【東京・板橋】“板橋イチ怪しいお店”へようこそ!ご飯のおいしいヘンテコ激狭バル『文化的酒屋 リズム』♪
電車が通るたびにガタガタと揺れる店内、“どこから集めてきたの?”と突っ込みたくなる小物の数々。板橋駅の東口からすぐのところに、一度来たら忘れられないお店『文化的酒屋 リズム』があります。
“ヘンテコ激狭(ゲキセマ)バル”を名乗る同店の魅力は、初めて顔をあわせるお客様同士がたちまち仲良くなれるギュウギュウの距離感。カフェ出身のマスターが作るメニューも絶品です。おいしいご飯と会話でもっと夜ふかしが楽しくなる同店に、さっそくお邪魔してきました。
勇気を出して2階へGO!一度来ればハマるお店
板橋駅のそばの細い路地を進むと、『文化的酒屋 リズム』の手作り感あふれる看板が見えてきます。おかっぱ頭の女の子“リズムちゃん”は、同店のイメージガール兼オーナーなのだとか。
「この辺りにはスナックが多いから、スナックのつもりで来るお客様が多いんです。“なんだよ、カラオケないの?”とか言われると、ちょっとヘコんじゃいますね(笑)。」
そう話すのは、マスターの寺﨑さん。もともとは、池袋にあった人気店『マッシュマンズカフェ』のオーナーとして長年お店を経営していました。ですが、“自宅から通えるところで、ひとりでのんびりとお店をやっていきたい”と考えるようになり、2016年12月に『文化的酒屋 リズム』をオープンしたのだそうです。
同店のいちばんの魅力は、やはり、このカラフルでキッチュな空間でしょう。お店に入るやいなや、真っ赤な壁と、ジャンルがごちゃまぜの飾りものたちが目に飛び込んできます。初めて来た方なら、“ここ、何屋さん!?”と驚いてしまいそうですね。
壁のペイントやテーブル、飾りものなどは、すべて寺﨑さんの手作りなのだとか。“あんなところに〇〇のポスターが貼ってある!”、“よく見ると、こんなものも置いてある!”と、おもちゃ箱の中にいるようなワクワク感が味わえますよ。
「ここはもともとスナックだったから、床はじゅうたんだったし、大理石のカウンターがあったりして。その“スナックっぽさ”をなくすのは本当に大変でしたね(笑)。」
インパクト抜群の内装にしたのは、お客様の頭に印象を残し、“また来たい”と思ってもらえるお店にしたかったから、とのこと。
ご飯もしっかり美味しいんです♪
「30代くらいの若いお客様が多くて、けっこう食事のニーズがあるんですよ。僕が前にいたお店のメニューをベースにした、“カフェ飯”っぽいものをお出ししています。」
“料理の味で勝負!”というお店ではないけれど、多くの常連さんは、おいしいご飯を目当てに『リズム』に訪れます。飲み会よりも、食事ついでにちょっと1杯…という気軽な利用が多いのだとか。
スパイシーなおいしさがやみつきになる“焼きタコライス”は、甘辛くて旨味たっぷりのひき肉とトマト、チーズがマッチする一品です。メキシカンチップのカリッとした食感がたまりません。半熟卵を絡めて、アツアツのうちにどうぞ。
寺﨑さんの自信作は、庶民的でホッとする味の“屋台味タイワンミートパスタ”。同店のパスタは、“彩り野菜とモッツァレラのトマトソース”、“韓国風焼肉”、“半熟卵の明太子マヨネーズ”など、多国籍な7種類の味が楽しめます。お気に入りを見つけてみてくださいね。
残業で遅くなった日、課題に追われてご飯を食べそこねた夜。そんなときは『リズム』に来て、あたたかい夜食でひと息入れましょう。夜の0時からオーダーできる“お夜食ラーメン”は、ほうれん草や卵が入って“お家のラーメン”感満載。ホッと心が休まりますよ。
“ガーリック豆腐”(430円)、“ジャマイカンジャークチキン”(730円)、“自家製ピクルス”(480円)といった、お酒に合う一品料理もたくさん。味のある手書きメニューを眺めながら、迷うのも楽しいですよ。
「アルコールもいろいろ揃えてるけど、あんまりお酒にうるさいお客様が来るわけじゃないから、おいしければ何でもアリですね。」と寺﨑さん。“リズムちゃんの恋心”(580円)をはじめとするオリジナルカクテルも、味が気になりますね。
“ひとりで寂しいときは、『リズム』においでよ!”
小さな店内にカウンターやテーブルを詰め込んだ、“激狭(ゲキセマ)”なサイズ感の『リズム』。その狭さゆえのアットホームな雰囲気が、ファンを虜にしています。
「小さいお店だから、お客様同士がすぐに知り合っちゃうんですよね。カウンターは満席になるとギュウギュウだから、隣のひとと自然に話すじゃないですか。“何の仕事してるの?”、“へえ、近くに住んでるんだ~”から始まって、どんどん仲良くなるんです。軽く1杯のつもりで来たお客様が遅くまで盛り上がっちゃって、“あー、明日ツライなー!”なんて笑って帰るのがいつもの風景ですね。」
“リズム”という店名にしたのは、寺﨑さんの趣味が音楽であることから。お店ではときどき、お客様も参加できるライブイベントが開かれているそうですよ。
「“とりあえず来れば、誰かに会える”ってノリのお店です。仕事が終わって、家に帰ってひとり寂しくテレビを観てるくらいなら、うちにおいでよ!って言いたいですね(笑)。」
そう朗らかに笑う寺﨑さんの人柄も、お店の魅力のひとつなのかもしれません。
寺﨑さんのこれからの目標は、『リズム』を板橋で名の知れたお店にすること。
「一度来たお客様が、“面白いお店見つけたよ~”って、友達や同僚を連れてきてくれたらうれしいですね。僕も皆さんの話をカウンターで聞いてるけど、澄ました顔してみんな何かしら抱えてる。それが人間の面白いところだなって思います。」
気取らず、素直な自分に戻って、愚痴を言ったり笑ったりできる空間。“しょうがなく大人になっちゃった人のたまり場”というキャッチコピーが、まさにぴったりのお店ですね。
「面白いお店を探してる方は、ぜひうちに来てください!最初はちょっと勇気が要りますけどね…。」と笑顔の寺﨑さん。
いるだけで、疲れや悩みを忘れられるワクワク空間『文化的酒屋リズム』。非日常を味わえるヘンテコ激狭バルで、おいしいご飯とマスターとのおしゃべりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 文化的酒屋リズム |
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住所 | 東京都北区滝野川6-86-10 2F |
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電話番号 | 03-3917-0910 |
アクセス | JR板橋駅(東口)から徒歩1分、都営三田線・新坂橋駅から徒歩3分 |
営業時間 | 18:00~翌5:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://rhythm.crayonsite.net/ |
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