【大阪・寺田町】『Otis Blue』はおいしい食事も自慢のライブハウス!心に響くソウルミュージックと最高の夜を。

 寺田町駅の南口に、ソウルミュージックを中心とした音楽の生演奏が聴けるライブハウスがあります。それが、2014年7月にオープンした『Otis Blue(オーティス・ブルー)』。ライブハウスとしては珍しい完全分煙制のお店で、ミュージシャン、観客を問わず快適に過ごせます。
 ライブのない日はバーとして利用でき、作りたてのスパゲティやホットドッグをほおばりながら種類豊富なお酒が楽しめます。音楽好きの方もそうでない方も素敵なひとときを過ごせる同店の魅力に迫っていきましょう。

少年のころから携わってきた音楽の世界

 「音楽の世界に入ったのは、16歳ごろでした。そのころは楽器を弾いたりもしてたけど、周りに才能のあるやつがいっぱいいてね(笑)。裏方に回ったほうが楽しいんじゃないかなぁと思ったんです。」
 そう話すのは、代表の芳本さん。『Otis Blue』をオープンする以前は、別の仕事をしながら、長年バンドのマネージャーとして活躍していました。

 芳本さんはマネージャーを引退後、心機一転、ライブハウスを開くことを決意。背中を押したのは、「あなたの好きなことをやってみたら?」という奥さまの言葉でした。お兄さんが経営していた包丁店を改装し、こちらにお店を出したそうです。
 『Otis Blue』という店名は、好きな黒人アーティストのレコードのタイトルと、以前関わっていたバンドの名前をかけ合わせたものなのだとか。

音楽を愛する人をもてなす充実の設備

 同店ではソウルミュージックを中心に、ジャズやロック、フォークソングなど、あらゆるジャンルの音楽が楽しめます。プロ・アマチュアを問わず、さまざまなミュージシャンが出演しています。
 ライブのないバー営業の日のBGMは、芳本さんセレクトのソウルミュージック。ミュージシャンに会えない日でも音楽に触れられるのはうれしいですね。

 ソウルミュージックは、1950~1960年代にアメリカで流行した黒人の大衆音楽。そのため、店内もアメリカを意識した雰囲気になっています。
 「防音設備にはすごくこだわっています。長くここに住んでるからご近所さんとは仲がいいけど、だからこそ気を遣いましたね。ライブハウスである以上、音の問題はちゃんと対策しないと、皆さんに迷惑をかけてしまいますから。」

 お店のアピールポイントは、ライブハウスには珍しい完全分煙制です。喫煙室にはモニターがあるので、一服しに席を立っても、気になる演目を見逃す心配はありません。ドリンクやフードはキャッシュオンなので、喫煙室への持ち込みもできますよ。煙草を吸う方も吸わない方も、双方が快適に過ごせるのはありがたいですね。

 バックヤードに水分補給用のペットボトルやマッサージ器を置く、譜面台にライトをつけるなど、ミュージシャンへのおもてなしにも妥協がありません。ドラムやキーボード、アンプなどの持ち込みにくい機材は、お店に常備されています。
 ミュージシャンやお客さまの年齢層は、比較的高めとのこと。そのため、長年音楽に携わっている方を意識した機材選びをしているそうです。

 半世紀近く音楽の仕事をしている芳本さんには、音楽を通して親しくなった方が大勢います。しかし、オープン当初は友人・知人頼みにならず、自らの力で集客することを意識していたのだとか。
 「“お店を開いたから来てね!”って頼めば、身内は来てくれますよ。でも、それだけじゃ長続きしません。ミュージシャンの方々のほうから、“ここでライブをやらせてください!”って言ってもらえるような設備や雰囲気を作らなきゃならないんです。」

食事もお酒も低価格!充実のメニューからどうぞ

 「ライブハウスって1杯の値段が高いから、ライブが終わるとみんなどこかに飲みに行っちゃうんですよね。でも安く抑えれば、終演後もお店で楽しく飲んでもらえると思って。」
 『Otis Blue』のフードやドリンクは、一般のライブハウスよりも格段に充実しています。しかも、どのメニューも良心的なお値段。食事やお酒だけでも充分に楽しめます。ウイスキーは60種類以上もありますよ。


▲ボブドッグ(400円)

 フードはスナック系からお惣菜、ボリュームのある食事まで充実のラインナップ。新メニューのボブドッグは、ソーセージとふわふわの卵をサンドした、小腹にうれしいホットドッグです。
 ほかにもポテトサラダやミートソーススパゲティなど、家庭的でホッとするメニューばかり。腕をふるってくれるのは、芳本さんの奥さまです。


▲お帰りなさいセット(500円)

 お帰りなさいセットは、バー営業の日限定のメニューです。ドリンクにフード3品がついてワンコインというお手軽さに、ついつい手が伸びますね。


▲手作りチキンカレーライス(500円)

 コトコト煮込んだ昔ながらのチキンカレーは、ライブの日限定の名物メニュー。ミュージシャンの間で口コミが広まり、ライブのたびにみんながオーダーする人気ぶりです。売り切れ次第終了なので、食べたい方は早めの来店がおすすめですよ。
 ちなみに、ライブの日もバー営業の日も、チャージや入場料はかかりません。ライブは22時に完全終演となりますが、24時の閉店までゆったりくつろげます。

すばらしい音楽と特別な時間であなたを笑顔に

 バー営業の日は近所の方や常連さんが多く、店内には和気あいあいの空気が漂います。ライブがないと暇だけれど、身体が休まるのでありがたいと芳本さんは笑います。
 「僕も歳を重ねたから、あんまりガツガツした営業はしたくなくて。好きなことを自分のペースで、皆さんと一緒に楽しくやっていけたらいいですね。ミュージシャンの方は気持ちよく演奏して、お客さまは食べて飲んで音楽を楽しんで、みんな笑顔で帰ってもらいたいです。」
 ライブ出演を希望する方は、お店のホームページや電話から、気軽に問い合わせてくださいとのこと。

 音楽好きの方もそうでない方も、一度は訪れてほしい『Otis Blue』。心に響く音色や歌声、おいしいご飯との出会いが待っているお店です。

店舗名 Otis Blue(オーティス・ブルー)
住所 大阪府大阪市阿倍野区天王寺町北1-1-4
電話番号 06-6713-1302
アクセス JR大阪環状線・寺田町駅 南出口から徒歩1分
営業時間 18:00~24:00
定休日 火曜日(祝日の前日は営業)、不定休(月・火と連休する場合あり)
ホームページ https://otis-blue.jimdo.com/
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