【愛知・名古屋】80年以上続く和菓子の名店『栗菓匠 和泉』 3代目が生み出した栗の銘菓が話題に

 名古屋千種区で80年以上地域に愛されてきた和菓子の名店が、今回紹介する『栗菓匠 和泉』です。

 現在お店を営んでいる3代目は、栗の名産地で修業をした経験のある“栗菓子”を得意とする職人です。中でも、代表銘菓の“栗きんとん巻き”は、その年々によって異なる素材の出来を見極めて作り上げる、3代目の最高傑作です。

 季節の限定商品を通して、四季折々の日本のおいしさを伝えてくれる『栗菓匠 和泉』の和菓子の魅力とこだわりに迫りました。

地域で親しまれてきた和菓子店

 東山線と桜通線の乗り入れる今池駅から徒歩5分ほどの場所にあるのが、『栗菓匠 和泉(くりかしょう いずみ)』です。こちらは、1935年に創業して以来、80年以上続く和菓子店です。かつては『和泉製菓本舗』の名称で親しまれていましたが、代替わりの際に3代目が自分の得意とする“栗”を看板商品にしたいと、店名を変更したそうです。

 3代目・伊藤 幸彦さんは、幼い頃から和菓子職人であったお祖父さまやお父さまの背中をみて育ち、ご自身も自然と和菓子の道を志すようになったといいます。やがて、栗で有名な岐阜県内にある和菓子店での5年間の修業を経て、本格的に和菓子職人に。お店を引き継いだのちには、若い方からご年配の方まで幅広いお客さまに親しんでもらえる和菓子店を目指して日々和菓子作りに奮闘しています。

餡子から“手作り”がこだわり

 伊藤店主が和菓子作りで大切にしているのは、“手作り”です。餅や生地はもちろん、餡子を炊くところから全ての工程を自分たちの手でおこなっています。さらに、余計な添加物を加えていない同店の和菓子は、鮮度が命。その日に販売する分はその日の早朝から作るため、まだ日が昇る前の4時や5時から作業するのは、お店にとって当たり前の日課だといいます。

 和菓子といえば甘いイメージが強いですが、『和泉』の和菓子は砂糖が控えめ。食べ終わった後も嫌な甘みが口に残らず、スッキリといただくことができますよ。

“栗きんとん巻き”人気の秘訣とは

 看板商品は、“栗きんとん巻き”です。栗菓子を得意とする3代目が考案したこの銘菓は、栗の出回る秋限定の商品。栗きんとんを小麦粉ベースの薄皮で包んでいて、栗の香りとほのかな甘みが生地との相性も良く、老若男女に愛される味わいです。

 栗きんとん巻きには、熊本県産の栗を使用しています。毎年熊本県内の数カ所の産地から栗を取り寄せて、状態を見ながらどの栗を仕入れるか決めているほどのこだわりようです。栗はその年によって水分量や糖度などが違うため、栗を炊く時間は砂糖の配合などを調整しているそうです。毎年販売されるのを楽しみにしている常連さんも多い“栗きんとん巻き”。その人気の裏には職人の技術とこだわりが隠されているのですね。

季節を感じる和菓子の数々

 「和菓子の魅力は、日本の四季を感じさせてくれるところです。」と話す伊藤店主。お店では、季節に合わせて限定の商品を提供しています。例えば、春には“いちご大福”が店頭に並びます。同店のいちご大福は、こし餡・つぶ餡・白餡・生チョコ・フルーツ大福と5種類を用意。いちごに加えて生クリームにバナナ、餡子が入ったフルーツ大福は、和洋折衷の味わいが若い方にも人気なのだとか。豊富な商品ラインナップから好きな味わいが選べるのがうれしいですよね。

 ほかにも、夏にはみかんが丸ごと一つ入った“みかん大福”や、秋には“栗きんとん大福”といった変わり種が登場します。季節ごとに新しい味わいに出会えるため、来店するのが楽しくなります。

夢は“何百年も続く老舗”

 今後の夢は、“何百年と続いていく和菓子の老舗にすること”だといいます。引き続き、手作りにこだわって、お客さまに喜んでもらえる店づくりを目指したいと伊藤店主は微笑みます。

 なお、『栗菓匠 和泉』の和菓子は、地域の総合スーパーや直売所でも販売しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

 “栗きんとん巻き”とはじめとした四季折々の美味しさを届けてくれる『栗菓匠 和泉』へ、みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか。

店舗名 栗菓匠 和泉
住所 〒464-0075 名古屋市千種区内山2ー8ー29
電話番号 052-731-6335
アクセス 今池駅から徒歩5分
営業時間 8:30〜19:00
定休日 火曜日
ホームページ https://tabelog.com/aichi/A2301/A230106/23033102/
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