【札幌・北区】海外を旅した兄弟がつくりあげた、世界を感じられる非日常空間『世界の料理とお酒　ハヤシ商店』

　日本国内には素晴らしい場所がたくさんありますが、海外にもたくさんの素敵な国があります。そんな世界の国々に行ってみたい。誰でも、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。今回ご紹介する『世界の料理とお酒　ハヤシ商店』は、世界旅行を経験したご兄弟が経営しているお店です。料理とお酒だけでなく、内装にも“世界”を感じられる工夫がされています。

世界旅行を通して感じたことを、店作りの基盤に

　今回お話を伺ったオーナーの林さんは、自身の旅を通して感じたことを落とし込むため、2018年2月3日に『世界の料理とお酒　ハヤシ商店』をオープン。林さん兄弟は二人とも飲食業に約10年間携わっていて、お兄さんはホール、弟さんは厨房をずっと経験されてきたそうです。別のお店でありながら兄弟揃って飲食店で働いていることから、いつしか“兄弟でお店をやりたい”とお二人とも意識するようになったのだとか。札幌駅北口に程近いお二人の実家は、お爺様の代から自営業をしていたため、その物件を店舗として開店したそうです。
　「23歳の頃に一年間ほど、中国からトルコまで旅をしたことがあるんです。ネパールで、チャイ店のおじさんと日本とネパールの違いについて話した時、“日本はお金もあってみんな豊かだけど、心も豊かなのか？”と問われました。そのとき“YES”と返事をすることができなかったんです。日本人の生活を改めて考えたときに、仕事が生活の主軸になっていて、心の余裕もなく常に疲れていると感じました。そのことがずっと心に残っていて。仕事や日常を忘れてゆっくりとくつろげる、非日常的なお店をつくりたいと思ったんです。」と林さん。ちなみに弟さんは、一年をかけてオーストラリアから南米に渡り、料理の勉強の旅をしたそうです。

料理だけでなく、世界を感じることができるお店

　お店のコンセプトは“各国の料理を食べることができる”だけでなく“店全体で世界を感じる”こと。店内の内装は世界の各地域を意識して作られており、アジアンテイストの部分もあればヨーロピアンテイストやインドテイスト、北欧テイストの部分など、世界各地をイメージしたものになっています。天井はこっくりとした深みのある青。これはチベットの空の色に似せているそうです。
　「店全体で世界を感じられることで、非日常感が増しますよね。当店にいる時くらいは、日常の忙しさを忘れてほしいと思って、内装にはこだわったんです。」
　弟さんがいるキッチンは、店内が見渡せるようになっており、お客様の食べている表情がよく見えるようになっています。お客様からも料理をしている様子が見えるので、ライブ感があり好評なのだそうですよ。

世界各国の料理を楽しめる

　『世界の料理とお酒　ハヤシ商店』のメニューには、もちろん世界各国の料理がたくさん並んでいます。人気のメニューをいくつか紹介していただきました。
　まずは“世界の漬物”。今回取材に行ったタイミングで提供していたのは、タイのトムヤム風味のトムヤムキムチと、アチャールというインドの大根の漬物、そしてフランスのキャロットラペ。漬けてあるものがなくなったら別の種類の漬物を漬けるので、その都度違う種類を食べられるそうです。
　タイ風焼きそばの“ハッタイ”も人気メニューのひとつ。太くて平たいモチモチ麺と、小エビやピーナッツの食感が楽しめる一品です。ほかにも、ピリ辛なタコミートを使ったサラダや、タイのマッサマンカレーなど、世界各国の料理を日本人の舌に合うようにアレンジを加えて提供しています。ランチタイムは火曜と木曜限定で営業を行っており、ハヤシライスや月替わりメニューを食べることができるそうです。

この地域を盛り上げていきたい！

　「自分たちが生まれ育ったこの地域で出店することができて、とても嬉しいですね。働いている僕たちが楽しんでいれば、お客様にもその気持ちが伝わって、そのうち、地域全体が盛り上がって行くと思うんです。そして今度は、自分たちよりも若い世代がこのエリアで出店したいと思ってもらえたら良いなって。お客様には、当店に来て世界を体感してほしいです。異国の雰囲気を感じてもらえると思いますよ。疲れている時、日常を忘れたい時、旅行に行きたいけど時間がない時など、気軽に来てください！」と林さん。
『ハヤシ商店』で非日常を感じながら、世界の料理を楽しんでみませんか？