【福岡・舞鶴】居酒屋『和の尚』の若き大将が目指す”愛とぬくもりのお店”とは？

※現在は閉業しています（2020年2月）

　地下鉄空港線の天神駅から徒歩7分ほどの閑静な舞鶴エリア。ここにオープンした居酒屋『和の尚』で、飾らない人柄が魅力の入江尚吾さんにお話を伺いました。

―――今回、独立してお店を始められたと伺いましたが？

　「はい。16歳のときから割烹や日本料理のお店で働いていました。東京でもしばらく修行してたんですが、去年、地元の福岡に戻ってきて、自分らしい店をやりたいと考えて始めました。コンセプトは“愛のあるお店”なんです。アットホームな居酒屋がやりたくて。」

―――イメージとしては”お客さまとの距離が近いお店”というところでしょうか？

　「そうです。テーマは、家族とか愛とかぬくもりで、家にいるようにくつろげる空間にしたいんです。夜は僕一人でやってるので行き届かない点もありますが、精一杯おもてなししています。ありがたいことにお客さんがいい人ばっかりで「慌てなくていいとよ～。」と言ってくださるので、「ちょっと待っとって～。」なんてやり取りもあったりして。」

珍しいメニューにも出会えるお店

―――飾らない雰囲気がステキですね。いいな～。お刺身がメインということですが、他にもいろんなお料理がありますね。…大根の天ぷら？あの大根ですか？

　「ほかのお店でも出してるところはありますけど、ちょっと珍しいでしょ？クリームチーズの天ぷらも人気です。でも一番出るのは、かぼちゃの揚げだしですね。これは誰もやってないんじゃないかな。」

―――かぼちゃを揚げだしにしちゃうんですか？初めて聞きました。おいしそう！

　「うちの店は落ち着いた年代のお客さんが多いんですけど、揚げ物はご高齢の方にもおいしいと言ってもらいますね。さっぱり食べられるような揚げ方にして、塩で召し上がっていただくことが多いです。刺身や寿司も用意できますよ。それから「こんなの食べたい」なんてリクエストにも応えているので、裏メニューもたくさんあります。」

―――チェーン店には真似できない、幅広いメニューとサービスですね。ちなみに宴会用のコースはありますか？

　「ご予算と料理のリクエストをいただければ、オリジナルコースをご用意します。魚が食べたいとか肉がいいとか、好き嫌いを聞いて考えるのが楽しいんです。ご予算を3,500円くらいに設定していただければ、自信を持ってお出しできるメニューができると思います。コースには飲み放題もつけられますし、貸し切りもできますよ。」

限定30食の日替わりランチも魅力

―――ちょっとしたパーティーや食事会にも利用できそうですね。…ランチタイムも営業されてるんですか？

　「はい。ランチは日替わりで、メインのおかずを2種類から選ぶ”選べるランチ”と、どちらか1つになんて選べない！という方のための”どっちも食べちゃうランチ”があります。今日のメインは、チキン南蛮と麻婆豆腐でした。先日は魚の煮つけと魚の天ぷらでしたね。限定30食でなくなり次第終了です。どちらか選ぶランチは700円で、どっちも食べちゃうランチは800円でご用意しています。」

―――100円UPするだけで、どっちも食べられちゃうんですか？お得ですね！

　「おかげさまで13時頃に終わってしまう日も多いので、是非早めに来てください。雨の日はわりと空いていますよ。」

―――いい情報をありがとうございます！皆さん、雨の日は狙い目ですよ♪

「家に入れないなんて、ありえない！」

―――1人でお店を運営されているのに、お休みは日曜日だけと伺いました。かなり大変なんじゃないですか？

　「大変ってことはないです。好きだからやってるし、「おいしかった！」と言って、また来てくれる人がいるのがうれしいんですよ。おばあちゃんが一人で来て、「尚ちゃん、がんばりよるね～。」なんて声をかけてくれたりして、孫のようにかわいがってもらっています。僕はお客さんとの関わりを大切にしたいんです。店舗の拡大も考えたい気持ちはありますが、今はこの店に来てくれるお客さんとの時間を大事にしたいと思ってます。僕は人が好きなんですよ。」

―――…もしかして、お店の名前は尚吾さんの“尚”とみんなの“和”ですか？

　「そうです！良くわかりましたね。もともと“輪”の字を使おうと思っていたんですけど、この字は調和とか和食の“和”でもあるので、この字にしました。実は天神に出店することも考えたんですよ。でも一見さんが多くなるだろうし、そのせいで、せっかく来てくれた常連さんを追い返すようなことはしたくなかったんです。家に入れないってありえないじゃないですか。「家だと思ってきてくれ。」って言いながら入れないなんて。」

―――おっしゃるとおりですね。コンセプトもさることながら、尚吾さんの気配りや温かさが、お客さまを惹きつけて離さないと思います。カッコいいです！

　「お店ではぜひ僕のことを「尚ちゃん！」って呼んでください。何かいいことがありますよ(笑)。」