経営支援

飲食店の名前の付け方「流行る名前」と「流行らない名前」

開店ポータル編集部
2019/08/01
 これから飲食店をオープンする皆さん、お店の名前はもう決めていますか?
 店名は、看板をはじめ、ホームページやチラシ、ナプキンや箸袋までいたるところに記載されるもの。よく考えずに決めてしまうと、のちのち頭を抱える事態になりかねません。

 今回は、お店の名前に悩むオーナーに向けて「流行る店名」と「流行らない店名」の特徴をお伝えします。ぜひ本記事を参考に、後悔のないネーミングをしてくださいね。

こんなネーミングは避けて!「流行らない店名」の特徴

 お店の名前を決めるうえで、気をつけたいポイントは3つあります。
①読めない、覚えられない
②誤解を与える
③他店と似ている、かぶっている

 こんな店名に決めてしまうと、流行らないお店の道へまっしぐらかもしれません。
 一つずつ見ていきましょう。

①読めない、覚えられない

 ケーキ屋さんやカフェなどには、フランス語やイタリア語の長い名前をつけたくなるでしょう。確かにおしゃれではありますが、はじめてのお客さまには、ほぼ覚えてもらえません。

 長すぎるヨーロッパ風の名前や、漢字のみで表記する中国語の名前などは、読めない、覚えられないため、認知度を上げるのが難しくなります。

 「あの街で買ったケーキ、おいしかったな。また行きたいけど、何ていうお店だっけ?」…そんな風に忘れられては、ネットで検索してもらうこともできず、リピーター獲得どころではありませんよね。

②誤解を与える

 何を売っているのか、どんな料理が食べられるのかが店名からイメージできないと、お客さまの頭に印象を残すことは難しいです。

 『Cattleya カトレア』という名前のお店があるとします。この名前が付けられたお店では、どのような料理を食べられるでしょうか。洋風な名前から連想されるのは、やはりフレンチやイタリアンといったおしゃれな洋食でしょう。もしも、このお店が和食料理店で、しかもお店に入った後にそれに気がついたなら…お客さまをがっかりさせてしまうかもしれません。
 また、逆も然りです。『和(なごみ)』という店名であれば、イタリアンであっても和食のお店だと思われてしまうかもしれません。

 「何のお店か分からない店名」だけでなく、「字面で誤解させてしまうような店名」も避けた方がよいでしょう。

③他店と似ている、かぶっている

 お店の名前を決めたら、同じエリアにある既存店が似たような店名を使っていないか、必ず確認しましょう。お客さまに似たようなお店だと思われてしまい、ブランディングが難しくなります。

 また、ほかのお店が商標登録をしていた場合、同じ店名を使うと罰せられることもあります。そこまでの事態にはならないにしても、「営業妨害だ!」と思われる可能性は十分にあるでしょう。
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繁盛店に共通する「流行る店名」の特徴って?

 では反対に、流行る店名とはどのようなものでしょうか。
 繁盛するお店の多くは、以下のポイントを意識して店名を決めています。
①2~7文字である
②ショルダーネームがある
③客層を意識した字面である
④お店を連想するキーワードが入っている
⑤ゆかりのある人の名前を使っている

 一つずつ見ていきましょう。

①2~7文字である

 お客さまに覚えてもらいやすいのは、2~7文字の店名です。それ以上長いと言葉に出しにくく、ネットで検索するときにも入力の手間がかかります。
 看板を見たときにパッと頭に入ってくるくらいの、「オリジナリティ」と「インパクト」のある店名にしましょう

②ショルダーネームがある

 ショルダーネームとは、お店の肩書きのこと。
「ベーカリー 〇〇〇」
「珈琲専門店 〇〇〇」
「鳥料理と地酒 〇〇〇」

 このように、店名(〇〇〇)の前につけるものです。

 ショルダーネームをつける最大のメリットは、何のお店かすぐに分かってもらえること。焼き鳥が食べたいと思いながら歩いている時に、『焼鳥 でんぞう』という看板があったらつい入ってしまいますよね。
 ショルダーネームがあるだけで、「〇〇が食べたい」「こんなお店に行きたい」と思っているお客さまに、ダイレクトにアプローチできます

③客層を意識した字面である

 女性や若い方向けのお店なら、『カフェ にじいろ』や『うどんダイニング たぬき』など、ひらがなやカタカナを使った店名がよいでしょう。優しくやわらかなイメージを与えることができます。

 一方、『自家焙煎珈琲 大友』や『手焼き煎餅と煎茶の店 空』のように漢字を多く使うと、重厚感のある店名になります。男性や年配の方に、より親しまれやすくなりますね。
 字面は、来てほしいお客さまの層をイメージしながら考えましょう
 


④お店を連想するキーワードが入っている

 提供する料理や立地の特徴、開店までのエピソード、オーナーの好きな言葉など、お店にまつわるキーワードを挙げてみましょう。それを組み合わせると、造語の店名が浮かんでくるかもしれません。
 ただし、あまりに意味不明な店名にすると、何のお店かわからなくなってしまうので要注意です。

 もちろん、キーワードは無理に組み合わせなくてもOK。5月にオープンするサンドイッチのお店なら、「サンドイッチバー メイ(May)」などでもいいのです。新緑のきれいな並木道にあるお店なら、ブランディング効果もばっちりですね。

⑤ゆかりのある人の名前を使っている

 『炭火焼肉 りょうちゃん』『カフェ&バー さちこ』など、オーナーやお店にゆかりのある人の名前を使うと覚えやすく、親しみを持ってもらえます。

 オープンに直接かかわった人物でなくても大丈夫。開業を目指すきっかけをくれた先輩、メニューのヒントになる料理をつくった友人など、いろいろな人の顔を思い浮かべてみましょう。誰かの名前を使うときは、本人に了承をもらうのを忘れないでくださいね。
 
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名前が決まったら「商標登録」をして他店とのトラブルを避けよう


 店名が決まったら、必ず商標登録をしましょう
 「個人経営の小さいお店なのに、商標登録をする必要があるの?」と思うかもしれません。でも、他店と店名がかぶった場合、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 商標権は、どちらが先にオープンしたかにかかわらず、先に登録をしたお店に与えられます
 お店の名前が、すでに商標権を持っている他店とかぶると、訴えられてしまうかもしれません。
 そうなれば、「パクリ」というマイナスイメージがつくだけでなく、今までの店名は使えなくなります。費用をかけて、看板やホームページ、紙ナプキンやおしぼりなどを作り直さなければなりません。

 商標登録にはある程度の費用がかかりますが、大切な店名を泣く泣く手放すことのないよう、忘れずに登録をしておきましょう。

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 店名は、一度決めたら滅多に変えられません。あらゆる備品が作り直しになるだけでなく、通ってくれていたお客さまや、評判や信頼までも失う可能性があるからです。

 そんな悲しい事態を避け、繁盛するお店となりお客さまと末永くお付き合いするためにも、後悔のないネーミングを考えましょう。

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