【宮城・多賀城】管理栄養士が作る一汁三菜ランチの『ヘルシーダイニングai-pono』で“食事の基本”を知る

※2024年11月現在こちらのお店は閉業しています。

みなさんは普段の食事について心がけていることはありますか？考え方は三者三様ですが、そもそも“食事の基本”とは何でしょうか。それを考えるためのヒントを見つけられるお店が、今回紹介する『ヘルシーダイニングai-pono（アイポノ）』です。

病院で管理栄養士として働いていた“栄養バランスのプロ”がオープンした同店。ランチには一汁三菜の定食が、ディナーにはお酒とともにからだに優しいおつまみがいただけます。2019年の開店早々注目を集めている『ai-pono』の魅力に迫りました。

管理栄養士がいるお店

『ヘルシーダイニングai-pono』は、JR仙石線・多賀城駅から徒歩10分ほどの場所で2019年1月に開店しました。オーナーの山城さんは、これまで管理栄養士として活躍しており、前職では病院で患者さんに対して栄養指導をおこなっていました。その経験の中で、一人ひとりにあった食事の量や栄養をもっと気軽に相談できる飲食店を作りたいという発想が生まれたのだといいます。

『ai-pono』は、山城オーナーの名前を捩った店名を探している中で見つけた言葉なのだとか。ハワイ語でaiは食べる、ponoは本質・原点との意味で、“食事の基本を振り返ってみませんか？”といった想いが込められているそうです。

一汁三菜ランチが人気

注目は“一汁三菜”のランチメニュー（1,000円税別）です。一汁三菜とは、ご飯に汁物が一つ、主菜と副菜のおかず３品を合わせた、日本伝統の献立のこと。栄養をバランスよく摂るためにも理想的な構成と言われています。

お店では、この一汁三菜を基に栄養計算した定食メニューを日替わりで提供しています。主菜を選べるランチのほかカレーなどの主食と主菜が一緒になったもののが毎日メニューに登場します。例えば、豚のミルフィーユカツに生姜焼き、白身魚の野菜あんかけ…、一見ボリューム満点な料理が並びますが、どれも副菜や汁物と合わせると食事全体の脂質やカロリーは理想的なメニューばかり。きちんと栄養バランスが計算されているので、完食しても食べすぎる心配はありません。

さらに、性別によって一日に必要な摂取カロリーも違うため、ご飯の量は男性と女性であらかじめ調整されている点も、他店にはない特徴です。

なお同店では、ランチのテイクアウトもおこなっています。お弁当は税別950円、おかずだけの購入も可能です。これからの季節、ピクニック用にお弁当を買うのも良さそうですよね。

こだわりは地場産食材

食材は可能な限り宮城県産にこだわっている同店。野菜は岩沼市の知人の農家から直接仕入れています。そしてお米は県産の“ひとめぼれ”と玄米“金のいぶき”を使用しています。このうち、“金のいぶき”は、東日本大震災直後の田んぼに植えられ、たくましく成長した玄米のブランド米で、その輝かしい見た目から名前が考えられました。通常の玄米よりも胚芽部分が３倍ほど大きく栄養価が高いそう。プチプチと楽しい食感の“金のいぶき”はお客様からも好評だといいます。

夜はお酒とai-pono流の肴

ディナーには、からだに優しい単品の料理とお酒を提供しています。夜限定の人気メニューが牛すじ煮です。とろとろになるまでしっかり煮込まれているのに、旨みやジューシー感はしっかり保ったまま。絶妙な食感と味わいの虜となること間違いなしですよ。
このほか、唐揚げや煮物、焼き魚などがあり、どれも糖質や塩分に気を配った調理方法で作られています。

“こういう食事でいいんだ”

「お店では、普段の食卓でも取り入れられる料理を提案しています。“頑張りすぎなくても、こういう食事でいいんだ”と感じていただけたら嬉しいですね。店名にあるように、お客様にとって“食事の原点”に振り返れる場所でありたいと思っています。」と山城オーナーは微笑みます。
今後は、個別での栄養相談やヘルシーな献立の料理教室を開催していきたいそうです。

みなさんもぜひ『ヘルシーダイニングai-pono（アイポノ）』へ足を運んでみてください。健康的な食事のヒントに出会えるはずですよ。