店舗検索
業種を選択
場所を選択

※距離から探す場合は、位置情報を許可してください

現在地からの距離を選択
キーワードの入力
  • で検索する

【沖縄・那覇】心に花を咲かす本物の沖縄料理。『地酒と地産料理 花咲』で選りすぐりの泡盛と楽しい夜を

 透き通ったサンゴ礁の海や、古くから育まれてきた独自の暮らしや食文化。魅力あふれる沖縄に訪れたら、これから紹介する小さな居酒屋の暖簾をくぐってみてください。
 2018年1月17日にオープンした『地酒と地産料理 花咲』では、地元の食材にこだわった沖縄料理や、選りすぐりの泡盛が楽しめます。厨房に立つのは、10代のころから板前修業を積んできたというオーナーの仲村さん。地元民や観光客の舌をうならせる、渾身のひと皿の魅力に迫りました。

人の心に花を咲かせるお店でありたい

 ゆいレール・美栄橋駅から徒歩5分。那覇港の埠頭のひとつである泊港の近くに、『地酒と地産料理 花咲』はあります。岩場を思わせる印象的な外壁は、40年ほど前に作られたものだそうですよ。
 「物件を探していたときに、嫁さんと車で通りかかったんですよ。そしたら彼女が、“絶対にここがいいと思う!”と言うもので(笑)。」と仲村オーナー。出店場所の決め手は、奥様の直感だったのだとか。

 「10代のころから板前修業をしてきたけれど、“自分のお店を開く”という気持ちは昔からありましたね。ずっと勉強してきた沖縄料理や、酒屋で働きながら学んだ泡盛の知識を生かして、いよいよということで開業を決めました。」
 同店では、週に数回お店に立つ奥様と仲村オーナーが、気さくな接客で迎えてくれます。屋号の『花咲』には、「従業員もお客様も、お店に関わるすべての人の心に花が咲くように」との願いが込められているそうです。

修業時代の常連さんとのエピソード

 修業時代のお店の常連さんが顔を見せてくれたり、新規のお客様が喜んでくれたり。仲村オーナーはお客様との日々の出会いに幸せを噛みしめています。先日は、こんな出来事があったそうですよ。
 「修業していたお店の常連さんは、北海道から年に数回、旅行に来る方なんです。で、その方が先日、たまたま入ったのが僕のお店だったんですよ。“あれっ?どうしてここに!?”ってビックリされて(笑)。前のお店から聞いて来たのかと思いきや、”たまたま通りかかって入ったんだ”って言われて。驚いたけど、本当にうれしかったです。」
 そのお客様は、いまや『花咲』でもすっかり常連に。仲村オーナーとお客様との絆がうかがえるエピソードですね。

定番から創作までそろう多彩な沖縄料理

 「地のものを使うことが前提のお店だから、小さな沖縄ですべての食材を調達しなければなりません。台風で食材が手に入りにくい時期もあるから、悩みますね…。その中でも自分ができることを精一杯やって、お客様をもてなすことが僕の使命だと思っています。」
 『花咲』では、そんな仲村オーナーが腕をふるう定番の沖縄料理や、沖縄食材を使った創作料理がいただけます。


▲ドゥル天(600円)

 まず味わうべきは、看板メニューの“ドゥル天”です。こちらは、簡潔に言えば沖縄版コロッケ。郷土料理の“ドゥルワカシー”(炒めた田いもに野菜やダシを加えて煮て、練った料理)を、カリッと揚げました。「ドゥルワカシーを居酒屋メニューにできないか?」と、あるお店が開発したメニューなのだとか。外はさっくり、中はとろり。あつあつのうちに頬張りたいですね。


▲刺盛(1人前950円、2人前1,680円、4人前2,480円)

 沖縄の市場では、赤や青のカラフルな魚に驚かされます。でも、インパクトのある見た目に反して、どの魚も非常に美味。『花咲』に訪れたら、南国の海の幸を贅沢にお刺身で味わいましょう。
 地元の人に「沖縄でおいしい魚は?」と尋ねると名前が挙がるのがミーバイ。もっちりした弾力と濃厚な旨味がたまりません。真っ青な魚・イラブチャーは大味に見えますが、意外にあっさりしています。沖縄の飲食店ではポピュラーな魚・グルクン、真鯛に似た高級魚・ハナフエフキなど、この土地ならではの魚をお楽しみください。


▲焼きテビチ(780円)

 「鳴き声以外すべて食べる」といわれるほど、豚は沖縄の食卓に欠かせません。同店では、豚足を煮込んだ郷土料理“テビチ”をフライパンでこんがり焼き、ジューシーでカリカリに仕上げました。これはお酒が進みますね。

 「泡盛は王道の銘柄もおいしいけど、知名度の高くないマニアックな銘柄もおいしいんですよ。いろいろ飲み比べて、お気に入りの一本を見つけてみてください。」と仲村オーナー。
 一品料理と泡盛だけでも魅力的な同店ですが、お客様のリクエストで始めたランチも見逃せません。チキン南蛮定食(800円)やチャンプルー定食(700円)など、ボリュームたっぷりでお財布に優しい定食がいただけますよ。

食べて学べる、沖縄の資料館のように

 小上がり席が3つとカウンターだけの小ぢんまりした店内には、時間がゆっくりと流れています。琉球松のカウンターに座り、地産料理に舌鼓を打つ夜は、沖縄旅行の素敵な思い出になることでしょう。

 『花咲』が目指すのは、料理やお酒、器、店内の雰囲気…あらゆるものから、沖縄の魅力を学べる資料館のようなお店。仲村オーナー自身も県立博物館に通い、琉球王朝のことや戦争のことなど、さまざまな視点から沖縄を学んでいます。産業まつりや離島フェアにも足を運び、沖縄の生産者やものづくりに携わる人から、お店づくりに生かせる情報を集めているそうです。


▲石垣牛にぎり(1,050円)

 「観光地にあるようなお店の味にガッカリして、“沖縄料理はこういうものなんだ”と思われてしまうのが残念です。癖が強いとか、食べにくいとか、沖縄料理にマイナスのイメージを抱いている方も多くて…。遠方からいらした方にも、地元の方にも、まごころ込めた本物の沖縄料理を食べていただくために努力しています。これからも応援してくださいね。」と、仲村オーナーはお客様への想いを語ってくださいました。

 南国の海や山に育まれた、本物の沖縄料理が味わえる『地酒と地産料理 花咲』。気さくな店主とのおしゃべりを肴に、とっておきの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

店舗名 地酒と地産料理 花咲
住所 沖縄県那覇市前島3-6-18 1F
電話番号 098-860-8139
アクセス ゆいレール美栄橋駅から徒歩5分
営業時間 【ランチ】火~金 11:30~14:30(L.O)  【ディナー】火~木 17:00~24:00(L.O 23:00) 金~日 17:00~翌1:00(L.O 24:00)
定休日 月曜日
ホームページ https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47021432/
SNS