【奈良・明日香村】フルーツを知りつくした オーナーが作るジェラート&スムージー 『げんきな果実工房』
のどかな田園風景が広がる、緑豊かな奈良県明日香村。さまざまな歴史スポットがあり古代の雰囲気が漂っています。
”日本の心のふるさと”とも呼ばれる村は、訪れるたびに風景の美しさやのどかさを感じさせてくれる、癒しの場所でもあります。
ここは、農業が盛んに行われている村でもあり、いちごやぶどう、ブルーベリーなどの果物もたくさん作られています。そんな果物をふんだんに使ったジェラート&スムージー屋さんが『げんきな果実工房』。
この村に新たな産業をつくっていきたいという想いで、オーナーの乾さんがはじめたお店です。
お店の周りには古代の雰囲気が漂う
お店の目の前には飛鳥水落遺跡があり、飛鳥寺、甘樫丘など歴史スポットが徒歩圏内。
明日香村を散策しながら辿り着くことができる場所にあります。
農産物直売所”あすか夢の楽市”も駐車場内にあり、こちらでは明日香村の採れたて野菜や果物、おみやげなども買うことができます。
入り口にあるレトロなジェラートの看板が目印。なんとも可愛いフォトジェニックな看板ですね。
乾さんがDIYで完成させた看板やお庭が見えてきます。ガーデニング雑誌やWEBで色々な庭を研究し、イメージをふくらませながら作ったそうです。
まるでDIYとは思えない、本格的でオシャレな庭です。
パラソルがあったり、バラが咲いていたり、開放的でゆったりくつろげる空間になっています。
この庭のベンチに腰掛けると、空が一層きれいに見え、とてもリラックスすることができますよ。
明日香村の農作物を使う社会貢献になるジェラートとは?
乾さんは、この地で生まれ育ちました。
以前は大阪の会社でバリバリ活躍していましたが、大好きな沖縄でダイビングと農業をしながら暮らしたいという想いがあり、55歳で早期退職。
その後、沖縄で暮らそうと物件探しなどを始めますが、地元である明日香村と、ご両親が残してくれた土地を大切にしたいと思うようになり、明日香村でご自身ができることをやっていこうと決めます。
趣味で農産物を育てていた乾さんは、その農産物を加工してなにか作れないかと考えました。幸い、明日香村には多品種の果物があり、いちご農園やぶどう農園がありました。その農園の方々とも提携し、地域に貢献する加工品として思いついたのがフルーツを有効活用できるジェラートだったのです。
ジェラートにする場合は、形がふぞろいなどの理由で、味はおいしくても廃棄されるフルーツを使うことができます。
フルーツがおいしいときに冷凍保存するので味が落ちず、長期保存も可能。そして、廃棄物も減らすことができるので、ジェラートをつくることは社会貢献にもなるのです。
フルーツのおいしさをたっぷり味わえるジェラート&スムージーとは?
小さいときからフルーツをたくさん食べて育った乾さんは、フルーツが一番おいしいタイミングが自然と分かるそうです。
「フルーツがおいしいときに加工するから、他のお店とは比べ物にならないほどおいしいジェラートになる!」と熱く語ります。
たしかにジェラートからは素材の味をしっかりと感じることができます。
添加物や植物性の油、クリームは使わずに、牛乳や生クリームを入れています。
そのためクリーミーでさっぱりとしたジェラートになっています。
「真夏に食べてものどが渇かないジェラートを作りたかった!」と乾さんはこだわりを語ってくれました。
素材の甘さを生かしてあり砂糖も控えめなので、一般的なジェラートのような口に残る感覚がなく、どんな年代の方もおいしくさっぱりいただくことができます。そして、からだにやさしいジェラートでもあります。
アレルギーや、こだわりを持つ方々のために、成分もきちんと表示されています。
小麦粉が苦手な方は、米粉のコーンも選ぶことができます。
いちばん人気は、明日香村のいちご”あすかルビー”をふんだんに使ったジェラート。
いちごの甘さと酸味のバランスが抜群でとてもおいしいです。
乾さんおすすめ”岩塩”のジェラートとダブルにしていただきました。
甘じょっぱくてとてもクリーミー。
この組み合わせはとてもおいしく、やみつきになりますよ。
乾さんが育てている農産物を使う、変り種のジェラートもあります。
こちらはなんと”グリーンピース”。
グリーンピースの素材の味が、はっきりと引き出されていて驚くほどです。
他には、”キャラメルパンプキン”もおすすめ。
かぼちゃとキャラメルのほんのり甘いジェラートです。
季節ごとに旬のフルーツや野菜を使うジェラートが並ぶので、何回でも通いたくなりますね。
ジェラートは、乾さんが1つずつこだわりを説明しながら、すべて試食させてくれるので、迷いやすい方も安心です。選ぶこともとても楽しくなります。
また、ここでは収穫されたフルーツの食べ比べもさせてくださいます。
今回はブルーベリー。
”収穫したて”と”一日経過した”ブルーベリーでは甘さも酸味も全く違いました。
スムージーは”いちごスムージー”のみのメニューです。
このスムージーのいちご感がたまらなくおいしいです。
材料の半分以上はいちごという、なんとも贅沢なスムージー。
しかも、お値段はなんと400円。
このスムージーのためだけにこのお店を訪れるお客様もいるそう。
リピートまちがいなしのおいしさです。
お客様と地域のために
今後は農業とジェラート屋さんを引き継いでくれる方を探しながら、お客様と地域のために無理のない経営スタイルで進んでいきたいとお話してくださった乾さん。
こだわりぬいたジェラートを作ってくれる方、農業をしたい方大募集中ですよ。
とてもお話上手で経験豊富な乾さんには、ジェラートのことだけでなく、趣味のダイビングや沖縄のこと、経営、農業と多岐にわたるお話を聞くことができます。
明日香村を訪れる際にはぜひ立ち寄ってみてください。
■文、写真・Masako
店舗名 | げんきな果実工房 |
---|---|
住所 | 奈良県高市郡明日香村飛鳥207-7 |
|
|
電話番号 | 090-4760-8907 |
アクセス | 近鉄橿原神宮前駅東口または近鉄飛鳥駅からかめバス(赤かめ) でバス停飛鳥下車後徒歩1分 |
営業時間 | 11:00〜17:00(3月〜11月末までの営業) |
定休日 | 月・火曜 |
ホームページ | http://web1.kcn.jp/genkinakajitu/ |