【沖縄・名護】人気フードカーが店舗を構えさらにパワーアップ 『アジア食堂みのり屋』の懐かしさ感じるアジア料理が美味い

 「名護でアジア料理を食べるならここ!」との呼び声高い、『アジア食堂みのり屋』をご紹介します。以前はフードカーによる移動販売で人気を博していた同店ですが、2015年に名護で店舗を構えてからは、くつろぎの場として地域に愛されてきました。

 アジア料理ならではの目新たしさがありながら、一口食べると、どことなく懐かしい味わいを感じる『みのり屋』の料理には、どんな秘訣が隠されているのか…店主の清岡さんを取材しました。

アジア料理を選んだ意外なきっかけ

 今回紹介する『アジア食堂みのり屋』は、21世紀の森公園や名護市役所ともほど近い、名護市の中心街にお店を構えています。店主の清岡 未乃里さんがこの場所で同店をオープンしたのは、およそ4年前のこと。それまでは、フードカーでアジア料理を販売していました。

 そもそもどうして清岡さんは“アジア料理”を選んだのでしょうか。きっかけは、奇しくも“ヨーロッパへの憧れ”にあったといいます。

 「製菓学校を卒業後、ヨーロッパを訪れてお菓子の勉強をしていたのですが、物価が高くてパンとチーズばかり食べていました(笑)。その一方で、当時ヨーロッパへ行くために利用していたシンガポール航空のご飯の美味しかったこと!もちろんヨーロッパのお菓子は好きでしたけど、“やっぱりご飯はアジアのが美味しいな”との思いが芽生えていったんです。」と清岡さんは笑顔で話します。

 一度は製菓の仕事に就いた清岡さんでしたが、製造専門でお客様の顔が見えなかったため退職。“自分で作ったものを直接提供したい”と、2010年フードカーによる移動販売をはじめました。次第に料理への評判が高まっていったのに伴い、店舗を構えたのだそうです。

優しい味わいのランチが好評

 ランチのメニューは3種類。日替わり、カオマンガイ、フォーがあります。カオマンガイは、自家製スープでジャスミンライスを炊いたタイ風の鶏ご飯です。タイの味噌を使用した特製のソースでいただくのが、みのり屋式です。ジューシーな鶏肉にご飯が進む、癖になる一品です。サラダとスープが付いて800円で提供しています。

 また、フォーはベトナムの代表的な平たい米粉麺です。同店ではあっさり系のチキンスープとフォーを合わせています。
 実はこのフォーは、フードカー時代にはなかった、店舗を構えてから新たに考案されたもの。出来たてのあたたかい一杯は、鶏の旨みが凝縮したホッとする優しい味わいです。添えられている薬味や調味料を、お好みで加えるとまた違った印象を楽しめます。自分の好きな味にアレンジできるのが嬉しいですね。値段は一杯700円です。

 ちなみに日替わりには、グリーンカレー、ドライグリーンカレー、タイ風唐揚げのワンプレートなどが登場しますよ。

ディナー限定の人気麺料理とは

 同店では、土日限定でディナーの営業もしています。その際に出される限定メニューが“カオソーイ(800円)”です。ミャンマーからその後ラオス・タイへと広がった麺料理で、お店ではタイ風のレシピを参考にしたカオソーイを提供しています。辛味がアクセントになったスープは、食欲がない日や暑い時期にもぴったりです。

日本人好みの味わいの秘訣

 アジア料理って独特の味や香りがするのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。『みのり屋』の料理は、どこか懐かしさすら感じる、日本人に馴染みの深い味わいなので、普段はアジア料理をあまり食べないという方にもおすすめです。

 その秘訣は、メニューの試作段階にあります。「まずは本場で食べてその味を知ってから、様々なレシピを試してみます。本場のレシピをそのまま使うのではなく、日本人好みの味になるように工夫しています。」と清岡さんは教えてくださいました。
 スパイシー過ぎない、柔らかい印象の味わいの同店の料理は、こうして生まれてくるのです。

 築35年ほどの一軒家を改装した店内には、畳のテーブル席とカウンター席があります。ゆったりとリラックスして過ごせる雰囲気の『アジア食堂みのり屋』へ、皆さんも是非足を運んでみてくださいね。

店舗名 アジア食堂みのり屋
住所 〒905-0015 沖縄県名護市大南2-4-12
電話番号 080-6131-3569
アクセス 沖縄県路線バス 名護市役所前バス停留所から徒歩4分
営業時間 【水~日】11:00~15:00 (L.O.14:00) 【土・日】18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 月・火
ホームページ https://minoriya.ti-da.net/
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