【東京・人形町】どの子も家族募集中♪いつまでもいたくなる『保護猫カフェたまゆら』でゆったり猫まみれ時間


 東京メトロ日比谷線・人形町駅から歩いてすぐの所にオープンした『保護猫カフェたまゆら』にお邪魔してきました。
 ビルの3階にあるため、入口が少しわかりにくいのですが、こちらの看板が目印です。エレベーターで上がり扉を開くと、スタッフの方が「こんにちは~♪」と明るい声で出迎えてくれました。

 早く猫たちに会いたいとはやる気持ちを抑え、まずはスリッパに履き替えて手洗い、消毒を済ませます。中に入るとすぐさま、元気なキジトラくん(モンシュ君♂遊ぶの大好き甘えん坊)や半長毛のフワフワちゃん(サーヤちゃん♀小柄でマイペース)が駆け寄ってきて、足元をスリスリ。「いらっしゃいませ」の歓迎をしてくれました。

保護猫カフェは出会いの場所

 『保護猫カフェたまゆら』は、2017年11月にオープンした、まだ開店して4ヶ月ほどしか経っていないお店です。“保護猫カフェ” とは、NPO法人などの動物保護団体が保護した猫を受け入れ、里親さんへ譲渡のためのお披露目の場として運営している猫カフェのことです。
 普通の猫カフェとの違いは、ここにいる猫たちはお店で飼われている猫ではないということ。家族として迎えてくれる、新しい飼い主さんとの出会いを待っている猫たちなんです。
 『保護猫カフェたまゆら』ではカフェメニューの提供はなく、ペットボトル飲料のワンドリンク40分1,000円~という時間制。部屋から一度出てカフェメニューを頼むお店よりも、猫との触れ合い時間を多く取れる形式です。思う存分猫を満喫しに行きたいという方にはおすすめです。

人好き、猫好き、遊び好きの猫たち

 驚いたのは、ここの猫たちの穏やかさと人懐っこさ! 猫同士も仲が良く、くっつきながらのんびりと毛づくろいをし合う光景には思わず顔がほころびます。寝転がっていたかと思えば、近寄るとのそっと膝に乗ってきたり、スリスリしたり。甘え上手な良い子たちを前にあっという間にメロメロです。

 “猫好きすぎるライター” である筆者。猫カフェには何度か訪れたことがあるのですが、ここまで人慣れ抜群の子が揃っているところは経験がありませんでした。『たまゆら』の猫たちはみんな人が大好きで、向こうから「遊んで」「撫でて」とアプローチしてきてくれます。

 「中には、抱っこがそんなに好きじゃない子や、おやつに反応しない派の子もいますが、基本的には人に遊んでもらったり触ってもらったりするのがみんな大好きなんです。」

 そうお話してくれたのは、店長の今場さん。元々はボランティアで猫の保護団体のお手伝いをしていたとのこと。仕事を辞めたことをきっかけに、前々からの夢だったこの『保護猫カフェたまゆら』を開いたそうです。

家族が決まることが一番嬉しい

 お店がオープンしてまだ約4ヶ月ですが、すでに5匹の猫たちに良いご縁があったのだそう。それぞれ新しい家族のもとに巣立っていきました。「お別れの時は少し寂しくないですか?」と聞いてみたところ「それが全然なんですよ~。」と笑顔。意外な回答でした。

 「引き渡しはお宅にお届けに伺うのですが、その瞬間は全然悲しくないです。この子たちにお家ができる嬉しさの方が大きいですね。」という今場さん。それよりも後日、里親さんが送ってくれるご報告メールで幸せそうな姿を見たときに、嬉しくて泣いてしまうことがあるのだとか。

ついつい長居してしまう人、続出!

 猫を飼ったことのある方なら経験があるかもしれませんが、膝の上が大好きな猫は一度乗るとちょっとこちらが動いたくらいでは全く動じません。

 「この間なんて、3時間ずっと同じ猫を抱っこし続けてくれたお客さんもいました(笑)。」
 なかなか帰るタイミングが分からない……と言って、長時間ゆっくりとしていってくれるお客さんが多いのだとか。

 猫たちのかわいさももちろんですが、『たまゆら』は店内もスタッフさんものんびり和やかな雰囲気。友達の家に遊びに来たように居心地がよく、つい長居してしまいます。中には職場が近いからといって、1時間のお昼休みを利用して顔を出してくださる方もいるのだそうです。

やんちゃな姿が見られる、特典の “おやつタイム”

 「今はこうやって穏やかにお昼寝するようになりましたが、みんなが仔猫の時にはやんちゃすぎて大変でした。本当にお店をオープンなんてできるのかと心配になったくらい。」

 でも、実は今でも猫たちが一斉に奮起する瞬間があると教えてくれた今場さん。特別に見せていただいたのは、みんな大好き “おやつタイム” です!

 スプーンでおやつをあげる今場さんはあっという間に取り囲まれ、我よ我よと手を出し口を出しがんばる猫たち。なるほど、この様子を見ていると仔猫の頃のやんちゃっぷりも目に浮かびます。

 『保護猫カフェたまゆら』でポイントカードを10ポイント貯めていただくと、お客様でもこの “おやつタイム体験” をすることができます。

 「10ポイント貯めるくらい通っていただいたお客さんじゃないと、この勢いのすごさにびっくりさせてしまうので……。」と言うのも納得な、常連さんの特権、大興奮おやつタイムでした。

飼う気が無くても大歓迎♪

 保護猫カフェとはいっても、お客さんはもちろん里親希望の方だけではありません。家の都合で猫が飼えない方や、飼うつもりはないけど猫と遊びたいだけの方、仕事帰りの男性のお一人様なんかもいらっしゃるのだそうです。

 「みなさんのおかげで保護猫カフェを運営することができるので、ただ遊びにきて過ごしていただくだけでもとても嬉しいです。」

 猫と遊んでいる時間が猫の保護活動の手助けになっている。そう思うと、『保護猫カフェたまゆら』につい長居してしまう理由がもう一つ増えてしまいそうです。

■文、写真・yoshikokuroiwa

店舗名 保護猫カフェたまゆら
住所 東京都中央区日本橋人形町2-7-2 長澤ビル3階
電話番号 03-3668-6422
アクセス 都営浅草線人形町駅A3出口徒歩1分
営業時間 月曜~土曜:12:00~20:00 日曜・祝日:12:00~18:00(最終受付時間は閉店40分前)
定休日 火曜日
ホームページ http://tamayura.nyanko.org/
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