※閉店※【福岡・野芥】朝獲れ鮮魚と全国各地の地酒をいただく『酒菜や 海音』ライブ感満載の調理風景を楽しんで

今回紹介するのは、福岡市の早良街道沿いにある『酒菜や 海音（さかなや かいと）』です。大人の隠れ家のようなさりげない高級感のある入り口をくぐると、気さくな店主の松岡さんがお出迎えしてくれます。そんな松岡さんの料理へのこだわりをお聞きしました。

ついに独立を果たす

松岡さんは、高校を卒業してからずっと料理人として飲食の道を歩んできました。業界に身を置いた時から独立を目標として進んできたと振り返ります。三人のお子さんを育てながら料理人としての腕を磨き、その中でも海鮮系を得意としていたそうです。

店名の由来にもなった末っ子のお子さんが高校生となり落ち着いた頃、そろそろ独立への機が熟してきたと感じた松岡さん。念願かなって2018年4月20日に『酒菜や 海音』をオープンする運びとなったのです。

独立したことで、苦労したことを伺いました。
「勤めていた時は、自分は手が回らなくても誰かに頼むことができていたが、今は最初から最後まで全てひとり。仕込みから調理、提供から片付けまでをひとりでやる必要があるので、それがこんなに大変だとは思いませんでした。ただ、それが原因でお客さまをお待たせするわけにはいきません。もっと効率的にお客さまの元へ料理を届ける仕組みを、日々考えています。」

ワクワクする！ライブ感満載の調理風景

『酒菜や 海音』は、和テイストの渋さと落ち着きのある店内が広がっています。まさに大人の隠れ家という雰囲気で、いつまでも過ごしていられるような温かみがあります。
店内で最も目を引くのはカウンター席。カウンター席からは、フルオープンの厨房を見ることができるのです。料理中の手仕事を見られるカウンター席は特等席ですね。

「なかなか料理人の手元を見る機会ってないと思うのですが、当店では料理が出来上がっていく工程を間近で見ることができます。中には“料理を作る姿を見ているのが楽しい”と、私が調理している姿を肴にお酒を飲むお客さままでいますよ。」と松岡さんは笑いながら話します。

厳選海鮮や鍋コースで大満足

松岡さんの得意分野でもある海鮮料理が自慢の『酒菜や 海音』。自ら朝市に足を向ける日も多く、自分の目で厳選した海の幸を仕入れています。朝獲れの鮮魚はメニューが日々変わり、その日ごとにおいしいものをいただけますよ。「今日はどんな鮮魚があるかな？」とお店に行くまでワクワクしますね。

ほかの一品料理では、お酒との相性バツグンな炙り豚足、熊本県産の馬刺しが人気です。
宴会には、飲み放題がついた鍋料理のコースがおすすめ！鶏ガラとかつおベースの和風出汁のもつ鍋コースは3,500円、鶏ガラを長時間煮込んだコラーゲンが豊富な鶏の水炊きコースは4,000円、ねぎたっぷりのつけダレでいただく黒豚しゃぶしゃぶコースは4,500円です。

全国各地の地酒をご用意！

こだわりの料理と合わせるのは日本酒がおすすめ。日本各地の地酒を15種類以上も取り揃えています。福岡にいながら、日本の北から南までの銘酒を楽しむことができますよ。また、日本酒と相性のいいおつまみを探すのも楽しそうですね。

日本酒好きなお客さまからの口コミが広がって「いろいろな日本酒が飲めると聞いて来てみた」と来店してくれるお客さまも多いのだとか。置く銘柄は時期によって変更します。その年、その時期の一番おいしい日本酒を味わってくださいね。

日々学びながら味を磨く

インタビューの最後にうれしかったことをお聞きすると、お客さまとのエピソードをお話してくれました。
「日々、お客さまに学ばせてもらっています。“今日はいつもと味が違うよ”と指摘を受けたら、その日の終わりにもう一度作ってみて味を確かめます。また、ひとりでやっているので忙しくなるとどうしてもアタフタしてしまうのですが、“もう少し落ち着きな”と声をかけてもらうと、一旦落ち着きを取り戻すことができます。お客さまと良い関係で付き合わせていただいているからこそ、自分で気づかないことを気づかせてくれて嬉しく思っています。」

店主とお客さまのほどよい距離感で、ゆったりとした気分で料理やお酒を味わえる『酒菜や 海音』。日々、味を磨き上げている松岡さんのこだわりの料理を味わいに行ってはいかがでしょうか。