【北海道・小樽】話題のハラルフードが食べられる!『HALAL食堂』で異文化に触れてみて

 いま世界では、食事やお酒、文化などさまざまな面で日本ブームが巻き起こっています。訪日外国人客のなかで中国や韓国に継いで多いのが、東南アジア圏からの旅行者です。彼らの多くが信仰しているイスラム教には、厳粛な決まりごとがあります。そんなムスリム(イスラム教徒)が安心して食事ができるお店として2017年11月9日にオープンしたのが、これからご紹介する『HALAL食堂』。ご自身もムスリムであることから、同店の開店に踏み切ったオーナーの竹内さんにお話を伺いました。

ムスリムのためのお店

 イスラム教を信仰するご主人と結婚したことで、ご自身もイスラム教信者となった竹内さん。ムスリムとしての規律を守りながら生活している中で、外食の時に苦労することがあったそうです。
 「イスラム教では、アルコールと豚肉を摂取することは禁じられているので、外食の時には、お店に入る前に豚肉やアルコールを使用していないメニューがあるのか聞かなければいけませんでした。旅行で日本に来ているムスリムも同じ思いをしていると感じて、イスラム教の人が気兼ねなく食事ができるお店を作りたいと思ったんです。」
 そんな想いから開店に至った『HALAL食堂』。提供しているのは、イスラム教で食べても良いと定められている食事=ハラルフードです。日本食も食べることができますが、もちろん豚肉や豚エキス、アルコール類は使用していません。

おすすめメニューは?


▲パキスタンカレー

 そんな『HALAL食堂』のメニューの中でも、イチ押しなのが本場のパキスタンカレーです。ご主人の家庭の味を再現したというこちらのカレーは、スパイスの旨味がたっぷり。チキンとマトンが人気で、ナンかライスを選ぶことができます。
 また、日本食ではチキンカツやホッケも人気とのこと。定食で提供されているので、温かいご飯と味噌汁もついてきて食べ応えもばっちりです。
 更に、小樽ならではの海鮮丼もいただくことができます。通常、醤油は製造過程でアルコールが発生してしまうのでイスラム教ではNGなのですが、こちらではハラルの醤油を使っているので、ムスリムでも存分に小樽の味を楽しむことができます。
 同店に訪れたら、竹内さん手作りのお菓子もぜひ食べてみてください。クッキーやマドレーヌなどをいただくことができます。本場パキスタンカレーでホットになった口を、甘いお菓子が中和してくれますよ。


▲海鮮丼

ムスリムの交流の場として

 壁にはいくつかの黒板がかけられていて、それぞれにコメントが書かれています。これは何だろうと不思議に思って伺ってみました。
 「一番上の黒板には、私が質問を書いています。それに対する回答を、来店してくれた方が下の黒板に書いてくれているんですよ。皆さん積極的に書いてくれてとても嬉しいです!」と竹内さん。
 知り合いのいない土地に来た方でも、クエスチョンボードとアンサーボードという形なら気軽に交流ができると好評です。コミュニケーションを大切にしている同店の姿が見えました。

ムスリムでなくてももちろんOK!

 もちろん、ムスリムでなければ入店できないというわけではありません。巷では多くの小樽市民が足を運ぶ、隠れた名店としても知られています。
 また、ハラルフードは、神の教えに基づく食事とされているため、身体に悪いものが入っておらず、健康的で安全な食事ができるという側面もあります。意外と知られていないハラルフードですが、ヘルシーな食事を摂りたい方にもおすすめですよ。

『HALAL食堂』で異文化に触れてみて


▲ホッケ定食

 ムスリムが安心して食事ができるお店として開店した同店ですが、ムスリムだけでなくベジタリアンやヘルシー志向の日本人からも人気を博している『HALAL食堂』。これからは異文化交流の場としても、更に注目を集めていきそうです。
 ハラルフードやパキスタンカレーを食べたことのない人は、ぜひ『HALAL食堂』で初めての一食を経験してみてください!異文化に触れながら楽しい時間を過ごせるはずですよ。

店舗名 HALAL食堂(ハラルショクドウ)
住所 北海道小樽市稲穂3丁目10-16
電話番号 013-461-7039
アクセス 小樽駅から徒歩2分
営業時間 11:30~16:30
定休日 日曜、祝日
ホームページ https://ja-jp.facebook.com/Halal.otaru/
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