【徳島・鳴門】親子2代で守る“丸亀の味” 『さぬき手打ちうどん丸亀』の食材と手打ちにこだわった一杯に惚れ惚れ
徳島ラーメン、たらいうどん、祖谷そば…有名なご当地麺も多い徳島で、40年近く愛されてきた『さぬき手打ちうどん丸亀』をご存知ですか?
厳選した“上質な食材と手打ち”にこだわり、うどんを作り続けている同店。さぬきうどんならではの強いコシと風味豊かな出汁を求めて、連日多くのお客さまが足を運んでいます。麺好きな徳島県民の認める味の秘訣や人気のメニューを取材しました。
丸亀出身の店主が営む老舗
今回紹介する『さぬき手打ちうどん丸亀』は、1979年6月に開店して以来、地域の方に親しまれている、さぬきうどんの専門店です。
香川県丸亀市出身の初代店主は、もともと製麺所で生まれ育った、“うどん”と縁の深い人生を歩んできた方です。
物心ついた時には製麺の仕事を見て育ち、一度は違う業種へと就職しましたが、親族のうどん店を手伝ったことを機に、飲食業の面白さに目覚めて同店を出店すると決意。開店当初は繁華街で空きのあったテナントに暖簾を掲げていましたが、1985年に現在の場所へと移転しました。
その後、初代の意志を継ぎ、息子さんである2代目がお店を背負って立ちました。開店から約40年、現在では初代と2代目がともに厨房に立ちながら、伝統の味を作り続けています。
同店が提供しているのは、さぬきうどん。実は鳴門では麺がとても柔らかい“鳴門うどん”の文化が独自に発展してきており、コシが強く歯ごたえのある“さぬきうどん”は、当初はとても珍しく市内にも専門店は数えるほどしかなかったといいます。
こだわりは“食材”と“手打ち”
うどんの原料となる、塩と水、そして粉には徹底して上質な材料を選ぶのが、『丸亀』のこだわりです。特に、水はマグネシウムやカルシウムの含有量の少ない“軟水”に決めています。クセのなく、食材に浸透しやすい軟水は、うどんの麺を作るのに適しているのだとか。さらに出汁にも軟水を用いて、昆布や節から出る旨味を際立たせているそうです。
もう一つ、お店で大切にしているのが、“手打ち”です。以前は機械で製麺していましたが、手打ちに変えたところスタッフから「味が全然違う」との意見が出たため、それ以降は手打ちで統一しているといいます。手で生地を練っていく作業は、技術も労力も必要となりますが、「美味しさのために手を抜かないのが心情だ」と店主は語ります。
こうして、選び抜かれた食材を手打ちすることで、コシが強く喉越しのよい極上の麺が完成するのです。
豊富なうどんメニューに舌鼓
麺本来の美味しさを味わいたい方には、釜揚げうどん(540円)がオススメです。こちらは、茹で上げ直後の麺の弾力や風味をダイレクトに感じられる一品です。「来店したら一度は食べていただきたい」と店主も自信を覗かせる定番の釜揚げは、絶対に食べる価値ありですよ。
また、常連さんから好評なのが、焼きうどん(980円)です。同店の焼うどんは、八宝菜風のあんかけがかかった独特のスタイル。トロッとした温かい餡が、寒い時期には特に注文数の増える人気の理由です。野菜もお肉も一緒に食べられるバランスのいいメニューは老若男女から支持されています。
このほか、うどんに天ぷらや唐揚げがついた定食や、季節限定品など、豊富なメニューが揃います。
徳島で好まれる“さぬきうどん”へ
香川県出身の店主は、徳島と香川のうどん文化の違いに面白さを感じているそうです。
「香川では、温度はぬるく味も薄めのうどんが多いんです。お客さまは飲み込むように食べてさっと帰っていくので、食べやすくしているのでしょうね。一方で徳島の方はしっかり座ってご飯やおかずと一緒に食事を楽しまれる方が多い。ですから、出汁の味つけなども徳島の皆さんに好んでもらえるように工夫しています。」
シンプルな料理だからこそ手を抜かず、一杯一杯丁寧に作りあげる『さぬき手打ちうどん丸亀』のうどん。40年もの間地域の方に愛されてきた自慢の味を、皆さんも食べてみてくださいね。
店舗名 | さぬき手打ちうどん丸亀 |
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住所 | 〒772-0001 徳島県鳴門市撫養町黒崎字松島372 |
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電話番号 | 088-685-7344 |
アクセス | 鳴門ICまたは鳴門北ICより15分 |
営業時間 | 11:00〜20:30 |
定休日 | 毎週木曜日 |
ホームページ | https://55web.jp/marugame/ |
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