【群馬・大泉】『cafe hanahana』は安心安全な卵を使った彩り豊かなランチが人気

　今回は、群馬県邑楽郡大泉町の県道142号（旧国道354線）沿いに、2017年12月にオープンしたお店『cafe hanahana』をご紹介します。卵の生産から調理までおこない、健康志向のランチを提供する同店は地元で早くも人気です。
　カフェの隣には卵の直売所が併設されています。なぜこのような店舗形態になっているのか、まずはそのお話から、担当者の米澤さんに伺ってきました。

安心安全な卵を作りたい

　『cafe hanahana』では、『ぼくらの希望ファーム』という養鶏場で生産された卵を使ったメニューを中心に提供しています。
　この二つの経営母体は同じ。そもそもそこは、養鶏場に農業機器を卸す会社でした。しかし、たくさんの養鶏場に出向く度に管理や衛生面での劣悪さに驚愕し、改善の必要を感じていたそうです。
　「今まで自分たちはこんな場所の卵を食べていたのか･･･。この光景を見てしまったら一般消費者としてはあまり食べたくない。もう自分たちで安心安全な卵を作ってしまおう！」と一念発起し、『ぼくらの希望ファーム』が誕生しました。

　同養鶏場では、鶏の飼育にいくつかのこだわりがあります。
　ひとつめは、ケージ飼育することで害虫や外敵、伝染病などを防ぎ、衛生的な鶏舎設備を保っていること。
　ふたつめが、一つひとつ手作業で丁寧に卵の汚れをふき取り、殺菌と検査をして新鮮で安心なものを届けていること。卵は酸性水で洗浄するのが一般的ですが、一度水につけてしまうと殻の呼吸穴から水が入り鮮度が落ちてしまうのです。
　そして、人間でも食べられる国産のお米をメインとした餌を与えていること。
　それらの工夫によって誕生したのが、”情熱卵”と名付けられたこだわりの卵です。

栄養満点の卵を使ったランチを提供したい

　”情熱卵”の黄身の色は、なんと白です。ただし、卵かけご飯を食べる時などは色があったほうが美味しく見えるため、黄身の色が濃い卵も販売されています。これらはパプリカやマリーゴールドを配合した餌を与えたことによる違いで、特に栄養価は変わりません。
　黄身の色が栄養価を表していると、多くの方が信じていた事実は全くの誤りであることが近年多数メディアで明らかにされています。実は黄身の色は栄養素と関係なく、餌によるものだったのです。

　清潔で安全な鶏舎設備、厳選した原料を配合して作り上げた独自開発の飼料等々、こだわりぬいて生産された卵は普通のものよりもカロリー17％OFF、脂質24％OFFを実現しています。
　それだけでなく、なんとナトリウムは90％OFF、ビタミンAは37％up、ビタミンB1は60％up、ビタミンEも 300％up というから驚き。
　健康志向の方や持病をお持ちの方、高血圧の方など、老若男女問わず自信をもっておすすめできる卵です。
　現在、地元レストランではこの卵を使った専門店や特別メニューができたりと、少しずつですが確実な広がりを見せています。

本社兼事務所だった店舗を改装してカフェに

　直売所の隣にあるこちらが『cafe hanahana』。元々は会社の本社兼事務所として使われていた建物を店舗に改装してオープンしています。

　この日も地元の方が何人も来店し、カフェは賑わっていました。清潔感溢れる広々とした店内には、20席の客席が確保されています。

野菜もたっぷり！彩り豊かな健康ランチ

　何種類かあるランチメニュー中でも人気のメニューが、季節の野菜御膳です。
　上に小イワシの佃煮が乗ったもち麦入りご飯、焼きナス、人参しりしり、季節の野菜、もやしと錦糸卵のマリネ、チキンの生姜焼き、スモークチキン。さらにデザートと、ドリンクが付いてきます。
　ランチについてくる卵スープはとてもやさしい味で、飲むと体が温まり心身ともにリラックスすることができます。しかもおかわりが自由なのが嬉しいポイント。

　これだけバランスがとれていて満腹メニューなのにも関わらず、1,000円と価格も良心的です。

　こちらは情熱卵デリプレート(1,200円)です。
　左から人参しりしり、かぼちゃサラダ、紫キャベツのナムル。季節の野菜、スモークチキン、情熱卵のディップ、チキン生姜焼き等々、そしてキーマカレーと白卵のオムレツ。そしてデザートとドリンク、おかわり自由のスープがつきます。
　こちらは洋風になっていて、色鮮やかで見ているだけでうっとりするほどの綺麗さ。 見た目だけでなく、栄養満点のランチメニューは店長の小山さんがひとつひとつ丁寧に作り上げています。

　そして今回私がいただいた料理が、白卵のスフレオムライス。チキンライスの上には、見たことも食べたこともないふわふわの白い卵が乗っています。小皿に盛られているのはラタトゥイユです。
　もちろんこちらもデザート、ドリンク、おかわり自由のスープがついて、1,000円。
　ランチメニューは全てが芸術的な見た目で身体にも優しく、そして美味しく作られています。月の最終水曜日にはお弁当の提供もされているのだとか。
　『cafe hanahana』にみなさまもぜひ一度足を運んでみてください。

■文・写真・古川香織