【東京・大山】『泉(せん)』には40種類もの隠れた名酒がズラリ!焼き鳥と旬の魚で乾杯!
東武東上線・大山駅の南口に、霧島鶏を使った焼き鳥や新鮮な旬魚が味わえる居酒屋『泉(せん)』があります。
お店の注目ポイントは、あえて有名どころを避け、ほかのお店ではなかなか飲めない日本酒を揃えていること。瓶が空けば新たな銘柄に入れ替わるので、何度通っても飽きません。
選りすぐりの日本酒の肴には、お店自慢のつくねが人気です。口の中にジュワッと広がる肉汁は、ハンバーグさながら。今までのつくねの概念を覆すジューシーさです。
お店づくりへの情熱とのれん分け
『泉』がオープンしたのは十数年前のこと。オーナーの松尾さんはもともと、同店の運営会社に勤め、姉妹店で働いていたそうです。
その後、2018年5月にお店を会社から買い取り、独立。のれん分けの形で『泉』の新オーナーとなりました。
「前から、いつか独立したいな、と思っていました。飲食店って自由がきくし、自分のやりたいようにお店づくりができる仕事ですよね。だから、僕の考える『泉』をつくってみたくて。“お店を会社から切り離して、僕に任せてもらえませんか?”ってお願いしました。まぁ、いきなり“ハイ、どうぞ!”とはならなかったんですけどね(笑)。」
元のオーナーは、「経営が潤うのであれば、君の好きなようにやっていいよ」と松尾さんの背中を押しました。お客さまの満足度を上げるためなら、どんなことにもチャレンジしてほしい。そんな気持ちで見守ってくれたそうです。
大切なのは“人”
木のぬくもりが感じられる店内には、カウンター、テーブル、掘りごたつの座敷が用意されています。
貸切は10名からOKとのことで、結婚式の2次会や同窓会にもおすすめです。
10年以上営業を続けてきたため、お店にはある程度年季が入っていたのだとか。店内をきれいに整えること、そして自身の再出発の意味を込め、松尾さんは自ら改装に着手しました。家具職人のもとで働いた経験や、カーモデラーの経験を活かし、たちまちお店を生まれ変わらせたそうですよ。
「のれん分けをさせてもらえたのは、“姉妹店をいくつも立て直してきた松尾だったら…”って、オーナーが僕の力を見込んでくれたからなんですよね。」
そう話す松尾さんが店舗運営をするうえでもっとも力を入れたのが、スタッフ教育です。
「スタッフが褒められたときって、自分が褒められたときよりもうれしいですね。お店とスタッフを好きになってくれて、繰り返し足を運んでくれるお客さまもいます。幸せですね。」
同店では、お客さまの要望がない限り、テレビはつけません。心を込めて提供する料理や、お連れさまやスタッフとのコミュニケーションを楽しんでもらうための計らいです。
小さな居酒屋に逸品と名酒あり
同店では、常時40種類近くの日本酒が楽しめます。瓶が空きしだいほかの銘柄に変わるので、お気に入りの一本を飲み逃さないようにしたいですね。
「入れ替えが多いから、メニューは週に2、3回刷りなおしてます。ひと月もすれば、棚にあるお酒はガラッと変わりますよ。」
仕入れるときのこだわりは、あえて有名な銘柄を避けること。各酒蔵のヒット商品ではなく、あまり出回らないマイナーなお酒を選んでいます。
「どの居酒屋にもあるようなお酒は置きたくなくて、わざとハズしてます。蔵から直接仕入れるものもあるし、ほかのお店ではなかなか飲めないお酒ばかりですよ。値段が高くなくて種類も多いから、毎回違うお酒を飲めるのがうちの強みです。」
ツウな日本酒があれば、おいしい肴が欲しくなりますね。『泉』の自慢の焼き鳥には宮崎の霧島鶏が使われており、柔らかくて臭みがありません。ハーブを配合した飼料ときれいな地下水で育った、健康な鶏ならではのおいしさです。
▲ささみ(200円)
わさび、明太子から選べるささみとトロレバー(200円)は、どちらもレアで提供します。ぷりぷりした弾力と、口の中でとろける食感がたまりません。
ゴロッと大きい生つくね(250円)は、お店の自信作。ハンバーグのように丸めて串打ちされています。
「よくある棒状だと、焼いてるときに脂が落ちちゃうんです。肉汁を最大限に閉じ込めるには、この形がいいんですよ。」と松尾さん。
もちろん、ハンバーグに似ているのは見た目だけにあらず。割った瞬間にジュワッとあふれ出す肉汁に、感動すること間違いありません!
魚は島根、岡山、石川などの漁師から直接仕入れており、獲れたての新鮮な状態でお店に届けられます。お刺身はもちろん、煮物や焼物など、さまざまな調理法で楽しめます。どれもお酒が進みますよ。
ほかにも紹介しきれないほどメニューがありますが、この続きはお店にて。お気に入りの一品を見つけに通うのも楽しいですね。
▲ガッコチーズロール(580円)
来れば分かる!とっておきの店へ
▲山わさびめし(500円)
いい食材を仕入れて、舌をうならせる料理が作れても、それを提供する“人”が育たなければ次のステージは見えてこない。それが、松尾さんの考えです。
「うまいと評判のお店でも、自分もうまいと思うとは限りませんよね。そうすると、大切なのは料理のうまさだけじゃないんです。お店の雰囲気とか、居心地のよさとか。それを創りだす“人”が命なんだと、僕は思います。」
▲クリームチーズ最中(380円)
「日本酒が推しだなんて言ったけど、特にこだわっているものがあるかって言われたら“うーん?”って感じなんですよ、実は(笑)。とにかくフラッと寄って、お店の雰囲気を感じてみてください。きっと気に入っていただけると思いますよ。」
気さくで柔軟に対応できるスタッフばかりなので、こっそり裏メニューを教えてもらったり、何気ないことをおしゃべりしてみるのもいいですね。
おいしい焼き鳥や旬の魚をおともに、ツウな日本酒を楽しめる『泉』。日ごろの疲れを癒しながら、しっぽり飲みあかしてみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 泉(せん) |
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住所 | 東京都板橋区大山東町21-10 スカイシャルム大山1F |
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電話番号 | 03-5248-5789 |
アクセス | 東武東上線・大山駅 南口から徒歩2分 |
営業時間 | 17:00~翌1:00 |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | https://tabelog.com/tokyo/A1322/A132203/13032724/ |
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