【東京・荒川区】下町に突如現れた隠れ家イタリアン『アズテリーア』
※現在は閉業しています(2020年1月)
都内屈指の下町荒川区。昭和から続く商店街文化が数多く残る、古き良きこの街に、お洒落なイタリアンレストランがOPENしました。町屋駅から裏路地を徒歩で3分。ディープな居酒屋やスナックが並ぶこの場所にに少し異彩を放ちながら佇む『アズテリーア』は下町ならではのリーズナブルな料理が魅力のイタリアンバルです。
たこ焼き屋さんが経営するイタリアンレストラン
写真に写るのは店長の上田さん(女性)とシェフの野中さん(男性)です。今回お話を伺ったシェフの野中さんは、イタリアンレストランで修行を積んだ生粋のイタリアン料 理人。上田さんの前職はなんとたこ焼き屋さん。そんな経歴の異なる二人がなぜここでイタリアンレストランを始めたかというと、実は『アズテリーア』は 大塚や町屋で人気のたこ焼き屋『上木家』が経営しており、たこ焼き屋2店舗を経営したのちに3 店舗目はイタリアンに挑戦しようと出店したお店なのです。そこでオファーされたのがイタリアン 一筋の凄腕料理人である野中さんでした。上田さんの前職のたこ焼き屋とはまさにその上木家なのです。野中さんの長年のイタリアンでの調理経験と、上田さんの、お客さんとの距離が近いたこ焼き屋さんでの接客経験が重なり、かしこまらない、フランクでカジュアルなイタリアンバルの雰囲気が出来上がったのでしょう。
カジュアルなイタリアンバル
お店は決して大きくはありませんが、どこかアットホームを感じる雰囲気です。スタッフとお客さんの距離が近く、お客さん同士の会話も弾みそうですね。ふらっとカジュアルに楽しめるために、料理は380円から、ワインやスパークリングも380円からと非常にリーズナブルです。また仕事終わりにカウンターで1杯なんていう方も多いそう。
カジュアルであることを忘れそうになる本格料理の数々
これまで説明したように、雰囲気、値段は非常にカジュアルなこちらのお店。いざ料理が運ばれると、本格的な一皿を前に誰もがそのことを忘れてしまいます。前菜のパテはもちろん手作りで、豚、鳥、牛をバランス良く使い、アクセントにはピスタチオが加えられています。低音でじっくり火通ししてるので、柔らかい食感を生み出しています。
野中さんの愛する、ナポリの郷土料理「リガトーニ」はアレンジなどをせず本場の味を忠実に表現しています。柔らかく煮込んだお肉と玉ねぎのソースが太めのパスタに絡まり絶妙なハーモニーが楽しめますよ。
期間限定で提供していたらお客さんからの要望が強く、グランドメニューに仲間入りしてしまった牛ハラミのタリアータ。素材の味を引き立てるため、シンプルに塩と胡椒で味付けし、最後にアクセントとしてパルミジャーノを振りかけた、この店の看板メニューです。
もちろんドリンクへのこだわりもあります
オススメのドリンクを聞いた際、真っ先に教えていただいたのがこの自家製サングリア。フルーツやスパイスを2-3日漬け込む本格サングリアは、シェフの気分で漬けるフルールを変えるそう。この日はりんご、みかん、レモン、もも、シナモン、クローブ、スターアニス、ローリエ、バニラを漬け込んだもので、複雑な味わいだけどスッキリな後味が印象的なサングリアでした。
カジュアルだけど超本格的。そんないいとこどりすぎるイタリアンバルに是非ともいらしてみてはいかがでしょうか。
■文、写真・片岡力也
店舗名 | Azuteria(アズテリーア) |
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住所 | 東京都荒川区町屋1-20-11 |
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電話番号 | 03-3895-3332 |
営業時間 | 12:00~14:30 (LO 14:00) 16:30~23:30(LO 22:30) |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | https://www.instagram.com/azuteria/ |