【東京・吾妻橋】四季折々の食材で、昔ながらの優しい和食を届けるお店『わしょく にし澤』
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都営浅草線・本所吾妻橋駅から歩いて2分のところにある『わしょく にし澤』は、今年9月1日にオープンしたばかりのお店です。昔ながらの和食を、丁寧な手仕事で提供することにこだわっており、四季折々の食材の優しい味を楽しむことができます。お昼は、そんなこだわりの和食がお財布に優しい定食で食べられるところも、魅力なのだとか。取材に応じてくれたのは、代表の西澤さんです。
10年越しの夢を叶えて
“自分の力でお店を経営してみたい”それが、学生のころからの西澤さんの夢でした。調理師学校を卒業後、料理人を志し和食のお店で修業したそうです。その後、築地の寿司屋、精肉店と惣菜店をかけ持ちで働くなど、折に触れて食に関わってきたといいます。
「働きながら修業するのと、お金を貯めるのと合わせて、かれこれ10年は頑張りましたね。今、自分が実現したかったことが形になり、とても感動しています。」開業に向けて、黙々と学び続けた10年間。夢に向かって歩みを止めなかった西澤さんの努力が、『わしょく にし澤』のオープンと同時に実を結びました。
居心地のよい、気持ちよく食事ができる空間
こちらは、もともと大家さんが洋食店を営んでいた場所でした。物件の紹介を受けたとき、西澤さんは直感で“ここだ!”と気に入ったのだそうです。
「お客様に気持ちよく食事をして頂けるように、清潔感と明るい内装にこだわり、直せるところはしっかりと直しました。前のお店の設備を使って、DIYで棚を作るのも楽しかったですよ。」飲食店の開業に必要な設備は整っていたものの、年季が入った建物だったため、壁紙の張り替えなどにとても苦労したのだとか。
柔らかい明りが灯る丸い提灯は、和食屋さんの雰囲気にぴったりです。かといって、敷居が高く感じるものではなく、年代、性別問わず幅広いお客様に居心地のよい、気取らない空間です。お一人様用の小さなテーブルもあるので、周りを気にせずにゆっくりと食事ができますよ。
リーズナブルにいただける和食ランチ
『わしょく にし澤』では、旬の食材を使い、昔ながらの丁寧な調理法で作られた本格和食が楽しめます。ランチタイムには定食が1,000円前後と、とてもリーズナブルなところが嬉しいですね。
西澤さんのおすすめは、こちらの“豚角煮定食”です。鍋でとろとろになるまで煮込んだ豚の角煮は、ご飯にかけて残さず食べたい、濃厚な煮汁が自慢です。また、豚肉と一緒に煮込まれた大根も楽しみの一つ。煮汁がよく染み込み、箸を入れるとスッと切れる柔らかさがたまりません。
もう一つのおすすめは、牛すき重定食です。たっぷりの牛肉、柔らかく煮込まれたねぎや白滝、焼き豆腐にごぼうと、誰もが大好きなすき焼きの具をご飯と一緒にいただきます。甘辛い味がご飯によく絡み、何度でも食べたくなるほっとする味です。
牛肉料理なら、こちらの“牛柳川風”も外せません。本来、柳川鍋はどじょうを使うのですが、同店ではどじょうではなく牛肉を使っているのが特徴です。柔らかい牛肉と、しゃきしゃきの笹がきごぼうを卵でふんわりとじたこちらは、優しい味に仕上がっています。
下処理の多さなどから、一般家庭では敬遠されがちな魚ですが、和食屋さんに来た時こそ美味しい魚料理を堪能するチャンスです。“カレイ煮付け定食”は、脂の乗った新鮮なカレイとダシ香る煮汁の味が、食べる人を笑顔にしてくれます。
同店の料理は、どれも西澤さんが目利きし、厳選した食材を使っています。素材、味付け、盛り付け全てに愛情を込めた、こだわりの和食をお楽しみください。
鍋でも美味しい!うなぎの新発見
うなぎと聞くと、蒲焼を思い浮かべるのが一般的ですが、同店では少し変わったうなぎ料理を提供しています。ランチのうな重定食のほか、なんと夜には、うなぎの鍋が食べられます。しゃぶしゃぶのようにさっと湯通しして食べるので、余分な脂が落ちてさっぱりした味わいになります。鍋に泳がせて表面が白くなったら、ダイダイ果汁をしぼって作る自家製のポン酢でいただきましょう。こちらは予約制のメニューになっているので、ぜひお店にお問い合わせ下さい。
うなぎを蒲焼でしか見たことがない方は、こちらの写真を見て驚くのではないでしょうか。皮をはいで刺身のように並べると、桜色に引き締まった身の美しさに目が覚めますね。生のうなぎは筋肉質で歯ごたえがよく、ふぐに劣らない美味しさが楽しめるそうですよ。
夜のメニューはこれからどんどん変化し、新メニューが登場していくとのこと。どんな料理が楽しめるようになるのか、今後も一層目が離せませんね。
地域のお客様に恵まれて
お店の周辺には住宅街が広がっており、地元の方がたくさん足を運んでくれるそうです。
「まだ開店したばかりですが、近くの方にも、遠くから来て下さる方にも、心を込めて美味しい料理をお届けしていきたいです。春には鯛めし、秋には松茸ご飯など、食べて季節を感じられる本格和食を楽しみにしていてくださいね。」と西澤さん。市役所や大きな会社も近くにあるので、お昼に定食でしっかりとお腹を満たしていく方、仕事帰りに一杯楽しんでいく方と、早くも常連のお客様に恵まれているのだと話します。
愛情たっぷりの食材と伝統の技
昔ながらの製法で丁寧に作る、旬の食材の美味しさが詰まった和食が美味しい『わしょく にし澤』。同店で使う野菜は、今の時期はじゃがいも、長ねぎ、かぼちゃなど、西澤さんのご両親が作ったものも仕入れているそうです。
手塩にかけて育てられた食材と、熟練の腕が作りだす味を楽しみに、皆様も一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
店舗名 | わしょく にし澤 |
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住所 | 東京都墨田区吾妻橋2-1-4 |
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電話番号 | 050-5594-1600 |
アクセス | 都営浅草線本所吾妻橋駅から徒歩2分 |
営業時間 | ランチ11:00~14:00(LO13:50)/ディナー17:00~22:00(LO21:30) |
定休日 | 日曜 |
ホームページ | http://nishizawa-agatumabashi.com/index.html |
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