【宮城・仙台】海鮮or野菜巻き串…今日はどっちの“サル”にする？『陽のあたる処 居酒屋SAR”U』と『和み居酒屋サルトナリ』

　今回は、ほぼ隣同士にお店を構えている２件の姉妹店をご紹介します。それが、新鮮な魚介と日本酒が評判の『陽のあたる処 居酒屋SAR”U』と、野菜を豚肉で巻いた串焼がメインの『和み居酒屋サルトナリ』です。
　両店舗を営んでいるオーナーの猿舘さんに、それぞれのお店の魅力と個性をうかがってきました！

ほぼ隣同士の姉妹店が誕生

　『陽のあたる処 居酒屋SAR”U』と『和み居酒屋サルトナリ』は、いずれも地下鉄南北線・泉中央駅から徒歩4分ほどの場所にあります。
　両店のオーナー・猿舘 裕樹さんは、以前は県外で飲食店を営んでいましたが「地元・宮城でお店を開きたい」と帰郷。2017年２月に第1号店の『居酒屋SAR”U』をオープンしました。店名は猿舘オーナーのお名前が由来で、当時社員がほかに２名いたためＲに点を２つ付けたそうです。

　開店以来、おいしい海鮮と日本酒、活気溢れる雰囲気が好評となり着実に客足を伸ばしてきたため２号店を考えていた猿舘オーナー。1号店の隣の店舗が空くとの話を聞き、2018年11月、『サルトナリ』を開くことにしました。

魚と日本酒の『居酒屋SAR”U』

　『居酒屋SAR”U』は、旬の魚介と豊富な日本酒が売り。毎日市場から採れたての地魚を仕入れているのが特徴です。その鮮度抜群の魚介のおいしさを堪能するなら、やはり刺身の盛り合わせが一番！お店では、店名にちなんで“見ざる盛り、言わざる盛り、聞かざる盛り”の３種類のお刺身メニューを用意しています。“見ざる”は定番の刺身、“言わざる”はお客様のお好みの魚を選べるもの、そして“聞かざる”は料理長のおすすめとなっています。どれも２人前1,800円〜、ご要望に合わせて１人前も用意してくださるといいます。

　このほか、だし巻き卵や揚げ出し豆腐といった一品料理も売れ筋です。どの料理も、なるべく地域の食材を使うのを心がけているそうで、“県産食材のおいしさ”を再認識できますよ。

　日本酒は、宮城県内を中心に全国各地の酒蔵から常時30種類ほどの銘酒を揃えています。大崎市の“伯楽星”、気仙沼市の“水鳥記”、柴田郡の“乾坤一”などのポピュラーな宮城の地酒や、青森の“田酒”、福島の“飛露喜”といったファンが多い美酒も飲むことができます。

　特に注目は、富谷市の内ヶ崎酒造とコラボしたオリジナルの日本酒です。1661年創業の内ヶ崎酒造は県内最古の造り蔵としても知られ、その代表銘柄“鳳陽”は世界でも高い評価を受けています。同店では2018年から同蔵と一緒にお酒を仕込んでいて、2019年２月には待望の第二弾となる新酒が完成しました。ここでしか飲めない貴重な味わいはぜひお店で確かめてくださいね。

野菜巻き串の『サルトナリ』

　『サルトナリ』の看板料理は、野菜を豚肉で巻き串に刺して焼いた“野菜巻き串”です。泉ではほかにお目にかかれないこのメニューは、福岡で人気に火がつき、今や全国的に専門店が増えている話題の料理です。オクラや長ネギなど様々な野菜があり、食感や味わいは千差万別。芳ばしい豚の脂が野菜と合わさり、おいしさも倍増しますよ。
　野菜巻き串で１番の人気は、レタス巻き串だといいます。大きめサイズでボリューム満点のこの串は、レタスの瑞々しさと食感が癖になる１本です。

　また、『サルトナリ』のもう一つの名物が、ランチにも食べられる“お蕎麦”です。こちらの蕎麦は、そば街道で有名な山形県大石田産のそば粉を手打ちしている本格派。スタンダードな盛りそばをはじめ、暖かいつけ汁の肉そばやカレーそばといった食べ応え十分なメニューもあります。

夢は泉区内での店舗拡大

　今後は、店内のバリヤフリー化と店舗の拡大に意欲を覗かせる、猿舘オーナー。
　「障がいのある方にも働いてもらったり、車椅子などのお客様も気兼ねなく入れるような店内にしていきたいです。そして、泉区内で５店舗まで広げるのが当面の目標です。お肉やワインなどスタイルの違う飲食店を考えたいですね。」

　新鮮な魚介と日本酒の『陽のあたる処 居酒屋SAR”U』、野菜巻き串と蕎麦の『和み居酒屋サルトナリ』…皆さんもぜひ２つの“サル”を訪れてみてくださいね。