【北海道・簾舞】こだわり自家栽培の野菜を使ったオーガニックな家庭料理が自慢『おうちごはん 野の』
今回紹介するお店は2017年5月に開店した『おうちごはん 野の』です。こちらのお店では、化学肥料を使わずに育てた自家栽培の野菜で作る、体に優しい料理を食べることができます。開店からおよそ半年、山奥にあるお店ながら多くのお客様が訪れる同店の魅力を詳しくご紹介します。
“家族の畑を生かしたお店を”
『おうちごはん 野の』は、札幌駅から車で約40分、焼山の山麓にある自然食のお店です。店主の池田さんがこの場所にやって来たのはおよそ30年前。当時は原野だったこの土地をご家族で開墾し、農薬・除草剤・化学肥料を一切使わない野菜栽培を現在まで行ってきたそうです。家族で育てたこの畑を残していきたいという気持ちから、自家栽培の野菜を活用したお店を開くことに決めた池田オーナー。3年ほどの準備期間を経て今年5月に同店を開店するに至りました。
安全な野菜たっぷりの料理
こちらで食べられる料理はすべて、池田さんが育てた野菜を使用しています。池田さんの畑では、化学肥料などは一切使用せず、ひよこから育てた鶏による堆肥で野菜を栽培しているそうです。玉ねぎ、長ネギ、キャベツ、白菜、トマトなど、季節に合わせて30種類ほどの野菜が収穫できるといいます。それらの野菜を使って作るのは、優しい味わいが人気の家庭料理です。定食、スパゲティ、カレーなど手作りの料理がメニューに並びます。
中でも多くの方が注文するというメニューは“野の定食”です。ごはんと味噌汁、メイン、副菜がセットになっているバランスのいい人気メニューです。メインの料理は週替わりで4品ほどがメニューに並び、その中から好きなものを選ぶことができます。特に人気があるのは、ギョウジャニンニクなど畑の野菜がたっぷり入った“餃子”や、大きめの鶏肉を油で揚げた“若鶏のパリパリ揚げ”です。他にも、焼き魚やお芋のグラタン、コロッケなど季節に合わせたメイン料理が登場するそうです。副菜には、畑で採れた自慢の野菜がたっぷりと使われています。きんぴらやサラダ、ネギ入り卵焼きなど4品ほどがセットになっていて、野菜の多く採れる時期には“おまけ”も副菜も付くのだとか。
また、“野のミートスパゲティ”もお客様から評判の高い一品。池田オーナー考案のオリジナルレシピで作る自家製ソースには、これでもかというほどたくさんの野菜が入っています。野菜の甘みと旨味がお肉と合わさり出来上がる自慢のパスタソースは、一度食べたら病みつきになる素材の良さがいきた深い味わいが人気です。“ほかでは味わえない”とリピートされるお客様も多いそうです。日曜日には限定でラーメンも登場するそう。出汁の旨味が存分に味わえるあっさり醤油ラーメンは、専門店にも劣らない一杯です。
ドリンクやデザートにもこだわり
お店では、ドリンクやデザートのメニューにも力を注いでいます。ドリンクは、コーヒーやジュース、お酒など様々ですが、有機食材を使用したものや酸化剤不使用など“体に優しい”ものを厳選しているそうです。お水も一般的な水道水ではなく地下水を使用していて、そのお水で淹れたコーヒーは雑味のない、まろかやな味わいが好評だといいます。また、デザートは手作りのプリンやアイス、黒ゴマ汁粉、ところてん、フルーツケーキなどの中から、日替わりで3品ほどがメニューに並びます。どのデザートも食材にこだわって作っていて、優しい甘さが心と体に沁み渡ります。
人生の岐路に父の言葉
池田オーナーは、ご自身のかぶれや痔といった体の不調が自然食をきっかけに改善したことで、口に入れるものの安全性とその大切さに気がついたそうです。オーガニックな食事との出会いも、お店の開店についてもお父様の影響が大きかったと話す池田オーナー。「父は定年で畑作りに踏み切ったのですが、生前“あと5年早かったら…”と言っていたことが頭の片隅に残っていて、55歳になったら私も何か新しいことに挑戦したいと考えていました。実際には何をしていいか決まらず“お店を開きたい”という考えにたどり着くまでに3年かかってしまいましたけど、養護教諭をしていた自分が飲食店を経営するに至ったのは、やはり父や家族のお陰だと思っています。」と話してくださいました。
お店の内装も化学物質の影響がない無垢の木材を使用するなど、徹底して体に優しいお店づくりを貫いている『おうちごはん 野の』。料理に使っている自然食品も店内で買うことができます。今後は、演劇の公演や様々な講演会などもお店で開催していきたいそうです。“山奥にあるので道のりがわからない時や、お店を訪れたい時など気軽に電話してくださいね”と話す気さくな池田オーナーが迎えてくれる同店へ、皆さんも足を運んでみてくださいね。
店舗名 | おうちごはん 野の |
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住所 | 〒061-2272 北海道札幌市南区簾舞94-2 |
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電話番号 | 090-9436-5256 |
アクセス | じょうてつバス「東簾舞」より山の中へ3.7km(車で10分)。 予約制でお迎えに行ける日もございます。 車にて、札幌駅から40分、定山渓から20分、真駒内から25分程です。 |
営業時間 | ◎金・土12:00〜15:00 17:00〜21:00 ◎日・月12:00〜17:00 |
定休日 | 火・水・木 |
ホームページ | http://nonoikeda913.wixsite.com/nono |