【北海道・江別】アレルギーでお悩みの方も♪『Cafe心麦』は体に優しいパンケーキが自慢のお店

　卵や牛乳、小麦のアレルギーがある方にも気軽にパンケーキを味わってほしいとの思いから、体に優しい厳選食材を使用した料理を提供しているのが、今回紹介する『Cafe心麦』です。火鉢やちゃぶ台が置かれた懐かしい雰囲気の店内では、小さなお子様からご年配の方まで、どなたでもゆったりと過ごすことができます。今回は、オーナーの一色さんに開店のきっかけやお店のこだわりなどを伺ってきました。

体に優しいパンケーキ専門店

　今回紹介する『Cafe心麦』は、JR函館本線・大麻駅から車で５分ほどの場所にあります。もともと環境や体に優しい商品を販売する仕事をしていた一色オーナーが、昨年11月に開店したお店です。一色オーナーは、アレルギーで悩んでいる方も食べられるようなパンケーキミックスの販売に向けて独自の製品の開発を進めていました。そんなとき、ご両親が営んでいたお店を引き継いでみては？との提案を受けたのだそうです。それがきっかけとなりご両親のお店があった同地で、新たにパンケーキを扱うカフェを開くことを決めたのです。

アレルギーの方にもおすすめ

　お店で提供しているパンケーキは、卵や牛乳を一切使用せず、“ディンケル小麦”という特別な小麦を使用しています。アレルギーの方にも優しいのが特徴です。“ディンケル小麦”は、普通の小麦と遺伝子構造が異なるため、小麦アレルギーのある人が食べても85〜90％もの人が発症しないというデータがあるそうです。
　また、通常の小麦よりグルテンや糖質が少なく、ビタミン・ミネラルといった多くの栄養素が含まれているのも特徴です。この“ディンケル小麦”を石臼で挽き、有機ぶどう果汁から作られたアルミフリーのベーキングパウダーやオーガニック認定メープルシュガーなどを加えて特製のパンケーキミックスを作ります。そこに豆乳を混ぜて焼きあげたパンケーキは、アレルギー体質で悩んでいた方でも美味しく食べられると好評です。
　お店では、パンケーキに、サラダと季節のスープをセットにして950円で提供しています。

食べ方次第で美味しさ倍増

　“パンケーキの小麦の香りを楽しんで欲しい”と、お店ではまず何もつけずに“パンケーキだけ”食べることを薦めているそうです。
　噛めば噛むほど、ディンケル小麦特有のナッツのような香りと素材本来の甘みが口の中で広がりますよ。パンケーキには別皿でジャム・メープルシロップ・オリーブオイル・塩がついていて、それぞれを付けて食べても美味しくいただけます。
　ジャムは、札幌市の『ちょびりこ。ジャム研究所』が作っている北海道産の野菜を80%以上使用したこだわりのもの。山芋と柚子のジャムや玉ねぎとラズベリーのジャムなど、どれも意外な組み合わせのジャムの中から、季節ごとにおすすめのものを提供しているそうです。
　また、お客様から好評なのが“オリーブオイルと塩”をつける食べ方なのだそうです。ディンケル小麦とオリーブの香りは相性が良く、程よい塩気は病みつきになる美味しさです。しょっぱい味わいも甘い味わいも両方楽しめるのが嬉しいですよね。パンケーキはハーフサイズのメニューもあり、お子様にもぴったりです。

こだわりのドリンクメニュー

　お店では、ドリンクのメニューにもこだわりがあります。
　同店のコーヒー豆は、石狩市の『暮らしと珈琲みちみち種や』という専門店から炭火直火焙煎のものを仕入れており、ハンドドリップで淹れています。コーヒー好きの一色オーナーが、初めて飲んだ瞬間から惚れ込んだ『暮らしと珈琲みちみち種や』のコーヒーは、試してみる価値ありですね。
　このほか、植物療法士の鈴木七重さんがブレンドしたハーブティーや、青森のりんご農家を経営している木村さつ子さんのリンゴジュースなど、どれも一色オーナーが厳選した体に優しいドリンクが並びます。

“より多くの方に食べてもらいたい”

　開店後、一色オーナーのご友人のお子様で卵と牛乳・小麦アレルギーがある男の子が来店され、試しに少しずつとパンケーキを食べたところ「美味しい！」と言って、最後まで症状も出ることなく、笑顔で全て平らげてくれたという嬉しいエピソードもあったといいます。
　「ディンケル小麦はアレルギー発症率が100%というわけではないので、重篤な方などは注意が必要ですが、より多くの方にもパンケーキを楽しんでいただけるようになったことは嬉しく思っています。これからも“また来たい”と言っていただけるよう、長くお店を続けていきたいですね。」と話してくださいました。

　『Cafe 心麦』特製のパンケーキミックスは、店頭やお店のHPでも購入することができますよ。
　皆さんも江別市にお立ち寄りの際は、落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくりと体に優しいパンケーキを味わってみてはいかがでしょうか。