【福岡・福岡市】博多っ子が愛する老舗「かろのうろん」 昔ながらの優しい一杯

「かろのうろん」は、博多っ子に長年愛され続けている明治15年創業のうどん専門店です。
生粋の博多弁で「かどのうどん」を意味する店名には、ふるさとの味を守り抜く決意が込められています。
地下鉄駅から徒歩数分の場所にあり、その味を求めて行列ができることも珍しくありません。
地元客から観光客までを魅了する、博多のうどん文化を代表する一軒でございます。
昔ながらの製法とこだわりの素材が織りなす、味わい深い一杯の魅力を探ります。

羅臼昆布の旨味が凝縮された昔懐かしい優しい出汁

かろのうろんの命とも言える出汁は、羅臼昆布やいりこ、かつおぶしを贅沢に使っています。
あっさりとしていながらも、奥行きのある上質な旨味が口の中に広がる優しい味わいです。
北海道産の羅臼昆布からとった出汁は、薄口ながらも奥深いコクを生み出しています。
このこだわりの出汁こそが、多くの人々を惹きつけてやまない魅力の根源なのです。

やわらかさの中にもコシを感じる絶妙な手打ちうどん

前日に手打ちし一晩寝かせた麺は、やわらかいながらもモチモチとした食感が自慢です。
噛むとほんのり芯が残る絶妙なコシがあり、のどごしの良さも兼ね備えたうどんです。
このやわらかめの麺は、優しくもしっかりとした出汁との相性が抜群でございます。
博多のうどんの特徴である「やわうどん」の魅力を、存分に楽しめる逸品となっています。

ごぼう天やかしわおにぎりなどの伝統的なサイドメニュー

看板メニューのうどんに次いで人気なのが、サクサクの食感が特徴のごぼう天うどんです。
ご飯ものも充実しており、艶やかでほのかな甘さのかしわおにぎりも好評を博しています。
いなり寿司も人気で、うどんと一緒に頼むのが博多の食文化としても定着しています。
撮影禁止というスタイルが、食事に集中できる環境をつくり、地元らしい慌ただしさも演出します。

かろのうろんは、その伝統の味を守りつつ、博多の食文化を発信し続けている老舗です。 麺がなくなり次第終了となるため、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。 心温まる一杯を求めて、この博多の隠れた名店にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。