【神奈川・横浜】創業32年・老舗カレー店がリニューアルオープン!『アルペンジロー本店』の絶品オリジナルカレーが人気♪
神奈川県横浜市中区。伊勢佐木長者町駅から徒歩10分のところに、長年愛されてきた老舗カレー店があります。2017年4月20日にリニューアルオープンした『アルペンジロー 本店』です。シックでレトロな雰囲気が漂うこちらの店舗、今年で32周年だそうです。
今回はオーナーの岡村さんにお話をうかがってきました。先代の創業者・沼田さんの時代から今に至るまでのエピソードと、これからお店を開店しようとする経営者の方々への熱いエールを語っていただきました。老舗だからこそ言える長年愛される秘密…深いです。
全てはスキー場のロッジから始まった
時はさかのぼり、1985年。世はバブル経済真っ只中、スキーブームに沸いていた群馬県の尾瀬戸倉で『アルペンジロー』はロッジとしてオープンしました。創業者は沼田さん。現在のカレー専門店になってからも顧問を務めています。
沼田さんは15年ほどロッジ経営を続け、さまざまな理由が重なり故郷の横浜へ帰ってきました。さて、故郷に帰ってきたのはいいけれどこれからどうするか…という時に「飲食店なら安定しているだろう。」と考え、店名はそのままにカレー専門店を開くことにしたのだそうです。
なぜカレー専門店を選んだのかというと、“カレーは老若男女に愛される人気メニューだから”なのだそう。しかし誰でも作れる手軽なメニューだからこそ、オリジナリティーを出さなければ差別化は図れません。オリジナルカレーを考案するにあたって、沼田さん自身がドロドロのカレーがあまり好きではなかったことから、サラサラの“スープカレー”を作ろうと思いついたといいます。
そこから1年、試行錯誤の日々が続きました。そして辿り着いたレシピを引っ提げて『アルペンジロー』をカレー専門店として蘇らせたのです。今でこそメジャーになったスープカレーも当時はまだ珍しく、斬新な料理でした。オープン当初は知る人ぞ知る小さなお店でしたが、テレビの取材が入ると電話の回線がパンクし、連日行列ができるほどの人気店となりました。
シックでレトロな雰囲気にリニューアル
最初は山小屋をイメージした丸太造りの店舗でしたが席数が少なく、常に満員だったそうです。レトロな電気スタンドや、木の温かみが感じられるナチュラルなテーブル席など、山小屋風の雰囲気はそのままに、新しく生まれ変わった店舗は席数もカウンターが12席、テーブルも24席に増え、広々となりました。新しいながらもどこか懐かしい気分になりますね。
カレー一筋32年!進化し続けてきた味
『アルペンジロー』のカレーは32年間変わらない製法で作り続けられてきたこだわりのレシピです。オリジナルブレンドのルーを3日かけて煮込み、4日目にこして、さらに3日間寝かせるという、トータル1週間かけて作られるものだといいます。そしてルーと具材は別々に調理し、提供する直前に合わせるのだそうです。
同店のカレーは、私たちがこれまで見てきたカレーとは全く違います。大きなステーキの上に、まるでソースのようにかけられ、その姿はまるでカレーの海にステーキの島が浮かんでいるかのよう。カレーライスでもスープカレーでもない、『アルペンジロー』のオリジナルカレーです。
ステーキの肉の種類も若鶏・豚ロース・牛ヒレ・牛サーロインなど、上質なものにこだわっています。だからこそ決してお安くはないものの、特上の肉と絶品カレーを同時に味わえるとあれば、このお値段にも納得です。
辛さのランクもさまざまで、極甘口の蜂蜜入りは“野毛山”、ベースの辛さは“富士山”と、山の名前にちなんで高くなっていき、“エベレスト”を超えた辛さは“天国”に行ってしまうとのこと。まさに昇天するほどの辛さですが、辛さの中にしっかりとした旨味が生きているのが『アルペンジロー』のこだわりです。
実は32年の間には味をマイナーチェンジし、時代に合わせてカレーも進化させてきたのだそう。時の流れを読み、常に進化を続けることが長年愛され続ける秘訣です。
2年以内に多店舗展開
実は『アルペンジロー』の新たな動きとして経営する会社が変わりました。そのため2017年に元町店が誕生しています。価格はリーズナブルに味も進化しています。このスタイルの支店を、2年以内に10店舗展開する方針がすでに決まっていると言います。今まで本店でしか味わえなかった味があなたの近所にもやってくるかもしれません。お手頃価格で、益々美味しくなった同店オリジナルカレーを存分に楽しんでください。
これから開店を目指す経営者にメッセージ
岡村さんから、この開店ポータルを見ている“これから開店を目指す経営者”・“開店したばかりの経営者”の皆さんに向けて、熱いメッセージをいただきました。
「場所選び、家賃、経費、卸ルートの確保は重要です。薄利多売ができるのは大手だけです。しっかり商品と値段とサービスについて考えてみてください。最初は欲張らずに少人数で経営が成り立つように。売り上げに一喜一憂せず、受け入れられないからといって変えたりせずに、お客さまを大切に2~3年は踏ん張りましょう。続けていくには体力が要りますが、頑張ってください。」とのこと。スタート時はもちろん、お店を続けていくとなるとこういった基本的な部分が大切になってくる局面が必ずあります。長年自分の道を突き進んできた岡村さんだからこそ語れる言葉なのではないでしょうか。
1週間後のルーを毎日用意し続けている岡村さん。その日の分が売り切れてしまい、店を閉めなければならない事もあると言います。ぜひ『アルペンジロー』でしか味わえないオリジナルカレーを食べに訪れてみてはいかがでしょうか。そして、自分好みのお肉と辛さのベストマッチを見つけてみてくださいね。
店舗名 | アルペンジロー 本店 |
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住所 | 神奈川県横浜市中区弥生町3-26 |
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電話番号 | 045-261-4307 |
アクセス | ブルーライン・伊勢佐木長者町駅から徒歩10分 |
営業時間 | ランチ11:00~15:00(LO14:30)/ ディナー17:00~21:30(LO21:00) |
定休日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日休み) |
ホームページ | http://alpinjiro.jp/ |
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