経営支援

自宅サロンが失敗する4つの理由と解決策~美容室編~

開店ポータル編集部
2018/12/17
 2018年1月~11月までの美容室の倒産件数は86件。過去10年間において、最も多い倒産数となることが東京リサーチの調査で明らかになりました。

 倒産した美容室のうち、個人営業の店が過半数をしめ、倒産した77件は従業員5人以下の小規模なサロンです。

 小規模サロンの多くは、マンションや自宅の一室を店舗として営業しています。比較的はじめやすい自宅サロンですが、長く続けていくことが難しいのもまた事実のようです。

 自宅サロンが失敗する理由と成功させるための方法を考えてみました。

自宅サロンが失敗する理由とは

 倒産した美容室の原因を見ると、販売不振による倒産が90%。今、全国的に美容室の数が増えており、増え方はコンビニの約4.5倍ともいわれています。

 店舗数が増えたことでオーバーストアとなり、価格競争もあって、個人経営の自宅サロンが閉店へと追い込まれている状況です。

 せっかく開業した店を閉店させないためにも、失敗する理由を把握し、対策を立てる必要があります。
 実際に閉店した自宅サロンが抱えていた問題は、以下の4つです。

1.集客力がない
2.低価格
3.店にコンセプトがない
4.経営管理ができていない

 一つずつを細かくみていきましょう。

1.集客力がない

 自宅サロンの場合、広告費用をかけて宣伝できず、美容室の存在を広くアピールすることが難しいという問題があります。

 自宅と店舗の住所が同一であるため、住所や電話番号などの個人情報の公開に踏み切りにくいのです。

2.低価格

 「周辺の美容室がカット2,500円だから、うちも2,500円に。」という安易な理由で価格を設定すると失敗します。

 なかには、安ければ安いほどいいという顧客も一定数はいますが、低価格で、集客を目指す方法は、自宅サロンには不向きです。

 なぜなら、自宅サロンの場合、1日に対応できる客数は決まっており、低価格設定には限界があるからです。

3.店にコンセプトがない

 ナチュラルな雰囲気の店、洗練された都会風のイメージなど店のイメージを考えて店舗作りをしている人は多いですが、これは、単なる店舗のイメージであって、コンセプトではありません。

 コンセプトが確立していないと、あなたのサロンだけが持つ価値がお客様に伝わらず、“ほかのサロンと変わりばえしない”と思われてしまいます。
「美容室のコンセプト」とは何か。知りたい方はこちらをチェック

4.経理管理ができていない

 店舗の賃貸料などがかからない自宅サロンは、賃貸店舗に比べると家賃抑えることができます。

 自宅だからということで、趣味の延長のような経営になってしまうと、利益を得ることが難しくなり、経費がかさんでしまい、失敗する傾向にあります。

自宅サロン 成功へ向けてどうすればよいか

 自宅サロンを成功させるために必要なのは、失敗の原因を考え、それに向けた対策を立てることです。
自宅サロンを成功させる対策は次の通りです。

1.集客力を上げる
2.価格設定の見直し
3.コンセプト作り
4.売上管理、経費管理を行う

 一つずつ、細かくみていきましょう。

1.集客力を上げる

 集客の手段は、チラシでの宣伝だけでなく、ブログやホームページ、InstagramなどのSNS、美容室の検索、予約サイトなどへの登録など、いくつかあります。

 自宅サロンであっても、店舗名、住所、電話番号は公開し、美容室として営業していることを広く伝えましょう

 また、店の情報が少ない場合、どのような店かわかりません。店舗名、住所、電話番号、メニューなどの基本情報の他、店舗の外観の写真と店内の写真が複数枚掲載されていれば、雰囲気もわかりやすく、安心できます。

 ただ住所を掲載するだけでなく、「駅から徒歩●分」といった情報や、「郵便局の裏手にあります。」などの目印となる情報や道筋をわかりやすく説明し、迷わずに来店できるように工夫しましょう。

2.価格設定の見直し

 値段ではなく「自分の理想どおりの髪型にしてほしい」「価格よりもお得感があるとうれしい。」など、要望を満たしてくれる美容室を探しています。

 例えば、周辺の美容室をリサーチし、近くに「頭皮ケア」を行っている美容室がなかったとします。カット3,500円(スカルプマッサージ込み)などのメニューを出せば、美容室のスカルプケアが気になっていたけれど、近くにはないから相場よりは高くても行ってみようと思う人が現れるかもしれません。そして、スカルプケアマッサージに満足すれば、リピーターになる可能性もあります。

  施術にかかる時間や自宅サロンにしかできない+αのサービスなどを考えて、価格を設定しましょう。

3.コンセプトを作る

 コンセプトは、店のイメージではなく、「誰に・どのようなサービスを・どのような方法で提供するのか」ということです。ですから、まず客層をイメージするところからはじめます。

 例えば、「シニア層」をイメージした場合、どのような店が望ましいでしょうか。
 美容室へ行けないお年寄りのことも考えるのであれば、高齢者施設や自宅で施術する「出張サービス」などのメニューを考えてみてもよいでしょう。

 「学生」をターゲットにする店と比べると、求められるメニューも店の雰囲気も違ってきます。コンセプトは、自宅サロンの地域に暮らす人々の年齢層や嗜好なども調査した上で考えましょう

4.売上管理・経費管理を行う

 自宅サロンは、売上がそのまま収入になるわけではありません。売上から経費を引いた金額が収入です。

 美容室の場合、水道代、光熱費、通信費、広告費、機材リース料、シャンプー、リンス、カラーリング、パーマの薬剤、返済金など、美容室の運営には様々な経費がかかります。お金の流れを把握し、収入を確認しましょう。

長く愛される自宅サロンを目指して

 継続が難しい自宅サロン。長く続けていくためにも、集客面、価格設定面、コンセプト面、売上管理・経費管理の対策ができているかどうか、見直しましょう。

 

開店ポータルBizへ無料相談する

開店・開業に関するお悩みなどお気軽に相談ください。
お名前必須
メールアドレス必須
お問い合わせ内容必須

お問い合わせには、当社の「プライバシーポリシー」への同意が必要となります。

開店ポータル編集部
2018/12/17