【山梨・河口湖】この“ほうとう”の旨きこと、名将の如し！『ほうとう蔵 歩成（ふなり）河口湖店』のこだわり抜いた極上の味にお手上げ

　夏のお出かけを計画中の皆さん、美しい富士山と名将・武田信玄で知られる山梨を訪れるのはいかがでしょうか？足を伸ばしてでもいただきたい絶品の“ほうとう”を提供している『ほうとう蔵 歩成 河口湖店』をご紹介します。
　同店の“黄金ほうとう”は、ほうとうの味を競う大会でグランプリに輝いたことのある、自他ともに認める極上の味です。この料理のために、野菜を自家栽培する農園を作ってしまうほどの“こだわり”が詰まっている『ほうとう蔵 歩成』の味の秘密に迫ります。

人気のほうとう店が富士の麓へ

　『ほうとう蔵 歩成（ふなり）』は、山梨県内に３店舗を構えるほうとうの専門店です。1979年創業の『歩成』は、定食やラーメンなどを提供する地域の食堂として長年愛されてきました。店名の『歩成』とは、将棋の“歩”の駒が由来となっています。この駒が１歩１歩前に進み、やがて敵陣に入ると“金”と同じ“と”の強い駒に生まれ変わるように、“大きな存在となることを目指して地道に進んでいこう”との思いが込められています。同店では、山梨県民にとって馴染み深い“ほうとう”を通して、山梨の魅力を県外の方にも伝えようと専門店を開くことにしたそうです。

　今回紹介する河口湖店は、2017年８月にオープンした新店舗。美しい富士山が眺められる人気の観光地・河口湖エリアに初出店しました。
　和モダンな雰囲気が漂う蔵造りのこちらの店舗は、外観や内装にも細やかなデザインが施されています。蔵に入る特別感に心踊らせながら足を踏み入れると、入り口のイメージは一転し、広々とした開放的な空間が広がります。緩やかなスロープの目線の先には、圧倒的な存在感を放つ富士の山を眺むことも。富士登山を錯覚してしまうニクい演出ですね。席に着くまでの間も非日常感を味わえ、料理への期待も高まります。

こだわり抜いた“黄金ほうとう”

　看板メニューは“黄金ほうとう”です。こちらは、ほうとうの味を競う大会・昇仙峡ほうとう味比べ真剣勝負で、３年連続でグランプリに輝いた、自慢の一杯です。白味噌・赤味噌にかぼちゃペーストが入った“黄金色”のスープと優勝を“金メダル”にかけて、この名称にしたそうです。
　もともと、ほうとうは山梨の各家庭で親しまれてきた郷土料理。提供するなら“とことんこだわった最高のほうとうを”と、お店では厳選した食材を使用しています。かぼちゃペーストが入った特製味噌に合わせる“だし”は、京都のだし専門店と共同で創り出した、オリジナルもの。無添加で自然な味わいが好評です。そして、特製味噌とだしに加える最後の一手は、なんと“あわびの肝”のペースト。実はアワビの煮貝は山梨の名産品で、武田信玄が好んで食べたとの言い伝えもあるのだとか。

ほうとう専用の自社農園も

　鍋に入れる野菜は、地元や名産地で採れた新鮮なものを選んでいます。特に夏の時期は、ほうとうのために丹精込めて育てられた自社農園“歩成ファーム”で採れた野菜を使用しているとのこと。ワインも有名な山梨の農業技術を応用した葡萄棚で栽培する“空中かぼちゃ”もその一つ。高いところに実がなることで日がよく当たり、甘みが強いのが特徴だそうです。
　これらの厳選食材と独特のモチモチ食感の麺を煮込めば、“黄金ほうとう”の出来上がり。豊富な食材の鮮やかな色合いと優しい味噌の香りが食欲をそそります。こだわり尽くされた至極の味わいは是非ご自身で味わってくださいね。

“夢の海外に向け、地道に一歩ずつ”

　今回お話を伺った店長の伊藤さんは「全てが大変でしたが、がむしゃらに走り続けて、やっといろんなことがスムーズにすすめられるようになってきました。」と、これまでの忙しい日々を振り返ります。オープニングスタッフの募集に始まり、人材教育、シフト作りなど、伊藤店長の目の前に次から次へとタスクが積み重なっていたそうです。200席もの広い店内を適度なスタッフで運営する大変さを身にしみて感じたそうです。そんな中でも、ほうとうの味に感動して県外から何度も訪れてくれる常連さん達の「また来るね」の声に励まされ、伊藤店長ご自身もスタッフの皆さんもステップアップしてきたのだと教えてくれました。

　「お客様からは“東京にも出店して欲しい”との嬉しい要望もいただいています。栄養バランスも味もいい“ほうとう”をより多くの人々に知ってもらうため、ゆくゆくはアメリカ・NYなど海外への進出も夢にみているんですよ。まずは、ここ河口湖店を長く愛されるようにすることが大事だと思っています！」と伊藤さん。
　お店では、鳥もつ煮や馬刺しなどほうとう以外の郷土料理も充実しています。富士山を眺めながら極上のほうとうを堪能できる『ほうとう蔵 歩成 河口湖店』。この夏、ご家族やご友人と訪れてみてはいかがでしょうか。