【北海道・札幌】昔懐かしの雰囲気漂う喫茶店『紙ひこうき 本店』でゆっくりとした時間を過ごしませんか
1977年6月20日オープンして以来、地域の方を中心に親しまれている喫茶店が札幌にあります。それが、今回ご紹介する『紙ひこうき 本店』です。
父から息子へと、親子二代にわたって続く同店。2008年には石狩に2号店となる『紙ひこうき 当別店』をオープンしています。
代表の近藤さんにお話をうかがいました。
父から息子へ引き継がれた喫茶店
地下鉄東西線バスセンター前駅から徒歩1分、大通りに面した場所にある『紙ひこうき 本店』。性別や年齢を問わず、幅広い層のお客さまが訪れています。札幌でイベントがある日には海外からのお客さまが来店されることもあるのだとか。
――元々はお父さまがはじめたお店だそうですね。
「そうです。父は東京で働いていましたが、結婚して子どもができたことから出身地である北海道に戻ってきました。そのタイミングでお店をはじめようと、現在の場所に『紙ひこうき』をオープン。30年ほど営業したのち、僕が引き継いで現在に至ります。」
――なるほど。店名の紙ひこうきにはなにか意味があるのでしょうか。
「幼いころ、父に紙飛行機を飛ばしてもらって双子の兄とよく遊んでいました。そういった家族で一緒に過ごした思い出が紙ひこうきにはあったので、店名に決めたそうです。」
少しずつ改善を繰り返して
長いこと営業しており、常連客もついて経営は順調に見える同店。しかし、お店を引き継いでから今に至るまで、時には頭を抱えたこともあったと近藤さんはいいます。
――これまで営業してきたなかで、大変だったことや悩んだことはありますか?
「一番悩んだのは、売上ですね。父からお店を引き継いだあとは、ずっと母と二人で営業していました。けれどなかなか売上が上がらなくて、とても困っていたのを覚えています。どうしたらもっとお客さまに来てもらえるのか、行きたいと思ってもらえるお店になるのか。毎日考えていましたね。」
――そうだったのですね。そこからどのように改善したのでしょうか?
「ちょうど悩んでいた時期くらいに僕が結婚をしまして、それが一つの転機になったかもしれません。奥さんもうちのようなお店をやりたいと思っていたみたいで、アイデアを出してもらって取り入れてみたんです。たとえば、以前はケーキを出していませんでしたが、奥さんが作れるのでメニューに増やしてみたり。試行錯誤しながら少しずつ変えていったら、だんだんとお客さまが増えて売上も上がるようになりました」
いつ訪れても満足間違いなしのラインナップ
無農薬野菜やお米など、料理には当別産の食材をメインに使用している同店。できるだけ手作りにこだわった、自慢のメニューが揃います。
――メニューが豊富ですね。
「モーニングメニューやランチタイムメニュー、グランドメニューにデザートメニューをご用意しているので、いつでも利用しやすいと思います。しっかりとお腹を満たせるものから、小腹が空いたとき向けの軽食、ティータイムにぴったりのスイーツやドリンクなど。イートインだけでなくテイクアウト対応可能なものもありますよ。好きな時に好きなものを楽しんでいただきたいです。」
――近藤さんのおすすめメニューはどれですか?
「人気なのは焼肉チャーハンやカツピラフやですね。チャーハンに焼肉をトッピングした焼肉チャーハンは、30年以上も味を変えていない看板メニューとなっています。当店に来たら一度は食べてみてほしいです。カツピラフは、ピラフの上にカツを乗せてミートソースをかけたもので、僕が高校生くらいのときに父がいつも作ってくれていたんです。それが大好きで思い出の味だったので、アレンジを加えてメニューに取り入れてみました。どちらもボリュームがあるため、特に男性人気が高いです。女性だったらオムライスを注文される方が多いですね。」
――食欲をそそるおいしそうなメニューばかりですね。ドリンクとケーキで食後のデザートまでしっかりと楽しめるのが魅力的です。
「コーヒーは自家焙煎のオリジナルブレンドとなっています。香りも楽しみながら味わってみてください。紅茶やジュースもたくさんあるので、子どもから大人までみんなで楽しんでいただけます。ケーキは添加物不使用の身体に優しいものを用意しています。シフォンケーキやガトーショコラ―、ワッフルなどに加えて、季節の果物や野菜を使ったものもありますよ。」
Jazzライブで心地良い時間を
店内の隅に置かれたグランドピアノ。実は同店ではライブを開催することもあり、食事だけでなく音楽を楽しむこともできます。
――どれくらいの頻度でどのようなライブを開催していますか?
「月に3、4回程度、基本的には木曜日から土曜日までの営業終了後の時間を利用しておこなっています。主に札幌のミュージシャンの方々をお呼びしていて、メインはJazzですね。ライブのとき専用のアルコールやフードメニューを用意しており、食事をしながら音楽を楽しんでいただけます。ライブ情報は公式HPやFacebookにてお知らせしているので、チェックしてみてください。」
これからも現状維持で
オープンしてから42年、近藤さんが引き継いでからは約10年にもなる『紙ひこうき 本店』。ここまで続けてこられたのは、近藤さんなりの工夫があったからです。
――長く続ける秘訣はなんでしょう?
「すべてのお店に当てはまることではないかもしれませんが、あまりガラっと変えないことですかね。内装にしろ、メニュー内容にしろ。できるだけ元のまま続けていくなかで、お客さまの反応を見ながら少しずつ変えるのが良いのかなと思います。常連さんも今を気に入っているから通ってくれていると思うので。実際に今の雰囲気が好きだと言ってもらえたこともあります。」
――ありがとうございます。では最後に、今後の目標を教えてください。
「お店をもっと大きくしたいとかはあまり考えていなくて、できる限り今の場所でこのまま続けていけたらと思っています。おいしいコーヒーと料理を用意していつでもお待ちしております。お腹が空いたときにはぜひお越しください。漫画もたくさん置いてあるので、そちらも楽しみながらゆっくり過ごしていってもらえたらと思います。」
お父さまの頃からの常連客が、結婚して子どもが産まれて家族でまた来てくれたり。営業するなかでお客さまの人生の過程を見られるのが、近藤さんの楽しみの一つとなっているそうです。
モーニングやランチ、カフェにディナーと、さまざまなシーンで利用できる『紙ひこうき 本店』を一度訪れてみてはいかがでしょうか。居心地の良い雰囲気と愛情のこもった料理で、リラックスした時間を過ごせること間違いなしです。
店舗名 | 紙ひこうき 本店 |
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住所 | 北海道札幌市中央区南1条東2丁目7番地 水協ビル一階 |
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電話番号 | 011-221-9737 |
アクセス | 地下鉄東西線バスセンター前駅から徒歩1分 |
営業時間 | 月曜~金曜 7:00~20:00 / 土曜日 11:00~17:00 |
定休日 | 日曜日・祝日 ※不定休あり |
ホームページ | https://www.kamihikouki1977.jp/ |
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