【東京・阿佐ヶ谷】日本の職人技が光る肉料理の数々を堪能できる『すき焼き 帆あし』

※2024年11月現在こちらの店舗は閉業しています。

駅前の喧騒から少し離れたところに、和の雰囲気が漂う外観のお店が佇んでいます。こちらは、2018年3月2日にオープンした『すき焼き 帆あし』です。牛肉を知り尽くした職人が腕を振るう品々は、すでに地元のお客様から熱い支持を得ています。早速、オーナーの帆足さんにお話を伺いました。

職人技を継承するため

飲食業未経験の帆足さんが、今回『すき焼き 帆あし』を開店したのには、周辺の方たちの存在が大きかったと言います。帆足さんの周辺に、飲食のコンサルタントや料理の道で十数年の経験をお持ちの方がいたこと、そして何より肉を捌ける職人の手助けを得られることになったため、飲食業を始めようと決意したそうです。
引き金をひいたその職人は精肉店で50年間の経験があり、牛一頭を捌けるという腕の持ち主。そんな職人技を後世に残すためにも、その技術を活かせる肉を使った料理をメインにすることは必須でした。帆足さんは“肉の味を直に活かせるのは、焼き肉よりもすき焼き”だと考えているのだそうです。
すき焼きは、外国にない日本独自の食文化。“事業継承”という意味でもすき焼きで勝負しようと、『すき焼き 帆あし』をオープンしたのだそうですよ。

職人技でお肉の旨味を活かした“すき焼き”

こだわりの“すき焼き”は、誰もが舌を巻く美味しさです。具材がたっぷりで見た目も華やか。帆足さん自慢の牛肉は、あえて大きな塊で仕入れることにより質の良い脂を確保でき、すき焼き全体に深いコクを与えてくれます。また、牛肉を捌くベテランの職人が素材の味を最大限に活かしてくれているのもポイントなのだとか。割り下は九州の味付けに近づけて濃い目に仕上げているそうですよ。シンプルでいて奥深いすき焼きは、まさに“日本の伝統技術が織り成す味”とも言えますね。
「日本人だけではなく、海外の方にも是非食べてもらいたい！」とのことで、今後はメニューなども英語表記のものを用意するなどして、海外からのお客様のおもてなしを考えているそうです。

裏メニューの絶品おつまみ

お酒を飲むなら是非注文しておきたいのが、人気の“おつまみローストビーフ”です。見た目はユッケのよう。お肉を熊本県の地酒に漬け込んだ、同店でしか味わえない一品です。甘味としっかりした肉の味が感じられ、黄身と少量のワサビを付ければ、さらにまろやかさが増してピリッとした辛さが程良くマッチします。ひと味ちがったアクセントが楽しめそうな一皿、一度試してみたいですね。

『すき焼き 帆あし』にはメニューに載っていない、絶品裏メニューが存在します。すき焼き用お肉の、牛肩を塊で仕入れている同店。すき焼きには使わない部分を、サイコロステーキやミスジのステーキにするなどして提供しています。和牛の肩は牛脂も美味しく、最初に牛脂をふんだんに使い、美味しい脂の香りを付けているのだとか。また、すじを使った“牛すじ煮込み”も絶品です。仕入れ後のタイミングでしか食べられない裏メニューです。こっそり店員さんに聞いてみてくださいね！
このほか、お酒を楽しんだ後の〆には“すき焼き卵かけご飯”がおすすめ。卵かけご飯の上にすき焼きがのった、なんとも贅沢なメニューです。また、帆足さん一押しの“ネギうどん”でサッパリ仕上げるも良し、“和牛ひき肉つけ麺”でがっつり〆るも良し。最後の最後まで飽きさせない、おすすめメニューが充実しています。

会社帰りのちょい飲みにも最適

すき焼きといえば、大勢で食べるイメージがありませんか？同店ではおひとり様の利用も大歓迎です。カウンター席もあるため、ふらっと気兼ねなく来店できます。また、一皿200～500円の小鉢もあり、セルフで取りにいけるシステムとなっています。自分のペースで料理が楽しめるのは嬉しいポイントですよね。
このほか、お酒はウイスキーやビール、焼酎、カクテル、ワインなど充実した品揃え。ボトルキープも可能なので、小鉢をつまみながら仕事帰りの一杯を楽しむのも良いですね。

地元の方々の憩いの場として

内装は、シンプルな和の趣と間接照明で心地よさを感じられます。カウンターでの一人飲みはもちろん、ご家族でゆっくりできるお座敷や、ベビーカースペースも完備。駅から少し離れた場所に位置する同店は、地元の方たちがのんびりと過ごせる空間となっています。
「お飲み物一杯だけでも大歓迎なので、気軽に来てください！」と帆足さん。平日は仕事帰りに気軽に立ち寄ってお酒を楽しんでもらえる場として、土日は家族ですき焼きをゆっくり堪能してもらえるお店として、地元に定着した憩いの場としての店づくりを目標にしていると熱く語ってくれました。
日本の職人の技、そして食文化を味わえるお店『すき焼き 帆あし』へ、是非足を運んでみてくださいね！