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【沖縄・那覇】泡盛で仕込んだカレーに、ぶくぶく珈琲!?『カフェ 沖縄式』のユニークなメニューに沖縄の魅力を再発見!

 ゆいレール・県庁前駅から徒歩9分。松山公園の近くに、平成11年から愛され続けているカフェがあります。
 『カフェ 沖縄式』は、独自のレシピで作られるカレーや自家焙煎の珈琲を通して、沖縄の魅力に気づかせてくれるお店。泡盛を使って仕込む”古酒カレー”や、黒豆や大豆をブレンドした”ぶくぶく珈琲”など、ご当地ならではのユニークなメニューが揃います。自分たちが考える沖縄の魅力を、どのように発信していくか。そのテーマを追い続ける、代表の島尻さんにお話をうかがいました。

ここでしか飲めない、納得のいく珈琲を

 首里で珈琲豆の焙煎をしていた島尻さんが最初にオープンしたのは、国際通りにある喫茶店『琉球珈琲館』でした。これからご紹介する『カフェ 沖縄式』は、「豆の焙煎と飲食店を一本化しよう」というひらめきから生まれた姉妹店です。
 そもそもなぜ、珈琲に関わる仕事を選んだのか。インタビュアーが質問を投げかけると、島尻さんはにこやかにこう話してくれました。
 「珈琲が大好きで、いろいろなお店で飲んでいたんですよ。でも、自分が納得できる味を提供しているお店がなくて…。じゃあ、自分で作っちゃおう!と思ったんです(笑)。」

 「ひと昔前なら、専門店に足を運んで、好きな銘柄の豆を買うのが一般的な楽しみ方でした。でも今は、カフェチェーンがたくさんお店を出しているでしょう。お店に行けば手軽に本格的な珈琲が飲めるようになって、わざわざ豆を買う人が減ってきたんですよ。」
 豆から淹れる家庭が減った今だからこそ、銘柄ではなく、“ここでしか飲めない味”にこだわりたい…。そんな考えのもと、沖縄らしい珈琲の淹れ方を守り続けています。

沖縄の工芸に囲まれながら過ごす安らぎの空間

 『カフェ 沖縄式』は、そこに流れるゆったりとした時間や空間もまた、訪れる人の心をつかんでいます。こげ茶を基調にした店内は、珈琲色のフィルターをかけたように懐かしい雰囲気。静かに流れるジャズに耳を傾けながら、時間を忘れてくつろげます。琉球松の大木をカットしたこちらのテーブルは、県内の木工芸家の作品なのだそうですよ。

 沖縄の焼き物“やちむん”は、ぽってりとした質感と、ダイナミックな絵付けが特徴です。料理の提供にも使われているので、器も含めて味わってみてください。店内にあるやちむんは、購入も可能とのこと。お気に入りの一枚を探してみるのも楽しいですね。

個性的なメニューの中に見つけた沖縄の魅力

 それでは、『カフェ 沖縄式』オリジナルの珈琲やカレーの魅力に迫っていきましょう。


▲ぶくぶく珈琲(540円)

 お店の一押しは、沖縄の優しさや大らかさ、ユーモアを表現したという”ぶくぶく珈琲”。沖縄の名物”ぶくぶく茶”をモチーフに、大豆や黒豆、ゴーヤー、ウコンなどをブレンドした飲みやすい珈琲です。たくさんの素材を使うことで、一杯の珈琲の中に、沖縄独特のチャンプルー文化(いろいろなものを混ぜる文化)を込めているのだとか。珈琲が苦手な方にも、ぜひ試してほしい一杯です。
 素朴な珈琲が好きな方には、”トロ珈琲(540円)”がおすすめ。フィルターを使わずに抽出しているので、より深い味わいと香りが楽しめます。今までにない大人の珈琲をお楽しみください。


▲古酒カレー(1,000円)

 珈琲のおともといえば、カレーライス。喫茶店では定番の組み合わせですよね。同店のカレーは、仕込みに泡盛が使われています。泡盛が時間をかけて熟成するのと同じように、スパイスも、泡盛で練り込んで寝かせることでまろやかな味わいになるのです。とろみ付けには小麦粉ではなく、玉ねぎやトマトが使われています。野菜の旨味が溶けこんだ、厚みのある味が楽しめますよ。
 定番メニューの”古酒(くーすー)カレー”は、ゴロリとトッピングされた三枚肉がうれしい、大満足のひと皿です。島豚・あぐーの赤身を使った”あぐーカレー(1,300円)”も、沖縄ならではのメニューですね。旨味たっぷりのあぐー豚は、一般的に販売されているものよりもコレステロールが少なく、ビタミンB1が豊富に含まれています。


▲海人カレー(1,300円)

 女性に人気の”海人カレー”は、港の市場”泊いゆまち”直送のまぐろと、ぷりぷりの海老がたっぷり。なんとこちら、物産展で賞に輝いた、市長の折り紙つきのカレーなのだとか。ぜひ、そのおいしさを確かめてみてください。
 そして”シークワーサーチーズケーキ”や”紅芋モンブラン”など、食後のデザートまで抜かりなく沖縄テイスト。目で、香りで、舌で沖縄を感じられる、至れり尽くせりのラインナップです。

 自分たちが考える沖縄を、珈琲やカレー、お店全体を通してどう発信していくか。島尻さんは、それを常に考えています。
 「沖縄の食材を使っているから沖縄らしいでしょ?ということではないんです。ソーキそばとかゴーヤチャンプルーとか、よく知られた料理じゃなくて。素材、見た目、レシピ…そういうものを沖縄ならではの形にして、新しい視点から発信していきたいですね。」
 このお店でしか味わない珈琲やカレーの味に、お客さまが新たな沖縄の魅力を見出してくれたら…。そんな想いで、お店づくりに励んでいるそうです。

身近すぎて気付かない地元のよさを、沖縄の人にも

 最近では観光客の来店が増えたけれど、地元にお住まいの方にも変わらず愛されている『カフェ 沖縄式』。でも、地元に住んでいるからこそ身近すぎて、沖縄の魅力に気付いていない方も多いのだといいます。

 「地元のお客さまに、“こんな形の沖縄があったんだね!”とか“他県の人を連れてきたら、絶対喜ばれるよね!”なんて言ってもらえるのが、すごくうれしいです。」と島尻さん。20年近くお店を続ける中で、時代とともにお客さまの好みが変化するのを感じているとのこと。新しいものを取り入れながらも定番を守って、いろいろな形の沖縄の味を届けていきたいと話してくださいました。

 オリジナルの珈琲やカレーを通して、新しい沖縄の魅力に気づかせてくれる『カフェ 沖縄式』。那覇に来たら一度は訪れたい、素敵なお店です。

店舗名 カフェ 沖縄式
住所 沖縄県那覇市久米2-31-11
電話番号 098-860-6700
アクセス ゆいレール県庁前駅から徒歩9分
営業時間 11:00~22:30(L.O 22:00)
定休日 不定休
ホームページ http://buku.jp/index.html