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【北海道・平岸】今日の献立は何かな?手作りの日替わりランチでお腹一杯になれるカフェ『コロポックル』

 今回伺ったのは、平岸通沿いのビルの1階にあるカフェ『コロポックル』。こちらでは、栄養バランスが良く、ボリュームたっぷりのランチがいただけます。サラダや副菜も付いて、何とお値段は500円。その気軽さと居心地のよい雰囲気に、毎日通う常連さんが続出です。店内では、アクセサリーやキャンドルなどのハンドメイド雑貨も購入可能。地域の方を中心に、多くのファンを抱えているお店です。

利用者のアイディアから生まれたカフェ

 『コロポックル』を運営しているのは、障がいを持つ方が対象の就労継続支援事業所・スノードロップです。今回は、同施設の代表・山口さんにお話を伺いました。
 山口さんは、スノードロップに入社するまでは、経理の仕事をしていました。経理担当として入った会社が、障がいを持つ方の就労支援事業を手がけていたことで、世界が広がったといいます。
 「“なるほど、こういうお仕事もあるんだなぁ”って支援のお仕事に積極的に関わるようになって。そんな時に、スノードロップにご縁をいただいたんですよ。」
 事業所に併設されている『コロポックル』ですが、以前は別のところに事業所があり、そちらでカフェをオープンしたのが始まりなのだそうです。
 「飲食のお仕事に向けて頑張ってた利用者さんがいて、その子が“ここでカフェをやりたい!”って言ったんです。私も応援してあげたくて、“じゃ、やってみよっか?”って軽い気持ちで始めました。でも建物の契約の都合で、少し営業してから今の場所に移転することになったんです。」
 利用者のひと声から生まれ、リニューアルした『コロポックル』。店内は温かみがあって、ちょっとレトロな雰囲気が素敵です。なるべくお金をかけずに、できるところはみんなで手作りしたそうですよ。椅子はリサイクルショップで選び、お気に入りの布に貼り替えたこだわりのインテリアです。

料理、接客、手芸。“好き”を生かして輝ける場

 『コロポックル』で働くスタッフの皆さんは、事業所を利用している障がいを持つ方々です。身体面や精神面での色々な悩みを克服しながら、お仕事をしています。他の事業所で販売するお弁当や、事業所で出すご飯も同じキッチンで作るため、お昼前は大忙しなのだとか。
 「キッチンには以前調理師だった方もいて、皆さん料理がすごく得意なんですよ。ホール担当の方はおしゃべりが好きで、とっても笑顔がキュートで。それぞれ得意なことを生かして、毎日楽しく働いています。」と、山口さんも生き生き働くスタッフの姿を見守っています。

 カフェの片隅には小さな雑貨コーナーがあり、利用者の方々が作ったハンドメイド雑貨が並んでいます。スイーツをモチーフにしたキャンドル、ポーチ、アクセサリーなどどれも可愛らしく、心を癒してくれるものばかりです。
 利用者には、手先が器用で手芸が好きな方が多いと山口さんはいいます。いつも可愛い作品が出来上がるのを見て、心を和ませているのだとか。地域のイベントで作品を販売したり、一般の方が参加できるワークショップを開くこともあるそうです。

ワンコインでお腹一杯!日替わりの愛情ご飯

 同店でいただけるランチの魅力は、お財布に優しく、お腹いっぱいになれることです。ドリンク付きで500円というリーズナブルさに、一度訪れれば常連になる方が後を絶ちません。でも、ワンコインだからと侮ることなかれ。野菜たっぷり、ボリューム満点、栄養バランス抜群という嬉しいポイントを押さえています。
 「毎日のようにいらっしゃるお客様もいますよ。大盛り、普通、小なめもお伺いしてるので、ご希望をおっしゃって下さいね。もちろんランチだけじゃなくて、コーヒーを一杯だけ飲んで、ゆっくりして帰る…なんて使い方も大歓迎です。」と山口さん。

 献立はメニュー担当の方が考えており、カレーならお肉やシーフード、ハンバーグなら和風おろしやデミグラスというように、お客様が飽きない工夫を凝らしています。
 面白いのが、月ごとの献立表をお店に貼りだしていること。学校給食を思い出して、何だか懐かしい気持ちになりますね。“おっ、明日はハンバーグだ!”と、お目当てのおかずを狙って来る方も多いそうですよ。
 山口さんの悩みは、お店が小さいため、時々お客様を外で待たせてしまうこと。それでも“コロポックルのご飯が食べたい”とお店に通ってくれる方の存在が、日々のやりがいになっていると話します。

地域の憩いのコミュニティを目指して

 「オープンが決まったとき、利用者の皆さんが呼び込みやチラシ配りをすごく頑張ってくれたんです。だから、一人ひとりが輝けるお仕事の場として、これからも続けていきたいですね。17時まで営業時間を伸ばそうかなとも思ってるけど、スタッフさんの負担がないように相談しながら決めていきたいです。」とこれからの展望を話して下さいました。
 地域の方々が食事やおしゃべりを楽しむ、笑顔の絶えないコミュニティスペース。それが、『コロポックル』が目指す。カフェとしての姿です。
 「赤ちゃん連れのママさんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、色々なお客様が来てくださいます。どなたでも気軽にいらして下さいね!」
 生き生き働くスタッフが、美味しいご飯とくつろぎを提供する『コロポックル』。時間がゆったり流れる憩いのカフェに、あなたも訪れてみてはいかがでしょうか。


▲手作りパフェキャンドル
店舗名 cafeコロポックル
住所 北海道札幌市豊平区平岸3条9-10-1  第一恵信ビル1F
電話番号 011-833-7530
アクセス 地下鉄南北線平岸駅から徒歩5分
営業時間 10:00~15:00
定休日 木曜日・日曜日
ホームページ https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010303/1055961/