【北海道・石狩当別】『カレーハウス 伽羅』はお話好きのオーナーとリーズナブルな特製カレーに出会えるお店

　今回紹介するお店は、北海道石狩郡当別町で2017年３月に開店した『カレーハウス 伽羅』です。こちらのお店では、オーナーの中山さんがオリジナルのレシピで手間暇かけて作っている特製のカレーを食べることができます。メニューはどれもリーズナブルな価格で学生さんからも評判です。お話好きの穏やかな人柄の中山オーナーが迎えてくれる同店で、皆さんもゆったりとした時間を過ごしてみませんか？

アジアの雰囲気漂うカレー屋

　『カレーハウス 伽羅（きゃら）』は、ＪＲ学園都市線・石狩当別駅から歩いて10分ほどの場所にお店を構えています。店名の“伽羅”とは、東南アジアなどにある香木で、気品あふれる香りが特徴の良質な香料として知られています。オーナーの中山さんは、以前は違う店名の喫茶店を札幌で経営していましたが、知人の勧めで現在の店名にしたところ客層にも変化があり“店名の大切さ”を感じた経験があるのだとか。以前のお店はもうありませんが、現在の場所でお店を開店することになった際も、“伽羅”という愛着のある店名にすることに決めたそうです。

　同店は、民家として使われていた一軒家をそのまま店舗にしたお店。駐車場以外は大きな工事をすることなく、以前の建物の良さを活かした店づくりをしているそうです。“東南アジア”がコンセプトだという店内は、民族風の幾何学模様の織物がテーブルや壁に飾られていたり、籐で出来た照明器具が置かれているなど、異国情緒あふれる雰囲気が漂っています。

個性的なカレーがズラリ

　お店のカレーは、全て中山オーナーがオリジナルのレシピで作っている独特な味わいが特徴です。看板メニューの“伽羅オリジナルカレー”は、牛スジを圧力鍋で１時間以上かけて柔らかく煮込み、赤ワインやチキンベースのスープなどを加えて作る一品です。優しい甘さは、企業秘密だという特別な方法で玉ねぎの甘さを際立たせるよう調理をしていて、砂糖は一切使用していません。奥深いカレーの味わいはもちろん、一皿500円というリーズナブルな値段も人気の秘訣です。この“伽羅オリジナルカレー”に限らず、全てのカレーメニューが700円以下とお財布に優しい値段なので、学生さんからも人気が高いというのも納得ですね。さらに嬉しいことに、漬物は無料で食べることができるほか、通常250円のコーヒーも食後は100円でいただけるサービスもあります。
　
　メニューはこのほか、鳥モツが具材の“モツカレー”や、ベトナムではよく食べられるフォーが入った“カレー・フォー”といったユニークなものがズラリ。中には、“カレーと一緒に他の味わいも楽しんで欲しい”と、たこ焼きやお好み焼きがトッピングされた一皿もありますよ。

　また、北海道ではおなじみのスープカレーも、同店では一風変わった味わいが楽しめます。オリジナルのスパイスで作る特製のスープカレーは、一般的なスープカレーにタイカレーやトムヤムクンを混ぜたような味わい。他では味わうことができない独特でスパイシーなこちらは、遠方からわざわざ足を運ぶというお客様もいらっしゃるほどの人気です。

“くつろげる空間”であるために

　探究心の強い中山オーナーは、常に新しい味わいを求めてアンテナを張っているそうです。カレーに限らず、テレビや本などで見かけた美味しそうな料理は、まずはご自身で作ってみてカレーに応用できるものがあれば試しているのだとか。
　「もちろん、料理だけではなくてお店の空間づくりにもこだわっています。お客様が時間を忘れてゆったり過ごせることが一番大切だと思っているんです。何時間でも長居していただいて大丈夫。お客様が“今日はいい１日”だったと思えるようなお店であって、そこで食べたカレーが美味しかったら更に素敵でしょ？」と、中山オーナー。お客様にとって“くつろげる空間”であるために、美味しい料理が提供できるということは欠かせない要素であると考えているようです。

　“喫茶店のようにゆったりと過ごして欲しい”という中山オーナーが迎えてくれる同店は、学生はもちろん地域の方がホッと一息つける場所として、これからも人気が集まりそうですね。皆さんも、お話好きの中山オーナーとリーズナブルな特製カレーを楽しみに、同店を訪れてみてはいかがでしょうか。