【東京・御徒町】居心地のいい店見つけた♪『L’ambiance douce』はフランスの家庭の味が楽しめる本物の“ビストロ”

　フランス料理の中でも家庭的な料理がお酒とともに楽しめる気軽な雰囲気のお店を“ビストロ”と呼ぶそうです。今回紹介する『L’ambiance douce』は、フランス料理店で修業を積んだオーナーシェフ特製のパテやテリーヌを味わうことができる本物の“ビストロ”です。お洒落で居心地のいい雰囲気は一人でも気軽に過ごすことができる、大人のとっておきの空間。ランチもディナーも評判の同店の“おすすめメニュー”や“お店づくりのこだわり”などを詳しくご紹介します。

心地いい家庭的なフレンチ

　JR御徒町駅・上野駅からそれぞれ歩いて5分ほど、周辺の建物の中でも一際目を引く赤い外観のお店が今回紹介する『L’ambiance douce』です。店名の『L’ambiance douce（ランビアンスドゥース）』とは、フランス語で“心地よい空間”という意味。その名の通り、黒と赤を基調とした店内は、大人の雰囲気漂うお洒落で居心地のいい空間です。

　お店のオーナーシェフ・岸さんは、これまで本場フランス仕込みのシェフがいる料理店数軒で修業を重ね、10年以上もの間、郷土料理を中心にフランス料理を学んできた経験をお持ちです。岸オーナーは、高級フレンチよりも家庭的な味わいが好きで、いつか自分のお店を持つときはフランスの郷土料理を提供するお店を出したいと考えていたそうです。そして、昨年11月、現在のお店の場所と巡り合い、念願だったご自身のお店を開店させました。

名物“シャルキュトリー”に舌鼓

　お店自慢の料理は“シャルキュトリー”。“シャルキュトリー”とは、パテやテリーヌ、生ハムなど、お肉を加工した料理全般のことを指すそうです。お店では、合鴨の生ハムや田舎風パテ、鶏白レバーのムースなど、常時８種類ほどのシャルキュトリーを食べることができます。豚肉を小さくカットしてラードや塩などとじっくり煮込んだ“豚のリエット”もフランスの伝統的な料理です。ペースト状になっているのでパンにつけていただくと、滑らかな舌触りと濃厚な味わいが楽しめます。また、フランスではよく食べられる鴨のお肉をパテにしてパイ生地の中に入れて焼いた“鴨のパテアンクルート”も、日本ではなかなかお目にかかれない手の込んだメニューです。上品でありながらどこか懐かしい気持ちにさせる、これらのシャルキュトリーは、お酒との相性も抜群です。注文に迷ってしまう方には、盛り合わせにしたメニューもおすすめです。シェフ一押しのシャルキュトリーを一皿で楽しむことができますよ。

男性客からも熱い視線

　お洒落な雰囲気のお店と女性客からも多くの注目を集めていますが、実は男性ファンも多い同店。その秘訣は、ボリュームたっぷりの料理にあるのだとか。“がっつり食べたい”という男性のお客様からも好評な同店のランチは、メイン料理にパンとサラダがついて1000円とお財布に優しい価格も嬉しいですね。メイン料理は、豚肩ロースのグリエや田舎風パテ、ハンバーグ、キッシュなどから選ぶことができますよ。

　またディナーの中で、根強い人気のあるメニューが“あづみ野放牧豚ロースのロースト”です。信州・安曇野の豊かな自然の中でストレスなく育つこの豚のお肉は、低い温度で溶け出す甘みのある脂身と繊細な肉質が特徴。歯ごたえも旨味も十分味わえるように調理された豚肉と特製のソースとの相性も良く、季節の野菜もついていて、ボリューミーながらも最後まで飽きることなく食べることができますよ。

“本物のビストロ”として

　フランス料理の中でも郷土料理に焦点を絞っていることについて、「フランス料理の中にも、こういったあたたかい味わいがあるのを多くの方に知ってもらいたいです。」と岸オーナーシェフ。
　「現在は“ビストロ”と名のつくお店も増えてきていますが、蓋を開けてみるとイタリア料理やスペイン料理が混在しているお店もあります。当店ではフランスの伝統的な料理を味わっていただける“本物のビストロ”を貫いていきたいと思っています！」と熱く語ってくださいました。

　まるでフランスにいるかのような本格的な味わいを居心地のいい空間でいただくことができる『L’ambiance douce』。
　一度訪れたら、皆さんも“いいお店見つけた♪”ときっと嬉しい気分になれる、そんなお店ですよ。