経営支援 一覧

  • 飲食・理美容 事業を成功させる”経営センス”の磨き方
     開業後、テンポよく事業を続けるために必要なものとは何でしょうか。  例えば、美容室の場合、「ヘアカットが上手な店」というだけで好調に店を続けられるかというとそうではありません。カットの技術力も重要ですが、店を繁栄させる上で重要となるのが経営センスです。  飲食店の場合も同様です。「料理がおいしい店」というだけで、長くお店を続けられるとは限りません。  では経営センスは、どのようにすれば磨くことができるのでしょうか。 優れた経営者の共通点とは  経営センスを磨く方法の前に、まず成功している経営者の共通点について考えてみましょう。  成功している経営者の共通点は、「固定概念やこれまでの常識にとらわれず、万能な対応ができる」、「何をするかではなく、何をしないかを判断できる」、「経営にストーリーがある」などが挙げられます。  これらの共通点を持っている経営者は、ビジネスを成功させられる、すなわち経営センスがある人ということになります。  まずはこれら一つひとつを実践することで、経営センスは磨かれていきます。 経営センスを磨く3つの方法  経営センスを磨き、経営を上向きに運ぶために必要な3つの要素は 1.常識にとらわれない対応ができること 2.「何をしないか」の判断ができること 3.ストーリーのある経営をおこなうこと  とはいえ、方法がわからなければ実践に移すのも難しいですよね。  それぞれについて、一つずつ見ていきましょう。 1.常識にとらわれない万能な対応ができる  では、なぜ常識にとらわれないことが経営センスに関係するのか、考えていきましょう。  業務がマニュアル化され同じことを繰り返していると、それが常識となり、そこから外れることが難しくなります。そうなると、新たなサービスを生み出せません。  経営を上向きにするためには、今あるものを続けていくことだけでなく、顧客のニーズを考えて新しいものを考えて生み出すことが大切です。顧客のニーズは、時代に応じて変化します。これまでの常識にとらわれて、顧客のニーズに合わないサービスを提供し続けても、それを必要とする人は減っていき、最終的には必要とされなくなるからです。  特に飲食業界や美容業界は顧客のニーズが常に変化する業界です。提供するメニューや提供の仕方は、ニーズにあわせて変えていく必要があります。  常識にとらわれない万能な対応をするためには、論理の引き出しを増やすことが重要です。  論理の引き出しは、多くの人と対話することで増えていきます。その際は、相手を否定するのではなく、一つの考え方として認めること、受け止めることが大切です。  対話以外にも、ニュースをみて、「なぜこのようなことが起きたのか」、「この会社はなぜこの新商品を出したのか」と原因や理由を考えることで論理の引き出しが増えます。そして、いざというときに、万能に対応できるようになります。 2.何をしないかを判断する  経営センスがある人は、「何をしないかを判断できる人」であるとされています。この「何をしないかを判断する」というのは、具体的にどういう意味なのか、見ていきましょう。  経営者といっても、人間です。すべてのことができるわけではありません。どこまで仕事をして、どの仕事をしないことにするか、あるいは、誰かに任せるか、その線引きが必要になります。  例えば、一般的な美容室では、カットと洗髪がセットになっていますが、なかには、洗髪やカラー、パーマのメニューを提供せず、カットのみを行う美容室も存在します。カットのみの営業で経営が成り立つのか疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、カット以外のメニューを提供しないことで、水道代やヘアケア剤、カラー剤などのコストはかかりません。それだけでなく、カットのみを希望するお客様のニーズもしっかりとおさえています。  飲食店にも、コストを抑えて、周辺の競合店より安くサービスを提供することで集客に成功している例があります。セルフサービスの店も、各テーブルまで食事を運ぶサービスはしないという選択の上で経営しています。  商品やサービスの価値を上げるために何をやめるのかを考えることも経営センスを磨く上で重要です。 3.ストーリーのある経営を行う  経営戦略としては、「複数の事業を行うなど多角化する戦略」や「市場を国内だけでなく海外へ広げる戦略」、「市場規模が少ない未開拓の市場へ進出する戦略」などがあります。いずれの経営戦略においても共通するのが、ストーリーです。  経営は、従業員、そして顧客とともに成り立っています。顧客がいなければ、赤字経営になります。従業員の働く意欲が低ければよいサービスを提供することはできず、最終的に顧客も離れていきます。ストーリーのある経営とは、すなわち、顧客や従業員と同じ物語を共有することです。同じようなサービスが多数あったとしても、ストーリーをもたせることでサービスの魅力だけでなく、顧客や従業員に強い印象を与えることができます。  美容室でいえば、1,000円カットの店が次々にオープンしていることもあり、カットの料金を値下げし、ギリギリのラインでサービスを提供する美容室が増えています。  顧客にとっては、どこも変わらないのであれば、安いところを探そうという気持ちになり、美容室を検索できるサイトなどで料金の安い店を選ぶという状況になっています。  こういった場合、単に価格を下げるということではなく、他の店と差別化を測るという意味で、ストーリーのある経営をすることが大切です。  つまり、単に「髪を切る」というサービスを提供するのではなく、「どこで切るか」、「誰に切ってもらうか」に焦点をあてるのです。  まず、技術やサービスそのものではなく、開業ストーリーや想いを従業員や顧客に伝えます。ストーリーには、共感度を高める効果、記憶に残る効果、気持ちを動かす効果があります。  このストーリー作りは、顧客や従業員が共感できるかどうかが重要です。基本的には、開業から現在、そして未来の目標を時系列にそって組み立てます。もしも、ストーリーのない経営になっているのであれば、その点も含めて、今後はストーリーのある展開になるように、経営を見直すとよいかもしれません。 経営センスを磨くために  経営センスがある人とは、新しい発想で万能に対応する力や何をしないかを正しく判断する能力、ストーリーのある経営ができている人のことです。  経営センスを磨くためには、まずこれらを実践すること、そして、センスのある経営者の話を聞くなどして擬似体験をすることが重要といえるでしょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/08/30
  • 個人経営?フランチャイズ?あなたに合った美容室経営のスタイルとは
     美容業界で働く人の中には、いずれは独立してサロンの経営者になりたいと考えている人もいることでしょう。  美容所の数は年々増加しており、全国に約24万件以上あるといわれています。今、美容業界は店舗過剰の状態。サービスの低価格化に加えて客数が減少していることもあり、厳しい経営状態に悩むオーナーも少なくありません。  自分の店を持ちたいという気持ちだけで、あまり準備をせずに開業しても、廃業に追い込まれる可能性が高くなります。  独立する前に、どのようなサロン経営のスタイルがあるか確認しましょう。 サロン経営のスタイルには、大きく分けて2つある  サロン経営のスタイルには、大きく分けて2つあります。 1.個人経営サロン 2.フランチャイズサロン  では、それぞれどのような経営スタイルなのでしょうか。  一つずつ見ていきましょう。 1.個人経営サロン  約70%を占めるのが個人経営サロン。自分のサロンであるため思い通りに経営できる点が個人経営サロンの強みです。  例えば、美容室とエステサロンを併設したり、ネイルサロンを併設したりと自由に経営できます。独立前の美容室などで指名客がいた場合、新しく開業した店の新たな顧客となってくれる可能性もあります。  しかし、資金が足りなくなった場合や、思うように集客が見込めなかった場合も、すべて自分で解決しなければなりません。もちろん、美容室に必要な機材もすべて自分で揃えます。シャンプーやリンスなどのヘアケア剤なども含め、時には経費を減らす工夫が必要なこともあるでしょう。  美容師としての技術力だけでなく、店を経営していく能力も求められます。 2.フランチャイズサロン  フランチャイズサロンは、フランチャイズに加盟し、本社から店の看板やサービス、商品を提供してもらい、収益の一部を本社に支払う経営スタイルです。  本社の方針にもよりますが、一般的に、資金の調達、物件選び、内装などはすべて本社が行います。もちろん、美容師の求人、店の宣伝、経営のアドバイスも受けられます。  初めて独立する経営者にとっては、初期費用がかからないことや開業後もサポートが受けられる点が魅力です。しかし、自身の考えに基づく戦略や経営はできません。経営者というよりは、本社に雇われているという感覚があり、独立した感覚をもてない人も少なくありません。  さらに、売上の一部を本社に払わなければならないというデメリットもあります。  大手の美容室では、フランチャイズ展開により美容室の店舗数を増やしています。  また、フランチャイズにも、「チェーン型」、「のれん分け」の2種類があります。 ①フランチャイズ(チェーン型)  全国区で有名なサロンの名前や経営ノウハウを活用して経営するスタイルがチェーン型サロンです。チェーン店すべて同じ外観、内装になることが多いです。  ブランド力によって集客が期待できるほか、開業後のサポートも充実しています。ビジネスとしてすべてマニュアル化されており、店のコンセプトや運営方針まで同じです。  チェーン型サロンの場合、そのサロンでの勤務経験がなくても、チェーン展開を行う会社に加盟すれば経営が可能です。店の利益が少なくても決められた金額を本部に支払うことが求められます。 ②フランチャイズ(のれん分け)  のれん分けは、勤続年数や資金準備など一定の条件を満たした従業員に店舗の屋号の使用を許可する制度のことです。  のれん分けは、自分が実際に経営する店舗で働き、知識や技術を習得します。まず社員として働くことが条件になります。  新たな地に店舗をオープンさせる場合もありますが、そのまま経営者として既存する店を引き継ぐ場合もあります。 働く美容師の雇用はどうする?  サロンを経営するうえで、そこで働く美容師の雇用形態をどうするのかも考える必要があります。  これまで美容師の雇用形態は、正社員やアルバイトなどが主流でした。しかし今では、個人事業主(フリーランス)として働く美容師も増えています。このようなフリーランスの美容師に働く場を提供する方法もあります。 業務委託型  業務委託サロンは、大手美容室を中心にフランチャイズによって店舗数が増えている雇用スタイルの一つです。まず、店舗の設計や集客に関しては経営者が行います。  美容師は、社員やアルバイトとして雇わず、個人事業主として契約します。サロンの経営において人件費は大きな経費の一つです。業務委託型サロンは、美容師を直接雇用し固定給料を支払うのではなく、実際の売上に応じて報酬を支払うシステムとなっています。  もちろん、通常の雇用契約で必要な社会保険料なども支払う必要はありません。経営者にとっては、売上に応じて人件費が発生する仕組みで、赤字リスクが少ないのがメリットです。また、美容師にとっても一般的なサロンで働くよりも還元率が高くなり、仕事をすればするほど報酬が増えるためモチベーションが上がります。  しかし、一方で稼ぐことを目的とする美容師が集まるため、美容師が独立、店が集客した顧客が奪われてしまうデメリットもあります。業務委託型サロンにおいては、優秀な美容師を確保し、顧客情報の流出を防ぐために、のれん分けによる出店を積極的に行っています。 シェアサロン  経営者は働く場所だけを提供し、美容師は場所のレンタル代を払うスタイルです。  イメージとしては、光熱費や美容機材をシェアハウスのように美容師で共有し、それらの固定費を美容師でわけて支払います。個人の美容室などで、一部の空席を他の美容師に貸す「面貸し」は昔から行われてきました。シェアサロンは、店内におけるすべての席が面貸しスタイルになっています。  美容師にとってはかかる費用が固定費のみで済むため、売上が上がると利益が大きくなるというメリットがあります。フリーランスの美容師が働く場所を探せるサイトなどもあり、シェアサロン型は今後増えていくのではないかといわれています。 あなたに合ったサロン経営のスタイルを  サロン経営のスタイルは一つではありません。個人経営をするのか、フランチャイズかによっても全く経営の仕方は異なります。  また、一言でフランチャイズといっても、店舗の独立支援制度を活用する方法と店のブランド力を活用してチェーン店を営む方法があります。  独立を視野に入れて、働く美容室を選ぶ場合は、どのような店を持ちたいのかを考えて選びましょう。  
    開店ポータル編集部
    2019/06/27
  • 自宅サロンが失敗する4つの理由と解決策~美容室編~
     2018年1月~11月までの美容室の倒産件数は86件。過去10年間において、最も多い倒産数となることが東京リサーチの調査で明らかになりました。  倒産した美容室のうち、個人営業の店が過半数をしめ、倒産した77件は従業員5人以下の小規模なサロンです。  小規模サロンの多くは、マンションや自宅の一室を店舗として営業しています。比較的はじめやすい自宅サロンですが、長く続けていくことが難しいのもまた事実のようです。  自宅サロンが失敗する理由と成功させるための方法を考えてみました。 自宅サロンが失敗する理由とは  倒産した美容室の原因を見ると、販売不振による倒産が90%。今、全国的に美容室の数が増えており、増え方はコンビニの約4.5倍ともいわれています。  店舗数が増えたことでオーバーストアとなり、価格競争もあって、個人経営の自宅サロンが閉店へと追い込まれている状況です。  せっかく開業した店を閉店させないためにも、失敗する理由を把握し、対策を立てる必要があります。  実際に閉店した自宅サロンが抱えていた問題は、以下の4つです。 1.集客力がない 2.低価格 3.店にコンセプトがない 4.経営管理ができていない  一つずつを細かくみていきましょう。 1.集客力がない  自宅サロンの場合、広告費用をかけて宣伝できず、美容室の存在を広くアピールすることが難しいという問題があります。  自宅と店舗の住所が同一であるため、住所や電話番号などの個人情報の公開に踏み切りにくいのです。 2.低価格  「周辺の美容室がカット2,500円だから、うちも2,500円に。」という安易な理由で価格を設定すると失敗します。  なかには、安ければ安いほどいいという顧客も一定数はいますが、低価格で、集客を目指す方法は、自宅サロンには不向きです。  なぜなら、自宅サロンの場合、1日に対応できる客数は決まっており、低価格設定には限界があるからです。 3.店にコンセプトがない  ナチュラルな雰囲気の店、洗練された都会風のイメージなど店のイメージを考えて店舗作りをしている人は多いですが、これは、単なる店舗のイメージであって、コンセプトではありません。  コンセプトが確立していないと、あなたのサロンだけが持つ価値がお客様に伝わらず、“ほかのサロンと変わりばえしない”と思われてしまいます。 「美容室のコンセプト」とは何か。知りたい方はこちらをチェック 4.経理管理ができていない  店舗の賃貸料などがかからない自宅サロンは、賃貸店舗に比べると家賃抑えることができます。  自宅だからということで、趣味の延長のような経営になってしまうと、利益を得ることが難しくなり、経費がかさんでしまい、失敗する傾向にあります。 自宅サロン 成功へ向けてどうすればよいか  自宅サロンを成功させるために必要なのは、失敗の原因を考え、それに向けた対策を立てることです。 自宅サロンを成功させる対策は次の通りです。 1.集客力を上げる 2.価格設定の見直し 3.コンセプト作り 4.売上管理、経費管理を行う  一つずつ、細かくみていきましょう。 1.集客力を上げる  集客の手段は、チラシでの宣伝だけでなく、ブログやホームページ、InstagramなどのSNS、美容室の検索、予約サイトなどへの登録など、いくつかあります。  自宅サロンであっても、店舗名、住所、電話番号は公開し、美容室として営業していることを広く伝えましょう。  また、店の情報が少ない場合、どのような店かわかりません。店舗名、住所、電話番号、メニューなどの基本情報の他、店舗の外観の写真と店内の写真が複数枚掲載されていれば、雰囲気もわかりやすく、安心できます。  ただ住所を掲載するだけでなく、「駅から徒歩●分」といった情報や、「郵便局の裏手にあります。」などの目印となる情報や道筋をわかりやすく説明し、迷わずに来店できるように工夫しましょう。 2.価格設定の見直し  値段ではなく「自分の理想どおりの髪型にしてほしい」「価格よりもお得感があるとうれしい。」など、要望を満たしてくれる美容室を探しています。  例えば、周辺の美容室をリサーチし、近くに「頭皮ケア」を行っている美容室がなかったとします。カット3,500円(スカルプマッサージ込み)などのメニューを出せば、美容室のスカルプケアが気になっていたけれど、近くにはないから相場よりは高くても行ってみようと思う人が現れるかもしれません。そして、スカルプケアマッサージに満足すれば、リピーターになる可能性もあります。   施術にかかる時間や自宅サロンにしかできない+αのサービスなどを考えて、価格を設定しましょう。 3.コンセプトを作る  コンセプトは、店のイメージではなく、「誰に・どのようなサービスを・どのような方法で提供するのか」ということです。ですから、まず客層をイメージするところからはじめます。  例えば、「シニア層」をイメージした場合、どのような店が望ましいでしょうか。  美容室へ行けないお年寄りのことも考えるのであれば、高齢者施設や自宅で施術する「出張サービス」などのメニューを考えてみてもよいでしょう。  「学生」をターゲットにする店と比べると、求められるメニューも店の雰囲気も違ってきます。コンセプトは、自宅サロンの地域に暮らす人々の年齢層や嗜好なども調査した上で考えましょう。 4.売上管理・経費管理を行う  自宅サロンは、売上がそのまま収入になるわけではありません。売上から経費を引いた金額が収入です。  美容室の場合、水道代、光熱費、通信費、広告費、機材リース料、シャンプー、リンス、カラーリング、パーマの薬剤、返済金など、美容室の運営には様々な経費がかかります。お金の流れを把握し、収入を確認しましょう。 長く愛される自宅サロンを目指して  継続が難しい自宅サロン。長く続けていくためにも、集客面、価格設定面、コンセプト面、売上管理・経費管理の対策ができているかどうか、見直しましょう。  
    開店ポータル編集部
    2018/12/17