【沖縄・嘉手納】オーナーの愛が詰まった『SAFARI REPTILES』は飼い方もしっかり伝授してくれる爬虫類専門店
今回訪れたのは、沖縄市のおとなり・嘉手納町。国道58号線の水釜交差点近くにある『SAFARI REPTILES(サファリ レプタイルズ)』です。
爬虫類をメインに扱う同店では、ヘビやトカゲをはじめ、カメやカエルといった両生類や、タランチュラなどのマニアックな動物まで販売しています。
販売後も、お客さまの家に出向いて飼育のアドバイスをするなど、アフターフォローもばっちり。オーナーの志良堂さんが、お店を案内してくださいました。
きっかけは、部屋に入りきらないペットたち!?
大の爬虫類好きである志良堂さんは、家でヘビやトカゲをたくさん飼っていました。ところが、いつしか増えすぎて、動物たちが部屋に収まりきらない事態に…。
“だったら、お店を出してしまおう”。そんなひらめきが、『SAFARI REPTILES』をオープンするきっかけだったそうです。
「家でも、彼らのためにひと部屋つぶしてましたからね(笑)。一生懸命、爬虫類の勉強をしたっていうよりは、自分なりに覚えてきた感じかな。ぜんぶ自己流だから、今まで失敗もたくさんしました。」
お店の名前には、特に由来はないとのこと。爬虫類(=REPTILES)に出会えるサファリパーク…というイメージでつけたそうですよ。
爬虫類のために工夫した環境
「ここは地元ではないんですけど、街の雰囲気がいいなぁと思って。僕的には、お店を開いたというより、自分の部屋をまるまる一個増やしたって感じかな。」
沖縄本島中部や南部には、すでに爬虫類専門店がいくつかありました。そのため志良堂さんは、同じような業態のお店がないエリアへの出店を考えていたそうです。
お店の1階は、ふつうのペットショップと変わりません。一方、2階は爬虫類が暮らしやすいよう、照明を工夫しているのだとか。
爬虫類はUV(紫外線)を浴びないと、生きるのに必要なビタミンやカルシウムを体内で合成できません。そのため、2階にいる動物たちの飼育ケースには、上からUVを照射しています。
「あと、この子らは自分で体温を上げきれないからね。照明を使って、熱を身体にためられるようにしてあげているんですよ。」と志良堂さん。
2015年のオープンから、もうすぐ丸4年。完全に自分の趣味のお店であるため、辛かったことや苦労したことは特にないと志良堂さんは話します。
「4年間、楽しくやらせてもらってます。沖縄の人ってシャイな人が多くて、爬虫類飼っててもあんまりそれを言わないんですよね。お客さんと話してて、“え~、こんな人がヘビ飼ってるんだ!”って驚いたりして。爬虫類が好きな人たちとつながれたことが、僕としては一番うれしいかな。」
あなたはどの子が気になる?個性あふれる動物たち
『SAFARI REPTILES』には、ヘビやトカゲ、イグアナ、カメレオンなどの爬虫類はもちろん、カメやカエル、イモリ、サンショウウオなど、さまざまな動物が暮らしています。海外から仕入れることもあれば、お店で繁殖させることもあるそうですよ。
「全部好きだから、おすすめは選べませんね。」と笑う志良堂さん。仕入れのときは、自分が飼うつもりで、欲しいと思った動物だけをお店に迎えているのだそう。
販売後もお客さまの家に出向いて飼育環境を見たり、アドバイスをしたりと、アフターフォローにも余念がありません。
もちろん、ここで紹介するのはほんの一部。そのときどんな動物がいるかは、お店に来てみてのお楽しみです。
まずは、こちらのボールバイソン。ニシキヘビの仲間で、天敵から身を守るときにボールのように丸くなることから名前がつきました。
ボールバイソンは近年ペットとして人気のヘビで、さまざまなモルフ(色や模様)の個体がいます。写真は、バナナシナモンという品種。黄色い体色がバナナのようで、優しい印象ですね。
こちらはインドシナウォータードラゴン。熱帯雨林の樹上で暮らしているトカゲで、大きいものは70cmにもなります。名前のとおり泳ぎも得意で、天敵が近づくと水に潜って逃げるのだとか。
インドシナウォータードラゴンの魅力は、やはり身体の色でしょう。緑色をベースに、環境しだいでエメラルドグリーンやブルーがあらわれ、目が覚めるほど美しい色合いになるそうです。
平べったいおまんじゅうのような身体のバジェットガエルは、南米の沼地や池に住むカエルです。なんと、おたまじゃくしの段階からこんな体型をしているのだとか。水面から目だけ出して泳ぐ姿がシュールで、ほほえんでしまいます。
のんびりした見た目と、「グェー!」という大きな鳴き声とのギャップにはびっくり。怖がらせないよう、そっと見守ってあげてくださいね。
お店には爬虫類や両生類だけでなく、モモンガやハリネズミなどの小動物もいます。どの子もご飯をたくさん食べて、元気いっぱい。種類や個体ごとに個性があるので、いくら眺めていても飽きません。サソリやタランチュラなどの昆虫もいるので、お好きな方はぜひどうぞ。
「土地柄かな?外国人のお客さんも多いですよ。ターゲット層はとくになくて、爬虫類が好きだったら年代とか関係なく来てほしいですね。」
お店にアメリカ国旗が飾られているのは、外国人のお客さまに「Welcome!」の気持ちを表すためだそうです。
大切に飼ってくれる人にだけ託すいのち
志良堂さんは、大事に飼ってくれないお客さまには、動物たちを売りません。何度も爬虫類を飼っているけど、失敗して死なせてばかりいる人。せっかく飼育方法を教えても、話を聞いていなかったり、伝えたことを守ってくれなかったりする人。ときには、そんなお客さまに出会うこともあるそうです。
“この人なら”と思ったお客さまにしか販売しないのは、大切な家族のこれからを想っているからこそ。爬虫類を愛する者としての、動物たちへの愛情です。
「これからは、大々的に展示会をやってみたいなぁと思ってます。コンベンションセンターを埋め尽くすほどたくさんの爬虫類を連れてね。」と、志良堂さんは笑顔で夢を話してくださいました。
爬虫類を愛する人たちが、胸を躍らせて足を運ぶ『SAFARI REPTILES』。動物たちの皮膚の感触、目の輝き、身体の色…そんな個性を味わいながら、ワクワクしてみませんか?
店舗名 | SAFARI REPTILES サファリ レプタイルズ |
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住所 | 沖縄県嘉手納町水釜164-10 |
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電話番号 | 098-911-6069 |
アクセス | 沖縄県路線バス・水釜 バス停留所から徒歩3分 |
営業時間 | 火曜~金曜 18:00〜21:00 / 土曜・日曜 14:00〜21:00 |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | https://safarireptiles.ti-da.net/ |
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