【東京・北千住】500種類のワインと自家製ハムの相性が抜群!北千住にできたワインのテーマパーク『WINE & DINE Vinogris』

 住みたい街ランキングで人気上昇中の北千住。つくばエクスプレスの乗り入れや大学誘致の成功などの影響もあってか、ここ数年で以前とは異なる雰囲気の場所に変貌しています。大規模な都市開発によって街は綺麗になりつつも、下町情緒溢れるレトロな街並みも所々で垣間見れるその多様性が人気の秘訣なのかもしれません。そんな北千住に、今後人気沸騰間違いなしのワインダインが2018年8月にオープンしました。その名も『WINE & DINE Vinogris』。道ゆく人が次から次へと店の前で立ち止まり興味を示している様子が伺えます。そんな良い意味で異彩を放つ同店の魅力に迫ります。

オーナー自らが設計に関わった、ある意味北千住らしくないお店

 開発が進んでいると言えど、やはり下町の雰囲気がある北千住。飲食店は、昭和香る”THE大衆系”で比較的リーズナブルなお店が多い中、イタリアのトラットリアを彷彿させるお洒落なデザインの『WINE & DINE Vinogris』はひときわ目立つ存在であると言えます。実はこのお店の設計はオーナーの山口さんが担当しました。

 学生時代に建築を勉強していた山口さんは、当時建築士を目指していました。しかし、飲食店でアルバイトを始めたことをきっかけに、一気に飲食にのめり込んでその道へ進むことを決意したのです。山口さんのセンス光るデザインを見ると、これから運ばれてくる料理にもついつい期待してしまいます。

 店内にはウォークインワインセラーがあり、なんとそのストック数は500本を超えるのだとか。お客さまが自ら足を運び、自分好みのワインを選んでテーブルに持っていくことができます。

 同じくオーナーである、山口さんの奥さまはJ.S.A認定ソムリエ。ワインの知識があまりない人でも、予算に応じて相談に乗ってもらうことができます。

見て驚き、食べて驚き、飲んで驚くVinogris流のおもてなし

 いよいよ料理が運ばれてきました。同店定番の”前菜の盛り合わせプレート(2,200円)”は、前菜の域を越えるボリュームと、その美しさに圧倒されてしまいます。外国製の食器かと思いきや、よく見ると日本のもののよう。話を聞くと、山口さんはイタリアのみならず和食からも多大な影響を受けたそうで、日本の美しい食器や、和食に使用する食材などでイタリア料理を表現する和洋折衷料理を得意としているのです。前菜は特に旬を意識しており、この日は自家製のハムや旬野菜の冷菜といった定番に加えて、カボチャや銀杏、金時など秋らしい食材を使用した前菜を提供していただきました。

 どの小皿も全て手作りで、もちろん妥協は一切ありません。特に常時6~7種類置いてある自家製ハムは、燻製の香りが上品に口の中に広がってお酒のスピードを加速させます。前菜にはどのようなワインがあうか奥さまに伺うと、”アルトアディジェのピノグリージョ”をお勧めしてもらいました。ただお勧めするだけでなく、なぜそのワインが合うのか事細かに教えていただけるので、食事の楽しみが格段に増します。

 メインは、同店名物の”牛リブロースと厚切りカルビのオレガノ煮トスカーナ風(3,000円)”。トスカーナの郷土料理をアレンジしたこちらの料理は、本家顔負けの工夫が施されています。イタリアでは旨味を抽出し尽くした牛肉を、スパイスなどを加えたトマトソースで煮込むようですが、山口さんはそれを最初から美味しい肉で作っているのだとか。それは美味しくないわけがありませんよね。

 6時間かけてじっくり煮込まれた牛肉はナイフが簡単に入り、口の中に運ぶととろけてしまうほどです。これまた奥さまにペアリングのお勧めを聞くと、「キャンティがいいのでは!」と。ワイン素人の身からするとこのアドバイス、心底嬉しい上に食事も飲酒もどんどん楽しくなっていきます。

 しめにぜひ頼んでいただきたいと山口さんが押すパスタ。この日は”北海ホタテと伊勢志摩海苔、アスパラの軽いガーリックバターソース(1,800円)”です。メニューはお肉が多いため、パスタはあっさりとした味付け。緑色に見えるのは伊勢志摩海苔で、パスタをすくうと磯の香りがふわっと舞い上がります。魚介ベースなので、奥さまは、”タスマニアのジョセフクローミー”をお勧めしてくれました。島で作られたワインということもあり、ミネラルが豊富で確かに魚介ベースのパスタにはぴったり。ついつい飲みすぎてしまいます。

 見た目や旬、味、一切妥協のないこだわりのディッシュに、合理的なペアリングの提案とそのワインの詳細。これらのサービスこそが同店の真骨頂なのです。

地域の方が気軽に通ってくれるワインダインへ

 オープンから2ヶ月とまだ2人のストーリーは始まったばかりですが、こだわりや努力を見ると常連さんが徐々に増えているのも納得です。今後も北千住で、地域密着のお店として近所の人に喜ばれるお店にしていきたいとおふたりは言います。飲食店激選区のこの地に突如現れた新鋭の今後が楽しみで仕方ありません。

■文、写真・片岡力也

店舗情報

店名 WINE&DINE Vinogris
住所 東京都足立区千住仲町31-6 1F
電話番号 03-6806-2037
アクセス 北千住駅から徒歩10分
営業時間 【平日】17:00~23:30 (L.O.22:30) 【土日】15:00~22:00 (L.O.21:30)
定休日 火曜日
URL https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13224678/