【大阪・堺】初芝駅から徒歩1分の出来立てパンやドーナッツが売りの『8 gram cafe』にいってきた

※現在は閉業しています（2019年12月）

　南海高野線の初芝駅から徒歩1分のビンテージガレージ風な外観。こちらが、3月1日にオープンした、手作りのドーナッツやパン、コーヒーを楽しめる『8 gram cafe』です。

手作りにこだわった店づくり

　取材を受けてくれたのは『8 gram cafe』オーナーである山本さん。20代の頃からカフェ関係なく、経営に興味があったそうです。『8 gram cafe』のメインメニューは、種類豊富なパンやドーナッツ。納得できる味になるまで試作を繰り返し、一から手作りしたこだわりメニューです。裏に工房を持っているので、お店で焼き立てパンや出来立てのドーナッツをいただけます。

　手作りなのは、メニューだけではありません。ニューヨークのブルックリン区をコンセプトにデザインされた内装も、出来る限り手作りにこだわっています。あたたかみのある黄色い電球を使ったり、年期の入った設備をあえて使うことによりレトロ感を演出。ブルックリンのカフェに来たかのような雰囲気を感じられます。スタッフみんなで力を合わせて店作りをしているそうで、オリジナリティの溢れる店内です。

おいしいものを提供したい

　「裏に工房もあるので、焼き立て・作り立てを提供できるのが売り」と山本オーナー。パンやドーナッツ以外にも、コーヒーも美味しいと思ったものだけを自信を持って提供しています。

　厳選した豆は主にゴッドマウンテン、南米のスイートイエローを焙煎して使用しています。ラテ用に仕入れている豆は、『レインフォレストアライアンス（RA）』という認証付きのもの。この認証マークのついたコーヒーは、購買によりコーヒー豆生産国の熱帯雨林の保護に貢献することに繋がるんだそう。オーナーこだわりのコーヒーがいただけます。

「福祉」がカフェ開業のきっかけに

　二十代の頃に福祉業界で務めた山本オーナーは、一旦退きはしたものの、友人に誘われ再度福祉業界へ。飲食店で働くことにより福祉も広めていきたいという想いから、カフェの開業に至りました。

　「しっかり賃金をお支払いして、障がいのある方に工房で働いてもらっています。始めたばかりなのでまだ数名しかいませんが、少しずつ技術を教えて訓練しています。能力は高くてもなかなか仕事への一歩が踏み出しにくいという人が、一年後、二年後に社会に出られるようになるためのステップになればいいなと思っています。」と話す山本オーナー。

　『8 gram cafe』オープンの裏側には、別会社で福祉事業を手掛けた山本オーナーの、障がいのある方たちの働ける環境を作りたいという想いがあったんですね。

　「ここ初芝辺りにはお店があまりなかったんですが、ゆっくり落ち着ける、おしゃれなカフェができたということで、年配の方々からも喜ばれることが多いんです。」と山本オーナー。
　ブルックリンの雰囲気と、手作りメニューを味わいに、ぜひ一度お立ち寄りください。