開店情報

【京都・伏見】イタリアの食堂みたいに家庭的なお店『Trattoria Invito』で本場トスカーナの息吹を味わおう

※現在は移転しています(2019年12月)

 伏見桃山駅から徒歩5分の所にある『Trattoria Invito(トラットリア インヴィート)』は、明るい色遣いのポップな店内で、トスカーナ地方を中心としたイタリアの郷土料理がいただけるお店です。地産地消をモットーに、伏見で採れた新鮮な野菜や肉を使っており、現地のトラットリア(大衆食堂)のような温かな雰囲気の中で食事ができます。2017年10月10日に同店をオープンしたオーナーシェフの長谷部さんに、その魅力を教えていただきました。

少年の頃からの夢を叶えてシェフに

 “僕、料理人になりたいんです”…そう長谷部シェフがお母様に夢を語ったのは、中学3年生の頃。大反対を受けながら高校に進学するも、夢を諦めきれずに中退。必死でお金を貯め、調理師専門学校に入学し猛勉強の日々を過ごしたそうです。その後、イタリアンやスペイン料理、バルなど色々なお店で腕を磨き続け、直前のお店では総料理長にまで上り詰めました。

 『Trattoria Invito』のある伏見は、長谷部シェフの地元でもあります。これから10年、20年とお店を続けていくことを考え、通いやすく親しみのある土地への出店を決意したそうです。
 「お世話になったシェフ仲間も、中心街のほうからわざわざ伏見まで顔を見に来てくれるんですよ。忙しくて大変な時もあるけど、お客様が僕の料理を“これ美味しいわ~”って喜んで帰ってくれるのが嬉しいですね。」

ビルの奥に出現!心躍るカラフルなお店

 伏見桃山駅を出て大手筋通りを西に進み、一本折れると見えてくるビル。その1階の奥に、『Trattoria Invito』はあります。味のある手書きの黒板と、黄色やグリーンのポップな扉が見えれば、心躍る空間はすぐそこです。

 扉を開けると、可愛らしいピンク色の店内に気分が盛り上がります。カラフルなものが好きな長谷部シェフが、“お客様にうきうきしながら食事を楽しんでほしい”との思いで作り上げたそうです。以前に訪れたトラットリアで、ビタミンカラーのカラフルな家具に心惹かれ、自分のお店も明るくポップな雰囲気にしたい…と思うようになったのだとか。夜も照明を落としてムーディーにしたりせず、昼と同じ明るさで営業しているそうですよ。

見た目は地味でもきらりと光る郷土料理の味

 農業が盛んで、肉や野菜、豆を大胆に使った農家料理が特徴のトスカーナ地方。『Trattoria Invito』では、そんなトスカーナを中心としたイタリアの郷土料理が味わえます。現地のトラットリアで食べられるような素朴な味を目指しつつ、伏見で採れた地場野菜を使い、日本とイタリアのいいとこ取りの美味しさに仕上げています。

 同店が特に力を入れているのは、素材の持ち味を活かした肉料理です。“豚バラのロースト ポルケッタ 白いんげん豆のトマト煮添え”(1,500円)、“霧島さんろく豚のグリル”(2,100円)やその時々のおすすめで登場する“牛ランプのロースト モンタルチーノソース”(2,200円)など、シンプルな調理法で肉の旨味を引き出した料理が揃います。牛肉のステーキ“ビステッカ”(250g/2,900円 )は、現地のトラットリアでは最低1kgという圧倒的なボリュームで提供されるというから驚きです。

 「今は色鮮やかでスタイリッシュな料理が増えているけど、当店では見栄えは重視していません。全体的に見れば茶色くて地味だけど、噛めば噛むほどイタリアの風土が感じられるような味わい深さで勝負しています。」野菜一つの調理を取っても、くたくたになるまで煮込んだり、じっくりグリルして甘みを引き出したりと手を抜かない長谷部シェフ。写真映えする華やかさよりも、味わって初めて分かる料理の内面を大切にしています。

 料理を引き立てるトスカーナパンも、お店のオーブンで焼いた自家製です。トスカーナパンには塩が入っていないのが特徴です。“山岳地帯のため海から来る塩が貴重だったから”、“味の強いトスカーナの料理に合うように作ったから”など、その理由は諸説あるようですよ。

 また、甘酸っぱいりんごのお菓子“アップルストゥルーデル”など、甘いものもシェフの気まぐれで登場します!こちらもお楽しみに。

男性にも来やすいお店

 外観や内装からお皿1枚1枚まで可愛らしく、乙女心をくすぐられる『Trattoria Invito』ですが、意外にもお客様の年齢層は高め。飲み歩きの途中に立ち寄るお父さんや大人のカップル、ご夫婦が多いそうですよ。ミドル世代にも通いやすい温かい雰囲気は、認知度が高まるにつれてさらに幅広い世代に愛されていきそうです。

 「やっと夢を叶えたし、これからも自分のやりたいことをどんどん形にしていきたいですね。パスタやピザみたいに“イタリアン”と聞いてすぐ思い浮かぶものだけじゃない、イタリアの食堂にあるような気取らない料理を気軽に味わってほしいです。きっと、新しい発見がありますよ。」と長谷部シェフ。

 イタリアでは、料理を囲んでわいわい語りあうアットホームな食堂を“トラットリア”と呼びます。“Invito”=“招待”の名の通り、いつでも温かくおもてなししてくれる『Trattoria Invito』。肩の力を抜いて、食事を思い切り楽しんでみてはいかがでしょうか。

店舗名 Trattoria Invito(トラットリア インヴィート)
住所 京都府京都市伏見区御堂前町617-1 山京桃山ビル1 F
電話番号 075-612-1205
アクセス 京阪電鉄伏見桃山駅から徒歩5分
営業時間 【ランチ(※平日のみ)】12:00~14:00(LO13:30) 【ディナー】18:00~23:00(LO22:00)
定休日 不定休
ホームページ https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260601/26029683/
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