【東京・世田谷】コーヒーの楽しみ方が広がるお店『シュエット・トレファクチュール・ラボラトワール』

　世田谷線・宮の坂駅から徒歩３分の場所にあるのが、今回紹介するお店『chouette torréfacteur laboratoire（シュエット・トレファクチュール・ラボラトワール）』です。こちらのお店では、店内で焙煎したオリジナルのコーヒー豆を購入できるほか、淹れたてのコーヒーを楽しむことができます。真摯に豆と向き合っている高山オーナーが、一粒一粒丁寧に焙煎して出来上がる、最高の一杯を皆さんも是非ご堪能ください。

“素材を美味しく焼き上げる”

　『chouette torréfacteur laboratoire』は、オーナーの高山さんが今年４月に開店したお店です。店名は、フランス語で“梟焙煎研究所”という意味です。フランスで幸福の鳥とされているフクロウを用いるとともに、コーヒー豆の焙煎を研究し味への探究を絶やさないというオーナーの店づくりへの姿勢が現れている店名です。同店のテーマは“素材を美味しく焼き上げる”ことだそう。温度や湿度に敏感なコーヒー豆の状態に合わせて、焙煎の仕方もその都度調整しているこだわりようです。このテーマを実現するために“想いを熱で形にし、幸せを届ける”というコンセプトを掲げているのだとか。このコンセプトには、素材に対する思いや哲学を焙煎したコーヒー豆で表現して、お客様のもとへ届けて初めて意味をなすという高山オーナーの考えが込められています。

　同店は“研究所”であるため、店内にはロースターやオーブンなど、コーヒーの焙煎やコーヒーと合わせる料理に用いるための最高の設備を揃えているといいます。オープンキッチンのような感覚で、目の前で出来上がる焙煎の様子や調理の様子を五感で楽しむことができるのも同店の魅力の一つです。

ここでしか楽しめない一杯

　『chouette torréfacteur laboratoire』のコーヒー豆は、“低温焙煎”によって出来上がるそうです。コーヒー豆に与えるストレスを最小限に抑えることで、香りを逃さず、豆本来の個性や甘みを引き出すことができるのだといいます。世界各国のコーヒー豆の中から好みの味わいを相談しながら購入することができます。

　また、お店ではコーヒーのドリンクや相性のいいフードメニューなども楽しむことができます。シグネチャードリンクは“ドロップショット”だそうです。完全オリジナルのこのドリンクは、エスプレッソのような濃縮されたコーヒーで、甘酸っぱいコーヒー豆の素材本来の良さがダイレクトに味わえます。立体感のある味や香りを楽しめる、コーヒー好きにはたまらない一杯です。暑い日には、このドロップショットを炭酸水で割った“ドロップショットトニック”や、ドロップショットをミルクに入れた“ブラックトップ”も人気が高いそうです。

クオリティの高いフードメニュー

　フードメニューは“ホットドック”が人気だといいます。普通のものより太さが２倍ほどある食べ応えたっぷりの大ぶりなソーセージをブリオッシュベースのパンで挟んでいます。一口頬張るとソーセージから肉汁が溢れ出し、パンに染み込んで一体感の生まれる、クオリティの高いホットドックです。見た目も楽しめる粒状のマスタードも、食感が味わえるいいアクセントになっています。また、コーヒーには甘いものを合わせたいという方には、フィナンシェやスコーン、水まんじゅうなどもおすすめです。フードやドリンクのメニューは、季節に合わせて変更することもあるそうなので、店頭で確かめてみてくださいね。

コーヒーの楽しみ方を広げたい

　高山オーナーは、もともとフレンチのシェフだったという珍しい経歴をお持ちです。ご自身が体調を崩されたことから、一時は他業種への転職も脳裏によぎったそうです。
　「レストランでの仕事はどうしても夜型の生活になってしまうのですが、朝早くから営業できるコーヒーショップは自分の体調にも負担をかけず続けることができると思いました。日本ではコーヒーを学ぶ入口が狭いですが、これまでの時間を取り戻すようにバリスタとして懸命に働いたり、焙煎についても実際に焙煎機に触れながら徹底的に勉強しました。これからも焙煎を研究して、お客様にとってコーヒーの楽しみ方の幅を広げていけるようにお手伝いしたいです。」と話してくださいました。

　『chouette torréfacteur laboratoire』では、オンラインでもコーヒー豆を購入することができます。美味しいコーヒーが飲みたくなったら店頭へ、足を運ぶのが難しい方はオンラインで。自分にあった方法で同店のこだわりの一杯を楽しんでみてくださいね。