【北海道・宮の沢】リノベーションカフェ『Misaki coffee & roastery』は地域の人がコーヒーで“ほっこり”できる場所

　今回紹介するお店は、今年７月に開店した『Misaki coffee & roastery』です。こちらのお店では、自家焙煎のコーヒーやランチ、デザートを店内でゆったりと楽しめるほか、オリジナルの焙煎豆を購入することができます。空き家になっていた建物をリノベーションして作り上げたこちらのカフェは、居心地のいい空間で穏やかな時間を過ごすのに最適です。空間づくりへのこだわりや、自慢のコーヒーの味わいなど、同店の魅力を詳しくご紹介します。

カフェで“地域に彩りを”

　『Misaki coffee & roastery』は、地下鉄東西線・宮の沢駅から徒歩３分ほどの場所にあります。お店のオーナーを務める三崎さんは、もともと“地域に彩り”を加えることに魅力を感じて商業施設を運営する会社で働いていましたが、北海道でも“地域に彩りを与える仕事”がしたいと考えていたそうです。そこで以前から好きだったコーヒーを扱うカフェを開き、地域の人が集えるような場所を目指して店づくりを行なっているといいます。

リノベーションしたこだわり空間

　同店は、もともと空き家だった建物をリノベーションしたカフェです。三崎オーナーは、リノベーションビジネスに興味があり、札幌市主催のセミナーに参加し知識を積み重ねっていたそうです。その講座で知り合った仲間にも協力してもらい、自分たちで改築工事を行なったといいます。一番の協力者で同セミナーで知り合った一級建築士の仲間に全面的にバックアップしてもらい、構造上に問題がない範囲で壁を取り払い、お客様がくつろげるようなスペースを作り上げました。落ち着いた色合いの木調の店内は、お洒落な中にも懐かしさを感じることができるシックな空間です。温かい日差しのソファ席や、２階のお座敷席などがあり、人数や目的に合わせて、ゆったりと過ごすことができます。また、店内には薪ストーブもあるので、冬場のこの時期は心身ともに温まることができますね。

自家焙煎のまろやかなコーヒー

　お店では、店内の焙煎機でコーヒー豆を自家焙煎しています。コーヒーの好みはお客様によって様々なので、その点に注意し、まろやかで飲みやすいように焙煎しているそうです。店頭では、この自家焙煎のコーヒー豆を購入することができます。浅煎りから深煎りまで、焙煎の違いによる香りや色の違いを、お客様ご自身で確認しながら選べるのが嬉しいですね。また、お店で提供しているコーヒーも、この自家焙煎豆をドリップして淹れています。鮮度の高いコーヒー豆をドリップしているので、香りも華やかで程よいコクと旨味を存分に味わうことができます。

　コーヒーは、製菓学校出身の店員さんが考案するスイーツと合わせていただくのもおすすめです。スイーツは、いちじくのガトーショコラやカカオクッキーを土台にしたチーズケーキなどがあり、新しいメニューも続々と登場しているそうです。

寒い日はシチューランチで決まり！

　ママ友同士や、近隣に住む方など、ランチタイムには多くのお客様で賑わう同店。ランチメニューは季節に合わせて定期的に見直しており、寒いこの時期は“シチュー”のランチが大人気です。ホワイトシチューとビーフシチューの２種類が楽しめるそうですよ。特に売れ筋の“ビーフシチュー”は、大きめ具材で食べ応えがあり、しっかりした味わいが癖になります。

地域の人が集まる場所

　オープンに至るまでには、カフェを開店したいという思いは固まっていたものの、なかなかいい物件と巡り会えなかったという苦労談も。しかし、現在の物件と運命的な出会いを果たし、好条件にすぐ契約へと話が進んだそうです。特に、土地と建物の大家さんがとても協力的で、開店後も敷地内のお庭の手入れや、店内装飾のドライフラワーやお庭で栽培された野菜の差し入れなどをしてくださるといいます。周辺に保育施設があることなども一助となり、開店から半年弱、多くの地域の方が足を運んでくれるようになりました。三崎オーナーは「地域の人が利用してくれて、この空間を褒めてもらえることが何より嬉しいです。寒い日には薪ストーブで温かくしてお待ちしていますので、ぜひ休憩しに来ていただきたいです。」と話してくださいました。

　今後は、２階のお座敷スペースを地域の方に貸し出して、様々なワークショップを開催していきたいそうです。また、自家焙煎のコーヒー豆をインターネットで販売する準備も進めているといいます。もう一つの家のような感覚で立ち寄れる居心地のいい同店で、至福のコーヒーとともに“ほっこり”した時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。