【沖縄・読谷村】『ぽーぽーとコーヒーの店 はっち』であじわう伝統の焼き菓子
今回ご紹介するのは、うつくしい海や自然、やちむん(陶器)で有名な沖縄・読谷村にあるお店『ぽーぽーとコーヒーの店 はっち』。
居心地の良い空間と沖縄の伝統焼き菓子“ぽーぽー”を提供しています。学生からご年配、観光で訪れたお客さまでにぎわう人気のお店です。
オーナーの比嘉さんからお話をうかがいました。
第二の人生として開店へ
『ぽーぽーとコーヒーの店 はっち』は、比嘉さんが60歳をむかえたときに、第二の人生としてオープンしたお店です。
ぽーぽーとは、沖縄の伝統的な焼き菓子のこと。実は比嘉さん、開店当初はぽーぽーを作ったことが無かったそうです。ただ、昔にお母さまが作ったぽーぽーがとてもおいしかったという記憶がありました。
「お母さんがおいしく作れていたのだから、娘である私もきっとおいしく作れるはず!」その思いと周りの後押しもあって、同店のオープンを決意したのだそうです。
お店のコンセプトは“家族”
あたたかい雰囲気の店内には、カウンター席のほかテーブル席も用意されています。
なんとこちらのカウンターはご親族のお手製なのだとか。
「お店に訪れたお客さまがまるで家族のように、たのしく明るく過ごせるような、そんなお店を目指しています。」と比嘉さん。その言葉の通り、同店にはやわらかな空気が流れています。
訪れるのは地元に住んでいるちいさな子どもからご年配の方、観光で読谷村を訪れたお客さまなどさまざま。最近では、アジアから訪日したお客さまも多いのだとか。
母から引き継いだ自慢のぽーぽー
沖縄ならではの焼き菓子として、ちんすこうやサーターアンダギーと並ぶほど有名なぽーぽー。作り方はいたってシンプルです。薄く焼いた小麦粉に、アンダンス―と呼ばれる沖縄の味噌を巻きこみます。家庭では子どものおやつとして作られることが多いのだとか。クレープをイメージすると、わかりやすいですね。
昔は子供の成長を祈って作られていたそうですが、現在は沖縄だけではなく、本島の居酒屋で見かけることも。小腹が空いた時にもピッタリです。
「ぽーぽーには、それぞれの家庭の味があります。母から引き継いだこのぽーぽーでおいしいと言ってもらえたらうれしいですね。」と比嘉さん。
開店当初は、家庭それぞれのぽーぽーがあるので、おいしいと言ってもらえるか自信がなかったそうです。今はお客さまに「ここのぽーぽーじゃないと物足りないんだよね!」と言ってくださることも多く、それが自信につながっているのだと話してくれました。
また、ぽーぽー以外では、そうめん(350円)をつかった料理が一押しとのこと。
「この値段でこんなにおいしいそうめんはあまりないですよ!シンプルだからこそ、味が引き立っているんです。」
まだまだお客さまの認知度は低いそうですが、ぜひ知ってもらいたい一品なのだそうです。
3世代で引き継ぐ味
「年齢も年齢なので、私が既に引退して、お店を閉めていると思っているお客さまもいるみたいです!『はっち』はまだまだ頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」と比嘉さん。今後はよりお客さまがお店に入りやすい環境づくりをしていきたいそうです。
将来的には、娘さんが引き継ぐことも決まっているそう。比嘉さんが元気なうちは、全力でお店を盛り上げて行くのだと教えてくれました。
定休日は毎週日曜と木曜。ですが、事前に注文をいただければ、定休日でも対応が可能とのこと。気になる方は、電話でお問い合わせをしてみてくださいね。
地元住民だけでなく、海外からの旅行客まで訪れる『ぽーぽーとコーヒーの店 はっち』。比嘉さん、そして沖縄の魅力がたっぷりと味わえます。ぜひ一度訪れてみてください。あたたかい笑顔と優しさを感じることができますよ。
店舗名 | ぽーぽーとコーヒーの店 はっち |
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住所 | 沖縄県読谷村字楚辺2049 |
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電話番号 | 098-956-1123 |
アクセス | 那覇空港から車で約70分 |
営業時間 | 12:00~19:00 |
定休日 | 毎週日曜日、木曜日 |