動物取扱責任者には主に2つの役割があります。 ①動物愛護管理法等をきちんと守れているか、従業員を指導し正しい方向を示す ②管理が足りてない、動物を扱う上で誤っている部分を見つけた場合、改善などを提案する  特に動物を扱うカフェでは衛生面も配慮しなければなりません。動物の排泄物などの管理もしっかりとおこなえる環境づくりを提案することも大切です。  また、選任された動物取扱責任者には、一年に1回、動物取扱責任者研修の受講の義務があります。 研修内容例 ①動物の愛護及び管理に関する法令 ②飼養施設の管理に関する方法 ③動物の管理に関する方法 ④動物取扱業の業務の実施に関すること  研修時間は、おおよそ3時間ほどになります。店舗にとって重要な役割であることが分かりますね。 動物を守るための責任者  犬や猫、フクロウやウサギなどさまざまな動物を扱うアニマルカフェが増えている昨今。  動物を扱うお店を開業するのであれば、そこで過ごす“アニマルスタッフ”が快適に過ごせる環境を整えることが、なによりも大切になります。    常勤の従業員であれば誰でもなることができる動物取扱責任者ですが、店舗に常駐する店長もしくはオーナーから選任するのが望ましいでしょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/09
  • オープン日から逆算して考える、カフェ開業までのおおまかな流れ
     「ここに木のテーブルを置いて…」「自家製のケーキやコーヒーを出して…」これからカフェを開く方は、ウキウキとこころを躍らせているかもしれません。  実際に開業するとなると、やるべきことはたくさん。一つひとつこなしていかなければ、お店をかたちにできません。  本記事では、オープン日から逆算したカフェ開業までの流れをまとめました。   1.オープン1年前~半年前 ①物件探しをスタート ②コンセプトやメニューを考える ③資金計画を立てる  一つひとつをみていきましょう。 ①物件探しをスタート  まずはいろいろな物件を見てまわり、やりたいカフェのイメージを膨らませましょう。ナチュラル、レトロ、カラフルポップなど、カフェといってもさまざまな雰囲気のお店がありますよね。  アパートを決めるときと同じで、時間をかけて何軒もまわることで見る目が養われます。「この物件ならこんなお店にしたい」とイメージがわくようになり、お店づくりの方向性が見えてきます。   ②コンセプトやメニューを考える  物件を絞りこんだら、そのエリアを何度も歩いて、街の雰囲気を感じてみてください。歩いている人たちは、サラリーマンや学生が多いでしょうか、家族連れが多いでしょうか。  お店を成功させるには、世界観やメニューといったコンセプトと、街の雰囲気やターゲット層がマッチしていなければなりません。「家賃を抑えたい」「駅前がいい」といった物件探しの条件とコンセプトをすり合わせましょう。  コンセプトが決まれば、メニュー作成に取りかかれます。軸となる料理を決め、そこに加えていくかたちで考えましょう。メニューが多すぎると食材管理が大変なだけでなく、コンセプトがぼやけてしまうので要注意です。   ③資金計画を立てる  避けて通れないのが、お金のことです。何にいくら使うのか、総額いくら必要なのか、お金はどこから調達するのかといった計画を、綿密に立てなければなりません。 自 己資金で開業するのなら、500万~1,000万円は貯めておくと安心です。最低でも、200万円は貯めておきましょう。自己資金の額が大きければ大きいほど、融資を受けるときにも有利です。  敷金や内装工事費などの「設備資金」、家賃や光熱費、人件費、食材代などの「運転資金」を、初期費用として3か月分は用意しておきましょう。 2.オープン2カ月前~3か月前 ①融資申し込みの準備 ②物件決定、施工業者を探す ③必要設備のリストアップ  一つひとつをみていきましょう。 ①融資申し込みの準備  お金が足りない場合は、日本政策金融公庫や地方自治体からの融資を利用しましょう。  融資を受ける際は、コンセプトや資金計画などをまとめた事業計画書を提出しなければなりません。「書き方がまったくわからない!」という方も、税理士や中小企業診断士のサポートを受けながら作成することもできるので、相談してみてください。   ②物件決定、施工業者を探す  内外装工事の期間を考えて、オープンの3か月ほど前には物件を決めておいてください。空家賃が発生してしまいますが、設備のトラブルなどがあれば工事が長引くので、期間はそのくらい取っておくと安心です。  施工会社を探すときは、飲食店を手がけたことのある業者を選びましょう。施工したお店の写真を見せてもらったり、近ければ実際に見に行ってみるのもいいですね。複数の業者から見積もりをもらい、できることや金額の比較検討をすることも大切です。   ③必要設備のリストアップ  カフェをはじめるときに必要なものを、次にまとめました。リサイクルショップをうまく利用したり、高額なものはリースしたりして、費用を抑えましょう。 ・冷蔵庫、冷凍庫、製氷機…製氷機は大容量のものが望ましい ・オープン…自家製パンやスイーツにこだわるのなら欲しい ・ガスコンロ ・コーヒーマシン…コーヒーにどの程度こだわるかによって器具が変わる ・炊飯器…ご飯もののメニューがあるなら欲しい ・ジューサー…ジュースにこだわるなら欲しい ・食器棚…扉がついていないと、保健所のチェックで指摘されるので要注意 ・シンク ・作業台…調理用と盛り付け用を別に用意するとよい ・レジ…軽減税率に対応したものが望ましい ・テーブルや椅子、ソファーなどのインテリア  ほかにも、食器や調理器具などの厨房備品、伝票などのレジまわり備品、掃除用具などのバックヤード備品など、必要なものはまだまだあります。漏れのないよう、場所で区切ってリストをつくりましょう。 3.オープン1か月半前~1か月前 ①融資の申し込み ②資格の取得と各種申請 ③仕入れ先の決定 ④店名を決め、宣伝を開始する  一つひとつをみていきましょう。 ①融資の申し込み  内外装の工事をスタートする時期で、いよいよお店がかたちになってきます。うきうきするけれど、まだ気は抜けません。  日本政策金融公庫の融資を受ける場合は、この時期に申し込みを済ませる必要があります(申し込みから入金までは1か月程度)。事業計画書を完成させるために、コンセプトやメニューなどを決定しなければなりません。   ②資格の取得と各種申請  開業に必要な2つの資格を、必ず取っておきましょう。 食品衛生責任者  各地域の保健所で、丸一日の講習を受けると取得できます。費用は1万円程度です。 防火管理者  30名(お客さま+従業員)以上を収容するカフェなら、防火管理者の資格も必要です。講習会場は、各地域の消防署。お店の大きさによって講習内容は甲・乙に分かれ、期間は1~2日、費用は6,500円~7,500円ほどどなります。  また、次の届け出も済ませておかなければなりません。 ・開業届 ・青色申告承認申請書(希望者のみ) ・食品営業許可 ・防火管理者選任届   ③仕入れ先の決定  メニューが固まったら、必要となる食材をどこから仕入れるかを決めましょう。近くのスーパーなどから調達する方法もありますが、営業中は買い出しの時間がとれないこともあります。  そこで便利なのが、食材の総合卸。品ぞろえが豊富なうえ、電話やネットで気軽に注文できます。注文の翌日には届いてしまうので、「しまった!あれがない!」を防げます。   ④店名を決め、宣伝を開始する  お店の名前が決まったら、フライヤーをつくったり、ブログやSNSを立ち上げたりして、宣伝をはじめましょう。内装工事の様子をブログやSNSにアップして、オープンまでのカウントダウンをするのも楽しいですよ。  でも、媒体上の宣伝だけでは足りません。工事中から近所の人にあいさつをしたり、通りかかる人にチラシを配ったりして、覚えてもらう努力をしましょう。 4.オープン10日前~直前 ①厨房機器やインテリアなどの設置 ②調理や接客のシミュレーション ③仕上げの清掃  一つひとつをみていきましょう。 ①厨房機器やインテリアなどの設置  内装工事を終え、いよいよ機材やインテリアの設置に入ります。オーブンなどの厨房機材や空調は正常に動くか、きちんとチェックしておきましょう。  テーブルや椅子などのインテリアは、おしゃれさよりも居心地のよさを重視して配置しましょう。卓上にはナプキンやおしぼり、調味料など、必要なものが揃っているかも確かめてください。   ②調理や接客のシミュレーション  スタッフの採用はオープンの1か月ほど前までに済ませ、ひと通りの教育を終えておきます。オープンが近づいたら、教えた業務ができるようになっているかを確かめつつ、来店からお見送りまでの接客の流れをシミュレーションしましょう。   ③仕上げの清掃  店内は、機材の運び込みなどで人が行き来し、ほこりがたまっているはず。段ボールが乱雑に積み重ねてあるかもしれません。お客さまに見られて恥ずかしい部分がないよう、きちんと整頓し、仕上げの清掃をおこないましょう。  きれいにするのは、客席、玄関やトイレ、お店の前の道路など、お客さまの目に触れる部分だけでは不十分です。厨房やバックヤードもきれいにして、気持ちよくオープンを迎えられるようにましょう。 大変だけれど楽しい、カフェ開業への道のり  カフェ開業の大まかな流れを述べてきましたが、「こんなにやることがあるの!?」とため息をついてしまう方もいるかもしれません。  やることは山のようだけれど、思い描いた空間をかたちにしていく道のりは楽しいもの。煩雑な書類作成や手続きの先には、たくさんのお客さまの笑顔が待っています。  本記事で取り上げた作業をひとつずつこなしながら、自信を持ってあなただけのカフェをつくっていってください。  開店ポータルでは、インフラ周りのコスト削減、集客のご相談を無料で承っています。お気軽にこちらからご連絡ください。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/05
  • 必見!飲食店のTwitter活用法3選
     飲食店にとって大きな課題・集客。さまざまな方法を駆使して対策をとっていることでしょう。  集客に効果的な手段の一つとして、近年注目を集めているのがSNS。FacebookやInstagramなどありますが、特におすすめなのはTwitterです。  本記事では、飲食店におけるTwitterの活用法をご説明します。集客にお悩みの経営者や、まだTwitterを利用していない方、利用しているけどうまく活かせていない方は参考にしてみてください。 Twitterとはどんなもの? Twitter:https://about.twitter.com/ja/company/brand-resources.html  そもそもTwitterがどのようなものか、よくわからない方もいらっしゃるかもしれません。Twitter とは、140文字以内で情報をリアルタイムに発信できる無料のサービスです。  なんでもない自分の気持ちやしっかりと伝えたい意見、みんなに知ってほしい情報などを、自由に発信できます。そのため、ユーザーにより用途もさまざま。コミュニティー形成や情報発信、情報収集など多様な目的で利用されています。 Twitterを使うメリットとは?  ではSNSのなかで、なぜTwitterがおすすめなのでしょうか。その理由は、以下の3つのメリットにあります。 ①拡散力が高い ②簡単にコミュニケ―ジョンがとれる ③無料で使える運用サービスがある  ①から順にご説明していきます。 ①拡散力が高い  Twitterには、リツイートというシェア機能があります。みんなに見てほしいと思ったツイートを、ボタン一つで簡単に拡散することができます。誰かがリツイートすれば、それを見たほかの人がまたリツイートし、どんどん情報が広がっていく仕組みです。  また、一度拡散された情報は広まるスピードがとても速いです。オープンのお知らせや新メニューの紹介など、比較的即座に見てもらうことができます。 ②簡単にコミュニケ―ションがとれる  知り合いはもちろんのこと、まったく知らない人と簡単にコミュニケーションをとれるのも大きな魅力です。先ほどのメリット①でお伝えしたリツイートも含めて、Twitterでは “いいね!”や“リプライ”で、人のツイートに簡単に反応できます。  気になるツイートがあれば気軽にアクションを起こせて、反対に、気になってもらえたらすぐにリアクションをもらえます。同じ価値観や趣味を持つ人と繋がりやすいため、お店により高い関心を持ってくれている人と接触できる可能性が高いです。 ③無料で使える運用サービスがある  Twitterには、無料の運用サービスがいくつかあります。せっかくツイッターをはじめても、忙しくて更新が続かないと不安な方には、Twittbot(ツイボット)がおすすめです。その名の通りbot機能を備えているため、自動でツイートや返信、フォロー返しなどをおこなってくれます。  Twitter上で一番話題になっていることをサーチしたいのなら、ついっぷるトレンド。どのようなワードや画像、ツイートがトレンドになりやすいのか、傾向をつかむことができます。また、日時を指定すれば過去のトレンドまでわかるのがポイントです。  Twitter専用ではありませんが、Googleアナリティクスも便利です。無料のアクセス解析ツールで、どれだけプロフィールが見られているのか、フォロワー数やツイート数の推移などが簡単にわかります。ツイート内容とアナリティクスの数値を見て、投稿の工夫に役立ててみてください。 抑えておきたいTwitterの活用法  では、そんなTwitterをどのように使ったら良いのでしょうか。簡単に始められる3つの活用法をご説明します。 ①拡散力を利用したキャンペーンで認知度アップ ②クーポンの発行で来店に繋げる ③ツイートからお客さまのニーズをキャッチ  一つずつ見ていきましょう。 ①拡散力を活かしたキャンペーンで認知度アップ ※開店ポータルで作成した架空の投稿です  拡散力が高いとはいえ、人気店などでないと、ただお店や料理のことをツイートしているだけではなかなか拡散してもらえません。そこで、まずは拡散してもらうためのきっかけづくりに、キャンペーンを実施してみましょう。  たとえば、“このアカウントをフォロー&リツイートで〇〇をプレゼント!”といったようなもの。ボタン一つで簡単に参加できるため、たくさん拡散してもらえるチャンス。多くの人にお店の名前を知ってもらうことができ、高い宣伝効果が見込めます。  定期的におこなうことにより、当初はキャンペーン目的だったユーザーもだんだんとお店に興味や好感を持ってくれるようになるかもしれません。 ②クーポンの発行で来店に繋げる ※開店ポータルで作成した架空の投稿です  Twitterを見てもらうだけでなく、実際にお店へ足を運んでもらうための仕掛けをしましょう。“「Twitterを見た!」で〇〇サービス”や“来店時、ハッシュタグをつけて店名を投稿してくれた方は会計が〇%OFF”など。来店に繋がる、Twitter限定のクーポンを出してみると良いです。  投稿してもらえればそれがまた宣伝となり、新たなお客様の来店に繋がっていきます。お店のツイートをただ拡散してもらうよりも、より信用度の高い宣伝効果が期待できます。 ③ツイートからお客さまのニーズをキャッチ  自由に発言できて気軽にコミュニケーションがとれるため、ふだんは見えてこないお客さまのニーズをつかむことも可能です。Twitter上でお店の名前を検索すれば、値段が高いとか量が少ない、サービスが物足りないなど、よりリアルな声を聞けるかもしれません。  気になるユーザーには、思い切ってメッセージを送ってみるのも良いでしょう。また、アンケート機能も備わっているため、アンケートをとるのもおすすめです。  そこで得た意見を参考にメニューの改良や開発に活かしていけば、ニーズに応えたお店づくりが可能になります。 うまく活用してお店を繁盛させよう  拡散力の高さやコミュニケーションのとりやすさ、アンケート機能など、Twitterならではのメリットや機能を活かし、集客アップを目指していきましょう。お客様のリアルな声に耳を傾けながらお店づくりをしていけば、きっと人の集まる場所になっていくはずです。  しかし、それにとらわれすぎるのも良くありません。Twitter上での声をすべて真に受けるのではなく、あくまでも意見の一つとしてみなしてください。良くも悪くも、Twitterで発信した、された情報が及ぼす影響はとても大きいです。うまくつきあっていくことが大切です。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/04
  • 飲食店が開業時に頼れる7つの資金調達方法
     飲食店の開業時には、多額の費用が掛かります。物件の契約や工事にかかる費用、設備に掛かる費用、食材を購入する費用…と何百万円ものお金が必要です。  とはいえ、自己資金だけですべてをまかなうのはあまり現実的ではありません。開店時に利用できる資金の調達方法について、見ていきましょう。 開店資金の調達方法はどこから?  飲食店の開店には多額の費用が掛かります。一般的に開店資金は1,000万前後というケースが多いようです。では、その費用はどこから集めればいいでしょうか。  自己資金は開店資金のうちの1/3以上確保しておくのが常識です。しかし、開店資金の全額を自己資金でまかなうのはあまり現実的ではありません。  それでは、足りない分の開店資金の調達方法にはどのようなものがあるでしょうか。 ①家族や親族からの贈与 ②友人知人、パトロンからの贈与 ③共同経営者からの出資 ④日本政策金融公庫からの融資 ⑤地方銀行・信用金庫からの融資 ⑥助成金・補助金 ⑦クレジット会社のローンやリースによる後払い  それでは一つずつ見ていきましょう ①家族・親族からの贈与  最も頼りやすい資金調達方法が、家族や親族からの融資です。これは、返済義務のない贈与であることが望ましいです。贈与であれば、ほかの金融機関から借り入れるときに、自己資金として認められ、資産が十分にあるという信用に繋がるからです。  出世払いで返済という約束を交わすケースもありますが、自己資金と認められるかはグレーゾーンと言えるでしょう。返済義務がある場合には自己資金として認められません。家族や親族であっても、返済義務の有無、さらには利子の有無、そして返済期間といった詳細についても明確にしておきましょう。 ②友人知人・パトロンからの贈与  これまで培ってきた人脈の中で、開店資金を融資してくれる友人やパトロンが付くケースがあります。しかし、家族からの融資と、知人からの融資は同一に考えることはできません。友人知人からの融資を受ける場合には、出資者の身元確認が必要なほか、贈与契約書を作成する必要があります。 ③共同経営者からの出資  友人知人などと共同経営するときに見込める資金源です。複数人の自己資金を持ち寄ることで、少ない負担で開店することが出来ます。  しかし、共同経営は経営方針や給与などの関係で、もめ事に発展するケースも少なくありません。小さなすれ違いから経営が破綻することもあるので、確実な資金調達方法とは言い切れない場合があります。 ④日本政策金融公庫からの融資  親族や知人から資金が調達できない場合、最もポピュラーな資金調達方法が、日本政策金融公庫からの融資です。  中でも中小企業経営強力化資金にはさまざまなメリットがあります。 新創業融資制度よりも、利率が1%低い  同じようによく利用される新創業融資制度より利率が1%低いため、返済金が安く済みます。返済額が1,000万円以上ある場合には何十万という差額が発生するので、見逃せないポイントです。 何度も金融機関に足を運ばなくてもいい  中小企業経営強力化資金には認定経営革新等支援機関の専門家が支援してくれるので、煩わしい手続きを代行してもらうことが出来ます。新規開店で多忙な時期に、何度も金融機関に足を運ぶ手間が省けるのは嬉しいですね。 金融機関との融資面談に専門家が同席する  金融機関との融資面談はただでさえ緊張しますよね。そんなときも認定経営革新等支援機関の専門家が同席してくれます。面談自体も金融機関ではなく認定経営革新等支援機関の事務所で行うので、予行演習をしたり、フォローしてもらえたりと、面談を有利に進めることが出来ます。 無担保・無保証で借りられる  そして、最も心強いメリットが、無担保・無保証で借りられる点です。中小企業経営強力化資金は担保や保証人が要らないので、頼る人が居ない場合や、担保となるものがない場合も利用することが出来ます。 ⑤地方銀行・信用金庫からの融資  地方銀行や信用金庫からの融資もポピュラーな資金調達方法ですが、これにはデメリットがあります。地方銀行や信用金庫からの融資が受けられるのは営業許可証が発行されることが条件であるからです。  営業許可証が発行されるタイミングは不動産を借りて工事も済ませ、営業ができる状態です。これでは初動で利用できる開業資金としては間に合いません。さらに、融資を受けるために何度も金融機関に通う必要があり、審査結果に何カ月も待つ必要があります。開店資金と考えるならば、あまりあてにできない方法と言えるでしょう。 ⑥助成金・補助金  飲食店の開店には、地方自治体が補助金や助成金を出してくれるケースがあります。  →補助金について知りたい方は、こちらをチェック!  →助成金について知りたい方は、こちらをチェック! ⑦クレジット会社からのローンやリースでの後払い  厨房機器や設備、家具を整える際には、クレジット会社からのローンのほかリース会社を利用する方法も考えられます。  ただし、この場合には、完済するまで中途解約が出来ない、高額な利息で割高になるといったデメリットもあります。初期投資を安く済ませるのには有効な手段ですが、計画的に利用しないと後で苦しくなるかもしれません。 融資を受けられやすいタイミングは開店時  開店時にかかる費用は不動産取得費、工事費、設備費、厨房機器や食材の費用だけではありません。経営が軌道に乗るまでの3~6か月分の運転資金も用意しておく必要があります。  運転資金を少なく見積もって、経営が軌道に乗らなかった場合には、金融機関から融資を受けるのはハードルが高くなります。それは金融機関が返済能力を審査するためです。  経営実績を審査されず、事業計画書だけで融資を受けられるタイミングは創業時だけ。そこで、創業時に借りられるだけ借りておく方が安心して経営できるのです。  開店資金の調達方法には様々な方法があります。それぞれメリットやデメリットがあるので、上手に利用して開店資金を集めましょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/09/01
  • 飲食・理美容 事業を成功させる”経営センス”の磨き方
     開業後、テンポよく事業を続けるために必要なものとは何でしょうか。  例えば、美容室の場合、「ヘアカットが上手な店」というだけで好調に店を続けられるかというとそうではありません。カットの技術力も重要ですが、店を繁栄させる上で重要となるのが経営センスです。  飲食店の場合も同様です。「料理がおいしい店」というだけで、長くお店を続けられるとは限りません。  では経営センスは、どのようにすれば磨くことができるのでしょうか。 優れた経営者の共通点とは  経営センスを磨く方法の前に、まず成功している経営者の共通点について考えてみましょう。  成功している経営者の共通点は、「固定概念やこれまでの常識にとらわれず、万能な対応ができる」、「何をするかではなく、何をしないかを判断できる」、「経営にストーリーがある」などが挙げられます。  これらの共通点を持っている経営者は、ビジネスを成功させられる、すなわち経営センスがある人ということになります。  まずはこれら一つひとつを実践することで、経営センスは磨かれていきます。 経営センスを磨く3つの方法  経営センスを磨き、経営を上向きに運ぶために必要な3つの要素は 1.常識にとらわれない対応ができること 2.「何をしないか」の判断ができること 3.ストーリーのある経営をおこなうこと  とはいえ、方法がわからなければ実践に移すのも難しいですよね。  それぞれについて、一つずつ見ていきましょう。 1.常識にとらわれない万能な対応ができる  では、なぜ常識にとらわれないことが経営センスに関係するのか、考えていきましょう。  業務がマニュアル化され同じことを繰り返していると、それが常識となり、そこから外れることが難しくなります。そうなると、新たなサービスを生み出せません。  経営を上向きにするためには、今あるものを続けていくことだけでなく、顧客のニーズを考えて新しいものを考えて生み出すことが大切です。顧客のニーズは、時代に応じて変化します。これまでの常識にとらわれて、顧客のニーズに合わないサービスを提供し続けても、それを必要とする人は減っていき、最終的には必要とされなくなるからです。  特に飲食業界や美容業界は顧客のニーズが常に変化する業界です。提供するメニューや提供の仕方は、ニーズにあわせて変えていく必要があります。  常識にとらわれない万能な対応をするためには、論理の引き出しを増やすことが重要です。  論理の引き出しは、多くの人と対話することで増えていきます。その際は、相手を否定するのではなく、一つの考え方として認めること、受け止めることが大切です。  対話以外にも、ニュースをみて、「なぜこのようなことが起きたのか」、「この会社はなぜこの新商品を出したのか」と原因や理由を考えることで論理の引き出しが増えます。そして、いざというときに、万能に対応できるようになります。 2.何をしないかを判断する  経営センスがある人は、「何をしないかを判断できる人」であるとされています。この「何をしないかを判断する」というのは、具体的にどういう意味なのか、見ていきましょう。  経営者といっても、人間です。すべてのことができるわけではありません。どこまで仕事をして、どの仕事をしないことにするか、あるいは、誰かに任せるか、その線引きが必要になります。  例えば、一般的な美容室では、カットと洗髪がセットになっていますが、なかには、洗髪やカラー、パーマのメニューを提供せず、カットのみを行う美容室も存在します。カットのみの営業で経営が成り立つのか疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、カット以外のメニューを提供しないことで、水道代やヘアケア剤、カラー剤などのコストはかかりません。それだけでなく、カットのみを希望するお客様のニーズもしっかりとおさえています。  飲食店にも、コストを抑えて、周辺の競合店より安くサービスを提供することで集客に成功している例があります。セルフサービスの店も、各テーブルまで食事を運ぶサービスはしないという選択の上で経営しています。  商品やサービスの価値を上げるために何をやめるのかを考えることも経営センスを磨く上で重要です。 3.ストーリーのある経営を行う  経営戦略としては、「複数の事業を行うなど多角化する戦略」や「市場を国内だけでなく海外へ広げる戦略」、「市場規模が少ない未開拓の市場へ進出する戦略」などがあります。いずれの経営戦略においても共通するのが、ストーリーです。  経営は、従業員、そして顧客とともに成り立っています。顧客がいなければ、赤字経営になります。従業員の働く意欲が低ければよいサービスを提供することはできず、最終的に顧客も離れていきます。ストーリーのある経営とは、すなわち、顧客や従業員と同じ物語を共有することです。同じようなサービスが多数あったとしても、ストーリーをもたせることでサービスの魅力だけでなく、顧客や従業員に強い印象を与えることができます。  美容室でいえば、1,000円カットの店が次々にオープンしていることもあり、カットの料金を値下げし、ギリギリのラインでサービスを提供する美容室が増えています。  顧客にとっては、どこも変わらないのであれば、安いところを探そうという気持ちになり、美容室を検索できるサイトなどで料金の安い店を選ぶという状況になっています。  こういった場合、単に価格を下げるということではなく、他の店と差別化を測るという意味で、ストーリーのある経営をすることが大切です。  つまり、単に「髪を切る」というサービスを提供するのではなく、「どこで切るか」、「誰に切ってもらうか」に焦点をあてるのです。  まず、技術やサービスそのものではなく、開業ストーリーや想いを従業員や顧客に伝えます。ストーリーには、共感度を高める効果、記憶に残る効果、気持ちを動かす効果があります。  このストーリー作りは、顧客や従業員が共感できるかどうかが重要です。基本的には、開業から現在、そして未来の目標を時系列にそって組み立てます。もしも、ストーリーのない経営になっているのであれば、その点も含めて、今後はストーリーのある展開になるように、経営を見直すとよいかもしれません。 経営センスを磨くために  経営センスがある人とは、新しい発想で万能に対応する力や何をしないかを正しく判断する能力、ストーリーのある経営ができている人のことです。  経営センスを磨くためには、まずこれらを実践すること、そして、センスのある経営者の話を聞くなどして擬似体験をすることが重要といえるでしょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/08/30