【北海道・すすきの】道産食材を応援!“しゅわしゅわ”のお酒と食事がカジュアルに楽しめる『泡と料理 珠和』

 すすきの駅から徒歩数分の、ビルの2階。シャンパンやスパークリングワインなどの“泡のお酒”が楽しめるダイニングバー『泡と料理 珠和(しゅわ)』をご存知ですか?素朴な味のグラタンやパスタ、肉汁あふれるザンギなど、道産食材にこだわった渾身の料理がいただけます。なんと料理にもシャンパンが使われるため、どの料理も“泡のお酒”との相性が抜群なのだとか。さっそく、オーナーの小笠原さんにお話を伺いました。

20年の前倒しで出店の夢を実現

 これまでは飲食店での勤務経験もなく、サラリーマンとして過ごしてきた小笠原オーナー。“定年したら、自宅で小さなカフェでも始めたい”そんな風に考えていたそうです。自分のお店を持つ夢を大幅に前倒ししたのは、34歳の時。知人のお店の手伝いで、大阪に行ったことがきっかけでした。
 「自分より若い人が独立して成功してるのを見て、すごく刺激されたんです。“自分もやってみたい”って。歳を取って腰が重くなる前に実行したくて、40歳での出店を目指して北海道に戻ってきました。大阪には飲食業界の知り合いが多いから、みんなとライバルになっちゃうのもイヤで。そもそも、こんなに早くお店を出すとは思ってなかったけどね(笑)。」と、小笠原さん。大阪での出店も考えたけれど、やはり地元に根を張り、応援してくれる友人や家族のそばで頑張ることを選んだのだそうです。決意を胸に札幌に戻った小笠原オーナーは、地元の飲食店で懸命に修業。満を持して、2017年10月20日に『泡と料理 珠和』をオープンしました。

 そんな同店は、入った瞬間に目を引く赤い壁がとても印象的。こちらは、小笠原オーナーが開店前から決めていたデザインだそうです。鮮やかながら派手すぎない上品な赤は、大工さんに相談して一番しっくりくる色を選んだのだとか。ホテルのラウンジのような高級感がありますね。

  お店のロゴは、書道を続けてきた小笠原オーナーが自ら筆をとりました。
 「お客様には“たまかず”って読まれがちですけど、“しゅわ”ですからね(笑)!」
 小笠原さんの気さくな人柄も手伝って、『珠和』には応援してくれる友人や知人、常連のお客様が連日訪れます。オープン日には、お店に入りきらないほどの祝花が届いたそうですよ。

“しゅわしゅわ”なお酒の美味しさを発信

 「大阪にいたころにシャンパンを飲んだら、すごく美味しくて。僕のお店を通してたくさんの方に広めたいと思ったんです。」そんな同店のコンセプトは、シャンパンやスパークリングワインなどの“泡のお酒”、それに合わせた料理が楽しめること。『珠和(しゅわ)』という名前は、シャンパンの泡の音からイメージしたそうですよ。他にもビールやハイボール、酎ハイなど、“しゅわしゅわ”なお酒を用意しています。

 ところで皆さんは、シャンパンとスパークリングワインの違いをご存知ですか?シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で醸造され、かつ国が定める規定を満たしたものだけが名乗れる名称です。一方スパークリングワインは発泡性ワインの総称で、シャンパンはそのカテゴリの一つとも言えます。『珠和』には“ドンペリニョン”、“モエ・エ・シャンドン”、“ヴーヴ・クリコ”など、シャンパン好きが唸る王道の銘柄が揃っています。

シャンパンと楽しみたい個性派料理

 フードメニューの一押しは、小笠原オーナーのお母様の味を再現したというグラタンです。小洒落た料理ではないけれど、懐かしい気持ちにさせてくれる家庭の味です。
 定番の“マカロニグラタン”(780円)をはじめ、冬ならかぼちゃやさつまいも、きのこなどが入る“季節野菜のグラタン”(780円)、シェフの気まぐれで具材が変わる“おまかせグラタン”(980円)などどれも魅力的。大皿でのご用意も可能とのことなので、みんなでシェアして楽しむのもいいですね。


▲手まり寿司6種盛り

 食材は小笠原オーナーが自らお店で選ぶほか、“今日はこんなのが入ってるよ!”と業者から好意でいただくことも。グラタンに使う牛乳も北海道産、ワインも道産ワインを多数揃えるなど、できる範囲で北海道産、国産の食材を使っています。
 数量限定メニュー“芦刈れんこんのステーキ”(680円)は、厚切り蓮根にお肉を乗せてじっくり火を通した一品。シャキシャキの心地よい食感が大好評です。北海道民のソウルフード“ザンギ”(720円)は、スパークリングワインに漬け込んだ『珠和』オリジナルの味です。


▲えびときのこのトマトパスタ

 意外な和のメニュー“鴨汁のおそば”(980円)、シャンパングラスに盛り付けた“ミニパフェ”(550円)など、お客様のリクエストから生まれた個性派メニューも勢ぞろい。ユーモアたっぷりのコメントを読みながら、メニューブックを眺めるのも楽しいですよ。
 「小さいお店だから、お客様のリクエストにも応えられます。好き嫌いとか、その日の気分で“これが食べたい”っていうものがあれば言って下さいね。」先日はお腹を空かせてやってきたお客様のために、定食を用意したこともあるのだとか。


▲坦々ごま豆乳鍋

美味しさに付加価値をつけていきたい

 40歳を迎えた今、これからは作る料理に“理由”をつけていきたいと話す小笠原オーナー。
 「例えば、グラタンの具材にブロッコリーとかトマトとか、美容にいいものを取り入れていったり。最終的に目指すところは薬膳かな。健康効果を分かって食べるのと知らないで食べるのでは全然違うし、料理の付加価値にもなります。だから、どんどん勉強していきたいですね。」
 今後はさらに、コース料理の展開も考えていくとのこと。8名程度からの貸し切りも可能なので、気軽にご相談してみてください。

 高級感あふれるシックな店内で、気軽に食事やシャンパンやスパークリングワインを楽しめる『泡と料理 珠和』。ちょっとした贅沢と家庭の味が、一度に楽しめるお店です。

店舗名 泡と料理 珠和(しゅわ)
住所 北海道札幌市中央区南5条西3-1 5.3ビル2F
電話番号 011-200-9643
アクセス 地下鉄南北線すすきの駅から徒歩5分
営業時間 17:00〜24:00
定休日 火曜日
ホームページ https://shuwasapporo.jimdo.com/
店舗詳細はこちら