【宮城・河原町】身近にある“もの”の本質を。『the day -play concept store-』で自分の価値観を目覚めさせよう
仙台市若林区河原町にある、古民家をリノベーションしたお洒落な建物『the day -play concept store-』。通りかかると、つい目を奪われてしまう独特な雰囲気に満ちています。「何のお店なんだろう」と気になっていた方も多いのではないでしょうか。
実はここ、セレクトショップなのですが、置かれている商品の一つひとつが、出来上がるまでのストーリーや想いを身に纏っているのです。訪れると自分の価値観が磨かれていくような不思議な感覚に陥る同店。その魅力を詳しくご紹介します。
本質を伝える場所を故郷に
『the day -play concept store-』は2012年10月にオープンしました。オーナーの安倍さんは、もともと仙台生まれですが進学や就職で県外へと離れていたそうです。転機となったのは奇しくも、2011年に発生した東日本大震災でした。それまで当たり前のようにあったものの大切さを再認識した安倍さんは、ご自身の生活拠点を仙台におくことを決意。世の中へ物の本質を伝えていくための発信地として、同店をオープンさせたといいます。
「これだけたくさんの方が生活している都市の中を、鮭が戻ってくるほど綺麗な広瀬川が流れている。仙台の都市環境の素晴らしさが離れてみて初めてわかったんです。特に、古い建物が残り、新興の町人町として栄えてきた文化を感じさせてくれる河原町に強く惹かれて、ここにお店を構えるのを決めました。」と安倍さんは当時を振り返ります。
物語を併せ持つ魅力的な商品
しかし実は開店した当初、陳列棚には何の商品も並んでいなかったのだとか!“本質を捉えた魅力的な物を販売する”とのコンセプトを軸に、国内外の作家さんによる作品や工芸品などを仕入れ、時には職人さんと一緒に作りあげながら、徐々に商品を充実させていったそうです。
たとえば、同店が取り扱っている商品の一つが“ヒポポタマス”というタオルです。こちらは、パリで生まれ育った日本人のデザイナーがプロデュースし、“綺麗な色合いで肌触りがよく吸水性にも優れ軽くて乾きやすい究極の一枚を”と開発したタオル。有機栽培綿と再生竹繊維を織り交ぜて作られるこのタオルは、シルクの光沢にカシミアの肌触りと称される質感で、乳幼児が口に入れても安全とされる世界水準もクリアしています。タオル一枚とっても、品質の良さを感じられますよね。
ほかにも、食器や照明、装飾品など、個性的な商品が数多く並んでいます。じっくりと店内をまわって、時には触って手に馴染む感覚を確かめながら、お気に入りを見つけていく楽しさは、買い物そのものの醍醐味を思い出させてくれますよ。
ここから生まれる作品も
お店では、“ものを生み出す”ことにも力を注いでいます。店内にはステンドグラス作家の沢田いくみさんのアトリエも併設しており、実際にこの場所で作られる作品もあります。
光に照らされて浮かび上がる花の模様が美しいこちらのステンドグラスも、沢田さんの作品です。ひとつずつ異なる花の淡い色合いと深い藍色の背景のコントラストが美しく、繊細な模様からは手仕事の丁寧さが感じられますよね。周囲を覆っている木の枠も、このステンドグラスのために仙台箪笥の職人が作り上げたそうです。
“答えを見つけに来てください”
開店して約6年、安倍さんは、常に新しいことにチャレンジしてきた日々に、充実感とやり甲斐を感じているといいます。今後については、作家さんや企業、地域などと協力した新しいプロジェクトが進んでいるそうです。これからの取り組みにも目が離せませんね。
「お店の前を通りかかって“ここって何やっているんだろう”と思っている方も多いと思います。ぜひ、その答えを見つけに来ていただければ嬉しいです。」
この言葉通り、まずは足を踏み入れてみてこそ、同店の魅力が感じられます。是非みなさんも、その一歩を踏み出してくださいね。そこには、上質な商品とそれが生まれるまでの美しい物語が待っていますよ。
店舗名 | the day -play concept store- |
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住所 | 宮城県仙台市若林区河原町1-5-41 |
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電話番号 | 022-395-9861 |
アクセス | 仙台市地下鉄南北線・河原町から徒歩3分 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
定休日 | 水曜日 |
ホームページ | http://playforlives.com/ |