【福岡・藤崎】正統派フランス菓子を提供する『パティスリー・ル・ボータン』
福岡市営地下鉄空港線藤崎駅の南、原通り沿いの住宅街にあるのが『パティスリー・ル・ボータン』です。ご夫婦で経営している洋菓子とパンを販売しているおしゃれな店舗です。今回は同店の気さくな店長、安積(あさか)さんにお話をうかがってきました。
落ち着きつつも瀟洒な佇まいのパティスリー
―――開店のきっかけを教えてください。
「もともと東京でパティシエとして働いていたのですが、年齢的にもいい年齢だったのと、実力的にも自分の道を決めることが出来るだろうと考えて独立を決めました。」
―――なるほど、東京から福岡に引っ越しての開店だったと思うのですが、なぜ福岡に?
「実は、私の実家は鹿児島の奄美大島なのですが、奄美大島で洋菓子を提供する店舗となると少し厳しいかな、と思っていました。私の妻が福岡出身だったので、福岡に決めました。マンションの一階に店舗があるのですが、物件のオーナーが洋菓子店のテナントを募集していたらしいんです。それを不動産屋さんづてに聞いて、この場所に決めました。」
―――お店のコンセプトを教えてください。
「洋菓子と一口に言ってもアメリカのホームメイドケーキからイギリスでティータイムに食べるスイーツまでさまざまあると思うのですが、ル・ボータンで販売しているお菓子は伝統的なフランス菓子がメインですね。当然お菓子の名前もフランス語で、カタカナで書くと馴染みの薄いお客さんからは判らないかと思ってちゃんと日本語で説明も添えています。」
―――なるほど、フランス語のお菓子というとエクレアとかマカロンとかカワイイお菓子が多い印象ですが、店舗の雰囲気は、電球や外観の赤レンガ、ウォルナットっぽい扉や窓枠を使っているのでオーセンティックというか・・・そんな印象を受けますが。
「そうですね。店舗の内装等のデザインは結構こだわっていて、お菓子屋さんだからと言ってかわいくなりすぎないように、クラシックな感じにしています。部材や照明などの小物にもこだわっているので、その辺りの印象が伝わっているとありがたいです。」
店舗名はフランス語のことわざから
―――店舗名もフランス語ですが、どういった由来があるのでしょうか。
「これはもう、いろいろ考えた結果こうなったという感じで、絶対にこの名前にしようと考えていたわけではないんですよ。子供の名前でもいろいろ考えた結果単純な名前に決まったりしますよね。それと同じ感じで堂々巡りをした結果、“Après la pluie, le beau temps”、“雨の後の晴れ/必ず晴れの日がやってくる”という意味のフランス語のことわざから取っています。店舗名はその後半の晴れるという部分のル・ボータンですね。表に飾ってある看板にはそのことわざとあわせて書いてます。」
―――ありがとうございます。日本語で言うと、明けない夜はないみたいな意味ですよね。前向きになれそうな良い名前だと思います。
「ありがとうございます。」
こだわりのモンブランなどの人気商品について
―――では、人気商品について教えてもらえますか?
「人気商品はケーキで言うと、モンブラン、シュー、ミルフィーユでしょうか。さっきも言いましたけど、フランス菓子ってマカロンとかフィナンンシェなどの代表的もの以外もたくさんあって、店舗にも食べてほしいお菓子はいろいろあったりするんですが、売れ筋はやはりオーソドックスなものになりますね。モンブランに関して言うと、土台の部分にメレンゲを使っている事が特徴で、これはフランス菓子独特のものなんです。そして、内側のマロンを主体にしたクリームと外側の生クリームの2層構造になっていて、味に深みを持たせています。栗にもこだわっていて、フランス産の栗を使っています。」
―――なるほど、店舗内を見ても、お馴染みのお菓子から食べたことの無いお菓子まで沢山あって目移りしちゃいます。ちなみに焼き菓子の人気商品はどんなものがありますか?
「焼き菓子でいうと、バウムクーヘンやドフィノワ、ガレットナンテでしょうか。バウムクーヘンは、外がサクサクしていて中がしっとりしているのがル・ボータンのバウムの特徴です。一般的なバウムクーヘンというと、キレイな年輪になった輪切りのバウムクーヘンを想像しますが、ル・ボータンのバウムクーヘンはでこぼこしたワイルドな形が特徴で、見栄えもするのでプレゼント用などに買い求めていただくことも多いですね。プレゼント用に箱を用意していて、紙の素材なんかにもこだわってデザインしています。」
―――ありがとうございます。オープン時に苦労したことは?
「オープン時というよりも、オープン直後に苦労したことが多かったですね。というのも、オープン当初は本当に忙しくてほとんど休みが無かったんです。慣れの問題もあったと思うのですが、おかげさまで毎日大変でした。でも、お客さんが沢山来てくれたことは心底うれしかった。」
「じつはアイスクリームも提供したい。」
―――今後の予定していることなんかはありますか?
「とりあえずバリエーションを増やしたいと考えています。」
―――というと?
「今ある商品もそうなのですが、まずアイスクリームを作りたいですね。バニラ、チョコ、ピスタチオ、フランボワーズ、キャラメルとラムレーズンなどのアイスクリームを表のテラスにイートインスペースを作って提供できたらと考えています。実はテラスに並べるテーブルが、もう出来ていいます。」
―――洋菓子と同じように人気が出るかも知れませんね。では最後にお客さんに一言お願いします。
「とりあえず気軽に来て欲しいですね。外観だけみておしゃれすぎるな、とか高そうだなとか思わずに店を覗いてみてくだい。夏にはさっき言ったように、テラスにアイスクリームのイートインスペースを設けるので、ゆっくりしてください。」
店舗名 | パティスリー ル・ボータン |
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住所 | 福岡県福岡市早良区弥生2-3-2 |
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電話番号 | 092-231-9675 |
アクセス | 福岡市営地下鉄空港線藤崎駅から徒歩10分 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400203/40044875/ |
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