【大阪・淀屋橋】美容室『MASTARD』はオーナーのこだわり空間。居心地の良いシンプルな店内で、自分だけのヘアスタイルを見つけよう

　洗練された開放的な空間のなかで、極上のヘッドスパを受けられるといま話題の美容室があります。それが、2018年にオープンした『MASTARD』です。もともと15年間にわたって美容室勤務をされていたオーナーの平澤さん。自分のやりたいことが明確になってきたタイミングで前職からの独立を決め、お店を構えました。
　今回は、平澤オーナーに同店のこだわりや思いをうかがってきました。

業界にはないことをやりたい

　平澤さんが自店の出店を決めたのは、開店以前に15年間の美容師経験があったから。経験を積むなかで、手に職をつけながらサロンワーク以外の業務をおこなうことが増えていったそう。次第に雑誌や企業広告に関する業務が多くなり、スタイリストではない業務にも興味を持つようになったといいます。それがきかっけとなり独立開業を決意、人が多く集まるビジネス街・淀屋橋に『MASTARD』をオープンさせたのだそう。

　「いま業界にないことをやりたいと思ったんです。うちはブランディングの一貫として服も作っていたり、その服を福利厚生も込めてスタッフに配布したり。今後の展開も大きくなりそうな予感はあります。」

ファッションの動向を追いつづける

　平澤さんが大切にしているのは、ヘア対応のみならず、ファッションの動向全体を自分たちで掴んでいくこと。お客さまは季節に応じて来店されますが、美容師が提供するのは、その次のシーズンまで見たスタイルのご提案であるべきだと平澤さんは考えています。

　「忙しくて、次のシーズンまで見ていない美容師って結構多いんですよ。いつでも、半歩先、一歩先。お客さまの気分と、次の季節をフィックスさせてご提案していかないと、成り立たなくなっていくので。そういうものも意識していますね。」
　ただし、お客さまも美容師さんからの「言われるがまま」を求めているわけでもない。そのバランスがとても大切だそうです。

場所に馴染んだ店舗を

　昔から建築物が好きだった平澤さん。専門学校生のころから淀屋橋にはよく訪れていたそうで、その当時から「この辺りで店舗を構えたいな」と思っていたそうです。
　「最初はビジネス街で何がしたいのって結構言われましたけどね。ちょっとすっきりした場所で、モダンな建物でやりたいなと考えていたので。」
　
　オープンから１年が経ち、お客さまからもらったうれしい言葉もたくさんありました。
　「オープンして間もない頃に、ここ何年目？って言われたときに、それくらい馴染んでいるんだなと思って、うれしかったです。」

　こだわぬいたシックで落ち着いた空間は、お客さまからも好評です。
　「僕のお店に対しての裏コンセプトとしてある“僕の部屋”というのが伝わってるのかなと。“居心地がよい”とか、“待ち時間も嫌な感じがしない”と言っていただけると、とてもうれしいですね。」

オーナー自らが設計した店内

　店舗設計は、なんと平澤さん自身がされているとのこと。シンプルであることと、家っぽい空間であることをコンセプトに設計されました。
　そして、何よりも大切にしているのは、お客さまとの距離感なのだそう。

　「お客さまのパーソナルエリアを越えて、他のお客さまが座っている美容室とかも結構あるので、そこだけはきちんと守りたいなと思って設計しましたね。」

　お客さまとの距離感で大切にしているのは、「近すぎず、遠すぎず」。言い方を変えると、「当たり障りがない」となってしまうこのワードですが、一線を引きつつもいかに近い距離感まで近づけるかを大切にされています。

　「たとえば、正しい言葉を使えることが良い接客とも限らないと僕は思っていて。お客さまが一番気を遣わないでいられるのが、良い接客だと思っているんです。その人それぞれが、一番気持ちいいなと思ってもらえるようなところでの立振舞いを、大切にしています。」

おすすめのヘッドスパ

　おすすめメニューは、ヘッドスパ。ヘッドスパにもかかわらず、「全身やってもらいたい」という口コミがあるほど、人気のメニューです。
　ヘッドスパの専任スタッフも居て、半個室で作っているスパ専用スペースもあるのだそう。「ただのリラックスのため」というよりも、きちんと効果が出る頭皮環境を整えることにも重点を置いているのだとか。ファンが多いのもうなづけますね。

　パーマ・縮毛矯正などは、全国的に見ても取り扱いが少ないものを使っておこなっているとのこと。ダメージを感じさせない施術は、同店の人気メニューの一つです。

ゆったりとした美容室空間を

　『MASTARD』、そして平澤さんの今後のビジョンは、ビジネス目的だけではない形の貢献です。
　「今うちの店舗でやっているアパレルもそうですが、今後は飲食でも出資をするかもしれなかったり。そういう意味では社会貢献というか、ビジネス目的ではない形での出資もしていきたいなと思っています。やりたいって言ってる人が、線引きせずにできるようになればいいなと、考えています。」

　そしてもちろん、美容師としてのビジョンも平澤さんは掲げています。
　「美容師の目線でいえば、一人ひとりが独立したような状態の店舗運営を実現したいなと思っています。自分自身も、独立前からもっと自由な働き方をしたいなと感じることも多々あったので、美容師側にも、満足度と充実度がある環境を作れたら…と考えています。」

　美容室で過ごす時間をゆったりと、のんびりとしたい方は、ぜひ『MASTARD』に一度足を運んでみてください。極上の癒し空間で、あなたにぴったりのヘアスタイルを提案してもらえますよ。