【神奈川・馬車道】和の心で仕上げる自由なイタリアン『Braceria la AOSA』は“産直食材”が鍵

　2017年12月にオープンした『Braceria la AOSA（ブラチェリア ラ アオザ）』は、和の心と自由な発想で生まれる個性的なイタリアンが話題のお店です。産地直送で仕入れる旬の食材は、どれも旨味と鮮度が格別！この素材の良さを最大限に引き出すため用いられるのは、炭火焼きというシンプルな調理法です。和食器に盛り付けたれた美しいイタリアンの数々に、思わず感嘆の声が漏れてしまいますよ。これらの絶品料理を手がけている総料理長の清水さんに、料理や素材に対する思いや今後の展望を伺ってきました。

生産者の思いを乗せた“産地直送”の食材

　みなとみらい線・馬車道駅から徒歩３分、JR関内駅から徒歩６分の場所にあるのが、『Braceria la AOSA』です。こちらでは、これまで都内の人気レストランで活躍してきた清水 剛シェフの本格的なイタリア料理を食べることができます。清水シェフは、“旬の食材の美味しさ”を大切にしていて、それを伝えるために産地直送での仕入れと、手を加えすぎないシンプルな調理方法にこだわっています。

　使用している野菜・お肉・お魚は、全国各地の産地から直接お店へと届けてもらっているもの。市場や問屋を通さないため、鮮度が良いものを通常より安く仕入れることができるそうです。中でも、野菜はほとんどが有機野菜を選んでいます。実際に清水シェフが生産者の畑まで出向き、どんな思いと方法で野菜を育てているかを確認しているといいます。
　「自分の目で産地を見ると、野菜の安全性や生産者の思いがわかり、料理の伝え方も変わってくると思っています。産地との直接の関わりが料理のポテンシャルに繋がっているんです。」と清水シェフ。

和の心を感じる個性的なイタリアン

　同店の料理は、“個性的なイタリアン”だと話題を呼ぶ品々ばかり。料理が運ばれてきてまず驚くのが、“和食器”に盛りつけられている点です。形も色合いも主張が強い和のお皿とイタリアンの鮮やかな料理がこれほどまでにマッチするとは、今までにほかの誰が気がついたでしょうか。この和食器と料理の色合いを際立たせるために、店内の内装をあえて“白色”で統一したほどの、こだわり様です。和を重んじる心は、お皿の他からも伝わってきます。
　例えば、料理の食材は四季を感じてもらうため、トマト一つとっても旬の時期以外は使わないそうです。また、コース料理でも、通常のイタリアンのコースの順序とは違い、和食のコースの様に主食（パスタ）を終盤に提供するスタイルをとっています。中には、主食はパスタではなく“お寿司”が登場するコースもあるのだとか。常識を越えた、和とイタリアンのそれぞれの良さが発揮された料理に、驚かされること間違いありません。
　「当店では、ぜひコース料理を楽しんでいただきたいですね。それは、お店で表現したいものが一貫して提供できるためです。お寿司を出すコースがあるのは、最後に日本人の気持ちに戻っていただきたいとの狙いから。提供する皿の順番や一皿一皿の量も調整して、満腹になりすぎず堪能していただけるように計算しています。」

“四季折々の料理を楽しんで”

　これまで新店舗の立ち上げに携わった経験もある清水シェフですが、内装の設計から考えたのは初めての経験でした。水道や電気・ガスなど、料理を作るために必要な“厨房を作る”作業に苦労もあったといいます。しかし、無事に開店し、産地直送の食材の良さがお客様へ伝わった時には嬉しさも一塩だったそう。今後は、この地域に馴染んでいくとともに、生産性ばかりに目を向けない他の業態のお店も計画していきたいとのこと。

　「一年中食べられる野菜もありますが、本来はその季節だけの旬の食材を大切にしていきたいですね。作り手の思いや安全性が詰まった全国各地の産直食材を使用した当店の料理で“四季を感じる食事”を楽しんでいただきたいです。ぜひお越しください！」と話してくださいました。
　『Braceria la AOSA』では、昼のランチ営業も行なっており、パスタやワンプレートのランチメニューも揃っています。また、ディナータイムには、コース料理以外にもお好きな料理をチョイスできるアラカルトが充実しているので軽く楽しみたい時にもおすすめです。ぜひみなさんも、その時々のシーンに合わせて清水シェフの手がける個性的なイタリアンを堪能してみてくださいね。